IPO後初の決算発表
仮想通貨取引所ジェミニ(Gemini)は11日、9月の株式上場後初となる四半期決算を発表した。1株当たり6.67ドルの損失を計上し、アナリスト予想の3.24ドルの損失を大きく上回った。
第3四半期の売上高は5,060万ドルとなり、前年同期比で2倍に増加した。アナリスト予想の4,620万ドルを上回る結果だが、新規株式公開やマーケティング活動に伴う費用増加により、純損失は1億5,950万ドルに達した。発表後の時間外取引で株価は一時12%下落し、過去最安値の15ドルを割り込んでいた。
取引高は164億ドルで前四半期比45%増加し、機関投資家の取引活動も50%近く拡大した。取引手数料は2,600万ドル超、クレジットカードやステーキングサービスなどのサービス収益は約2,000万ドルとなり、サービス収益は全体の約40%を占めるまで成長している。
同社のクレジットカードは口座数が10万件を突破し、利用額は3億5,000万ドルに達して前四半期比で2倍に拡大した。ステーキング残高は7億4,100万ドルに到達し、通年のサービス・利息収益は6,000万ドルから7,000万ドルになる見込みだ。ジェミニは新規ユーザー獲得の主要な推進力としてクレジットカードを位置付けている。
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キャメロン・ウィンクルボス氏は決算説明会で、仮想通貨取引以上の機能を持つ「スーパーアプリ」構築を目指すと説明した。ブルームバーグが報じたところによると、同社はスポーツや政治イベントへの賭けを可能にする予測市場の開設を計画しており、規制当局の承認取得に向けて準備を進めている。ウィンクルボス氏は「2012年のビットコインを思い起こさせる」と市場の将来性に期待を示した。
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ジェミニの売上高はライバルのコインベースグローバルの2%程度にとどまる。コインベースは10月30日発表の第3四半期決算で純利益4億3,260万ドルを計上し、前年同期の7,550万ドルから大幅に増加した。ゴールドマン・サックスはジェミニが調整後ベースで黒字転換するのは2028年になると予想している。
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