WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

秘密鍵紛失で顧客の仮想通貨が凍結されたQuadrigaCX、3月7日までの債権者保護適用へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

加仮想通貨取引所、3月まで債権者保護が適用
160億円相当の顧客資産を保管していたコールドウォレットの秘密鍵を紛失したと主張する仮想通貨取引所は5日、カナダのノヴァスコシア州最高裁判所から債権者保護を認可されたとの発表を行なった。

秘密鍵紛失の仮想通貨取引所、3月上旬まで債権者保護が認可される

160億円相当と想定される顧客の仮想通貨をアクセスするための秘密鍵を紛失したとして、カナダのヴァスコシア州立最高裁判所に債権者保護の申請を行なっていた仮想通貨取引所QuadrigaCXが5日、債権者保護の認可が行われたとの発表を公式サイトを通じて行なった。

取引所側が開示した裁判所からの文書によると、ノヴァスコシア州立最高裁判所はQuadrigaCXに対して債権者保護を認可、創設者Gerald Cotton氏が秘密鍵を保有していたとされるコールドウォレットに管理されている仮想通貨を含め2億5000万ドル相当(約270億円)の仮想通貨を探し、顧客に資産返済する期間として30日間の猶予を与えたという。

これにより最近出口詐欺の疑いが強まっていた仮想通貨取引所QuadrigaCXは、債権者保護の下、取引所に資産を預けている顧客などからの訴訟から3月7日まで守られる形がとられる運びとなった。

債権者保護とは

財政問題を抱える企業が立て直しを図るために行うもので、破産を避けるために行われる。債権者が予期せず亡くなり資金を返済できなくなった際、返済責任が免除される。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

QuadrigaCXの経緯

同事件の発端は、カナダの仮想通貨取引所QuadrigaCXは顧客の入出金を通達無しで停止していたことが問題視されてい田中で、顧客資産の引き出しができなくなったとの公式声明を発表した。

引き出しができないとした理由として挙げられたのは、QuadrigaCXにおいて顧客の資産を保有していたコールドウォレットの秘密鍵を、12月にインドで亡くなった取引所の創設者であるGerald Cotton氏一人で管理していたため、資産へのアクセスできなくなってしまった。とするもので、Cotton氏の妻、Jeniffer Robertson夫人の口述書を通じて、発表が行われていた。

創設者Gerald Cotton氏の夫人であるJeniffer Robertsonの提出した口述書によると、取引所の創業者であるCotton氏は、12月にインドで難病とされるクローン病が原因で亡くなったとされており、これはカナダのハリファックスにある葬儀場からも確認されている。(なお、Robertson氏の弁護士であるRichard Niedermayer氏はこの点についてコメントは控えた。)

Robertson氏は秘密鍵を必死に探したと述べているものの、コールドウォレットの秘密鍵が見つからない状況が続いたため、顧客への資産返却が難しいと判断した仮想通貨取引所QuadrigaCXは2月1日にCCAAの下、カナダのノヴァスコシア州立最高裁判所に対して債権者保護を申請、2月5日に認可を受けている。

CCAAとは

CCAAは「Companies’ Creditors Arrangement Act」の略で、カナダの裁判所監督の法的な手続きを意味する。

経営を維持したまま企業の再編成、再構築をし、債権者に対する責務を果たすための時間を与えることが目的となっている。

なお、今後の予定としては、日本時間2月14日午後10時半に資産の返却を求める投資家側を代表する代表弁護士の選任がノヴァスコシア州立最高裁判所で執り行われる。

3月7日までの期間、仮想通貨取引所QuadrigaCXは債権者保護の下、取引所の顧客などからの訴訟から守られるが、引き続きカナダの仮想通貨取引所におけるこの問題は見守っていく必要がありそうだ。

米国の名門校であるコーネル大学で仮想通貨の調査を務めるEmin Gün Sirer教授は以下の様に疑問を示している。

Quadrigaの説明は筋が通っていない。ブロックチェーンの素晴らしいところは誰でも他人の取引を閲覧できる点だ。

一部では実際にブロックチェーンを確認したところ仮想通貨取引所QuadringaCXの創設者が亡くなり、秘密鍵が紛失したとされた12月以降に同取引所の口座から仮想通貨の移動が確認されており、「出口詐欺」を疑う見方も出ている。今週4日には同取引所が不正行為を行なっていると指摘する投稿がmediumで公開されていたが、現在では取り下げられている。

いずれにせよ仮想通貨取引所QuadrigaCXを取り巻く様々な謎の真相は深まるばかりだ。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者12,000名突破。

CoinPostの関連記事

カナダ仮想通貨取引所「QuadrigaCX」が債権者保護手続きへ
カナダの仮想通貨取引所「QuadrigaCX」が、現在抱える財政問題を処理するため、CCAAに基づき債権者保護手続きを行なった。今回の申請手続きは、主に財政問題を抱える企業が立て直しを図るために行うものとのことだ。
160億円の顧客資産の喪失を報告したカナダの仮想通貨取引所、出口詐欺を指摘する最新レポートが公開
カナダの会社債権者整理法に基づき、債権者保護手続きを行なった仮想通貨取引所QuadrigaCXが「出資金詐欺」などを行なっていたと指摘する調査レポートが発表された。
Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/02 月曜日
14:55
米上場企業、5833BTCのビットコイン売却か担保化を検討 バイナンス事件受け
米ナスダック上場のネクスト・テクノロジーが、保有する約5,833BTCの売却または担保設定を取締役会で承認した。バイナンスの不正流出事件を受け、カストディリスクの高まりを理由に挙げている。
14:10
DeFiサイトなど15ドメインに不正リダイレクト 訪問者の資金抜き取り
Name.comは顧客ドメイン15件が不正にリダイレクトされたと発表した。DeFiサイトでのEVM系流出額は約13.8万〜20.2万ドルと推計されている。
13:05
SBI VCトレードのJPYSCレンディング残高、100億円を突破
SBI VCトレードは2日、円建てステーブルコインJPYSCのレンディング(貸コイン)残高が100億円を突破したと発表した。取扱残高も300億円を超えた。利用料の計算方法と、貸出中のJPYSCが分別管理の対象外となる点など、利用者が負うリスクを整理する。
11:40
カルダノ団体、Linuxの重大欠陥でプール運営者に更新呼びかけ
カルダノのガバナンス組織インターセクトが、Linuxカーネルの重大な脆弱性についてステークプール運営者(SPO)に更新と再起動を要請した。深刻度は10点満点中9.8。委任されたADAへの影響と主要ディストリビューションの修正状況をまとめた。
10:10
トランプ氏、北朝鮮関与なら対話の意向 バイナンス攻撃でFBIが関与発表
米FBIはバイナンスから63億ドル規模の仮想通貨が流出した件は北朝鮮系ハッキング集団の犯行だと発表した。トランプ大統領は関与が確認されれば北朝鮮と協議する意向を示した。
09:35
BTCPay Server、ホットウォレット不正流出の報告受けサーバー停止を要請
ビットコイン決済ソフトBTCPay Serverは2日、複数のサーバーでホットウォレットの資金が不正に抜き取られているとの報告を受け、運営者にサーバー停止を呼びかけた。原因や被害規模は明らかにしていない。
08:31
北朝鮮の仮想通貨窃取累計約1.9兆円、GDP45%相当=アナリスト
バイナンスから60億ドル超が流出した事件を受け、北朝鮮ラザルスによる仮想通貨の累計窃取額は118.7億ドルに達したとアナリストが試算した。北朝鮮のGDPの45%に相当する。FBIは今回の事件を北朝鮮の犯行と発表している。
07:44
バイナンス出金再開、9時間半で純流出約5700億円 預かり資産の2.1%
バイナンスは、ハッキング被害で停止していた出金を11月1日から段階的に再開した。約9時間半で出金は約46億ドル、入金は約10億ドルで、純流出は預かり資産の2.1%にあたる。新たなプルーフ・オブ・リザーブ(PoR)は近く公開される見込み。
11/01 日曜日
11:30
ビットコイン、急落し1200万円台に AI関連決算と雇用統計が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は、AI投資採算性への懸念とバイナンスからの大規模不正流出が重なり、1200万円台まで急落した。目先はAI関連企業の決算ラッシュと米雇用統計が相場の方向感を左右する焦点となる。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(10/30)|バイナンス流出・BTC価格予測・リップルの発表のまとめ
今週は、リップルによる年間プロダクト収益のランレート発表、グーグルのセキュリティツール限定公開、ビットワイズによる仮想通貨ビットコインの価格予測、バイナンスの不正流出に関する記事が関心を集めた。
10/31 土曜日
14:02
仮想通貨犯罪追跡大手チェイナリシス、不正アクセス被害に
仮想通貨分析大手チェイナリシスが30日、顧客のユーザーIDや氏名などへの不正アクセスを公表した。10月には日本の佐川急便や米国のオラクル・ヘルスを含む数百件の個人情報漏えいも確認されている。
13:45
米クラリティー法案が再び焦点に、バイナンス被害で資産凍結の法的保護めぐり論争広がる
仮想通貨取引所バイナンスで約63億ドル(1兆円超)の被害が出たハッキングを受け、ルミス上院議員は、クラリティー法案が成立していれば不審な取引を凍結できたと主張した。これに反論も出ており、業界団体は取引所の連邦監督を議会に求めている。
13:10
テザー社、USDT準備金の超過分が1兆円超えに回復 6月末から約2倍に
ステーブルコインUSDTを提供するテザー社は、7~9月期の準備金保証報告書を公表した。9月末の超過準備金は79.5億ドルで6月末から約2倍になっている。
11:02
ハイパーリキッドの収益源多角化、USDC準備金利回りなどの割合増加=レポート
グレースケールによると、ハイパーリキッドのコア取引手数料は9割超から約6割に低下し、HIP3や準備金利回りなど様々な部門からの収益が前年から倍増している。
10:20
東証上場イオレ、保有151.21ビットコインを全量売却へ AIデータセンター投資に充当
東証上場のイオレは30日、ビットコイン151.21BTCの全量売却を決議した。売却見込額は18億3,100万円、売却損は約2億5,400万円の見込みで、代金はAIデータセンター事業関連投資に先行して充てる。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧