基盤レイヤーとプロダクトが有利か
米国を拠点とする大手金融サービス企業チャールズ・シュワブ(以下シュワブ)は20日、暗号資産(仮想通貨)市場で長期的に価値が蓄積されるのは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など、コアとなる基盤レイヤーネットワークであるとの見解を示した。
まず、シュワブは仮想通貨のエコシステムは、その役割に応じて「基盤ネットワーク」「インフラストラクチャ」「プロダクト」という3つのセクターに分類されると述べた。
基盤ネットワークはビットコインなどのレイヤー1ブロックチェーンで、市場全体の約78%を占め、価値保存やスマートコントラクトのプラットフォームとして機能するものだ。
インフラストラクチャは、プロダクトと基盤ネットワークを繋ぐ「ミドルウェア」の役割を果たすもので、オラクル、ブリッジ、スケーリングソリューション(レイヤー2など)が含まれる。
レイヤー2とは
「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。
プロダクトは、ユーザーが直接利用するプロトコルで、取引所、レンディング、ステーブルコイン、資産運用ツールなどが該当する。
シュワブは、このうち価値が蓄積しやすい領域はプラットフォームとしてすべての取引の土台となる基盤ネットワークと、ユーザーとの直接的な接点があるプロダクトであると指摘。一方で、インフラストラクチャは、ユーザーとの直接的な接点が少なく、競合への乗り換えコストが低いため、価値が低くなりがちだと分析した。
これにより、基盤ネットワークやプロダクトのセクターで提供される仮想通貨に高い価値がもたらされる可能性が示唆されると続けた。
インフラセクターのトークンに価値がもたらされないことを意味するわけではないものの、高い価値がもたらされるプロトコルは、他と比較して例外的となる可能性があるとの独自見解を示している。
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仮想通貨を評価する際の5つの指標
シュワブは、個別の仮想通貨を評価する際の、成長株投資の考え方を応用して以下5つの指標を提案している。
- ネットワーク効果:その技術や製品が「業界標準」となっているか。利用者が増えるほど価値が高まるループがあるかを確認する。
- 市場シェア:時価総額の他、スマートコントラクトの場合は預かり資産総額(TVL)などの指標で実際の利用状況を測定する。
- スケーラビリティ:秒間取引数(TPS)などで測定。分散化・セキュリティとのトレードオフになることが多い要素。
- トークノミクス:供給量の上限、報酬体系、ガバナンス権、所有の集中度など、トークンの経済設計を評価する。
- リスク:ハッキング、詐欺、盗難といった一般的なリスクに加え、開発チームの辞任や政府の圧力など各仮想通貨に特有のリスクを把握する。
シュワブは、一例としてイーサリアムに上記の判断基準を当てはめた。業界標準としての強いネットワーク効果と圧倒的な市場シェアを持つ一方、処理速度には課題があり、トークノミクス(供給管理と集中のバランス)は「平均的」であると評価している。
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