はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインゴールドハードフォークを終え、アルトコインのターンか?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインゴールドハードフォークを機に、仮想通貨市場の状況が変わりつつある
BTG付与を目的とした多くの投資家の心境や、SegWit2xの状況からもアルトコインに資金が徐々に戻っている。
SegWit2xのハードフォークの状況は、BTGより注意が必要となる。
SegWit2xのハードフォークは、ビットコインコミュニティ自体の分裂を招く可能性があるため、BTGとは状況が異なります。

ビットコインゴールドのハードフォークが25日の予定からブロックチェーンのブロック承認速度の関係で日時が繰り上がり、24日日本時間昼辺りに491,407 ブロックに到達。ハードフォークが行われました。

ビットコインゴールドに関して詳しい内容はこちらをご覧ください。

ビットコインゴールドとは/未だ知られていないBTGの本質
ビットコインゴールドとは、ビットコインのマイニングに注目して、その問題点の改善を目指した仮想通貨です。ビットコインのハードフォークにより誕生したこの通貨はリプレイ攻撃保護がされていない等の問題点があり、取引所が取扱に慎重な姿勢をみせています。

これに伴い、ビットコインゴールドはハードフォーク時の残高を基準として、付与または取引所が対応します。 現状、日本ではbitFlyerが唯一取引も行うことを発表した取引所になりますが、BTGがお客様に付与されるタイミングや取引開始日時などは追って詳細が公開されると思いますが、現状ではどちらも11月以降になるというスケジュールを公開しています。

bitFlyer対応スケジュール
日時(日本時間) 対応(予定)
ビットコインのブロックチェーンにおけるブロック高 491,406 ブロックが生成された時刻(10 月 24 日 9:00~13:00 頃の予定)(10 月 24 日更新)

【数量決定】

この時点でお客様が bitFlyer アカウントで保有しているビットコイン現物の数量*3に応じて付与される BTG の数量が決まります。

未定(11 月 1 日以降)

【BTG の付与、売買サービスの提供開始】

11 月 1 日(予定)の BTG ブロックチェーン稼動後、BTG分岐が恒久的であり、お客様の資産保護等の観点においても問題が無いと当社が判断した場合に限り、お客様に BTG の付与、及び BTG の売買サービスの提供を開始します。

未定(分岐後のBTGチェーンの動向をみて判断します。)

【BTG のお預入・ご送付サービスの提供開始】

BTG 分岐後の BTG ブロックチェーンの動向をみてBTG のお預入・ご送付サービスの提供を開始します。

ビットコインゴールド、ハードフォークを終え一時ビットコイン急落

チャートで見ると、ハードフォーク発生後BTC価格が大きく下落しました。(10月24日、コインチェックチャート参照)

10時付近に大きな下落が見受けられます。 この後BTC価格はある程度回復しましたが、前日比で下落しています。16時の時点では、BTC価格の下落は3%ほどとなっています。

仮想通貨市場の流れ

BTCの相場は、投資家の考えを上回る勢いで上昇しました。 このことからもアルトコインをBTG付与に向けて一時的にアルトコインから取引した人や、価格上昇に伴う新規参入などで、一時アルトコインバブルが約37%まで落ち込みました。そして、仮想通貨市場全体の時価総額の中で、ビットコインのシェアが約58%にまで到達しました。

この図(時価総額通貨割合図)で二番目に大きく紫色のグラフがイーサリアム、三番目に大きい青色がリップルとなります。 リップルやイーサリアムが大きく上昇し始めた4月前からイーサリアムが上昇している8月前辺りをアルトコインバブルと考えた場合、この時期は現在の状況とは違い今までビットコインのみが仮想通貨の代表であった状況を、ビットコインの資金を吸収しながら上昇しました。

これに大きく貢献、また注目されたのが世界中の多くの国からアクセスが可能なPoloniexやBittrexという仮想通貨のみの取引所の存在です。

そこから仮想通貨市場全体の拡大はあり、アルトコインの上昇は落ち着きながらBTCが再度台頭してきている状況がBTGハードフォークまでの状況です。

特に8月辺りの各国の仮想通貨規制の発表や投資銀行などの影響が落ち着いたあとから、BTGハードフォークまでの仮想通貨相場は、一部のアルトコインを覗き多くの資金がビットコインに流れ、アルトコイン投資者にとっては辛い時期であったことは間違い無いでしょう。

アルトコインのターン開始か?

次回BTCの価格に影響を及ぼすと考えることができるSegWit2Xのハードフォークは11月中旬の予定となっています。

しかし、これはBTG付与を目的としたハードフォークとは違い、BTCのメインブロックチェーンに関わる問題であること、ハードフォークの危険性や2xサポートを表明するコミュニティが不安定な状況を加味した場合、10月の大幅なBTC相場の上昇とそれに伴うアルトコイン全体の下落の状況には、一度終止符が打たれ、この日を境に状況が変わるのでは無いかと予想されます。

すでにBTCが約3%の下落率であったBTCに対し、アルトコインがBTC建てで大幅に上昇しました。

このように取引量順で、写真の一覧で見れる通貨は軒並上昇しています。

法定通貨建てだと、基軸通貨であるBTCの価格下落の影響も加味されるため、BTC建てほどの上昇はしていませんが、基本的に世界で取引できる仮想通貨の中のアルトコインはBTCが基軸通貨となるため、BTCの下落にはアルトコインにも大きな影響が及びます。

しかし今日の相場はビットコインが下落したなかアルトコインが大幅に上昇していることがわかります。 このことからもBTG付与を境に、BTCから大きくアルトコインに資金が戻ってきたと捉えることができます。

この相場はいつまで続くのか?

最近になり、ビットコインゴールド付与だけが投資理由ではなく、個人の新規参入者や大きな投資銀行がビットコインの投資に乗り出すというニュースも続いていることから、ビットコインの下落が大幅に続く状況は、この観点から見ると考えにくいでしょう。

しかし、このビットコインゴールド付与の目的であった仮想通貨投資者の多くは、次回のSegWit2xのハードフォークをどう捉えるか次第ですが、アルトコインの市場に戻ってくることが考えられます。

このSegWit2xのハードフォークが行われた場合、新たな通貨(ここでは2Xとします)が生まれる可能性が高いです。

しかし、ビットコインゴールドはあくまでもアルトコインがビットコイン保有者に対して配られるという形で行われるのに対し、2Xは今まで同じビットコインをマイニングしていたマイナーのコミュニティが分裂、違う性質をもったそれぞれのビットコインを支持しマイニングをすることで、2つのことなるビットコインブロックチェーンが生まれます。

直接ビットコイン自体の問題となり、コミュニティが分裂することにより、ビットコイン自体の資金ももう一方に移ることにより価値の分裂が起こる可能性もあります。

よって気軽にビットコインゴールドをもらおう!と考えている分裂とは本質的に状況が異なります。このことからもSegWit2xの前の状況次第では相場が大きく荒れる可能性があります。

この観点から考えると、まだハードフォークを控えていますがビットコインゴールドのハードフォーク終了を機に、アルトコインに流れてくる状況、またビットコインの相場上昇が足踏みする状況がある程度続くのでは無いかと考えます。

(これはCoinPostとしての考えのため、投資の状況判断は独自で考察した上で行なってください。)

CoinPostの考察

このようにビットコインゴールド、ハードフォークが行われたこの日が、長期的に見た場合にターニングポイントとなる可能性があるでしょう。

多くのハードフォークが発表され、個人で判断しにくい状況となっていることは間違いないですが、政府の介入など解決したわけでは無いことからも、仮想通貨は大きく伸びる可能性もあるが、未だ危険な相場でもあるという認識を持った上で、一概に一つの情報に捉われない情報収集と、投資判断をすることが大事になるでしょう。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/03 金曜日
13:55
「ミームコインは仮想通貨への入り口として重要」=ギャラクシーデジタル考察
米仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは最新レポートで、ミームコインはもはや単なるブームではなく、仮想通貨市場への新規参入者誘致に重要な役割を果たしていると指摘した。一方、ごく少数のトークンのみが生き残り、大半は衰退するなど、ギャンブル性が高いことには注意を促した。
13:30
アーサー・ヘイズ、「フランス債務によるユーロ増刷はビットコインを上昇させる」
著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、フランスの債務問題によるユーロ増刷が仮想通貨ビットコイン価格を押し上げると予想した。ドイツ・日本の資本還流の可能性も指摘する。
10:40
ビットコインに10月の季節的追い風、「アップトーバー」で高騰の可能性=アナリスト分析
ビットコインの10月高騰傾向「アップトーバー」に注目が集まっている。ブルームバーグ、ヤフーファイナンス、JPモルガンなどの分析をもとに、その背景にある季節要因や市場材料を解説。
10:02
スイ財団、エセナ、スイ・グループが独自ステーブルコイン「suiUSDe」「USDi」立ち上げへ
仮想通貨スイのトレジャリーであるスイ・グループと、スイ財団、エセナが協力し、独自ステーブルコイン「suiUSDe」「USDi」を発行する計画だ。特徴など詳細を解説する。
09:45
トークン化株式xStocks、「Wallet in Telegram」に対応拡大へ
トークン化株式のxStocksは、テレグラム向けの仮想通貨ウォレットWallet in Telegramに対応を拡大すると発表。10月の終わりから段階的にローンチする計画である。
08:45
イーサリアム「フサカ」、ホレスキーテストネットで稼働開始
イーサリアム開発者はホレスキーテストネットで次期アップグレード「フサカ」が稼働したと報告。10月14日と28日に他のテストネットで実施後、12月3日のメインネット実装を予定している。
08:10
ビットコイン12万ドル突破、米政府閉鎖で無政府資産として再評価強まる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコイン市場は10月1日以降、上昇基調を強め、3日にはついに12万ドルを突破した。米政府の閉鎖および財政問題が続くなか、ビットコインの「無国籍資産」としての特性が市場で強く意識されている。
07:40
XRP財務戦略を拡大へ、ナスダック上場のVivoPowerが約28億円を調達
仮想通貨XRPの財務企業VivoPowerは、普通株の追加発行で約28億円の資金を調達したことを発表。調達した資金はXRP財務戦略の拡大と負債の返済に活用するとした。
07:40
デジタル証券とステーブルコイン連携、日本版トークン化MMF実現へ
三菱UFJ信託銀行子会社のProgmatが315組織による日本版トークン化MMFの検討結果を発表。ステーブルコインと連携し、ブロックチェーン上で証券取引から決済まで完結する仕組みの実現を目指す。国内デジタル証券市場は5,189億円規模に成長。
06:50
スペインBBVA銀、ビットコインとイーサリアムの24時間取引を開始
スペインの大手銀行BBVAが同国の主要金融機関として初めて24時間体制の仮想通貨個人取引サービスを開始。顧客はモバイルアプリを通じてBTCとETHの売買が可能となった。
06:20
ナスダック上場のフィテル、2.2億円相当のPUMPを購入 株価は下落
ナスダック上場の豪フィテル・コーポレーションがミームコイン発行プラットフォーム「パンプファン」のネイティブトークンPUMPを150万ドル分購入した。アークインベストが最近のレポートでパンプファンを高く評価している。
05:55
「金と比べて過小評価」、ビットコインの年末価格を16.5万ドルと予測=JPモルガン
JPモルガンのアナリストがビットコインの年末価格を16万5000ドルと予測。また、シティグループは13万3000ドルと予想。BTCは3日に12万ドルを突破した。
05:35
米CME、仮想通貨先物とオプションの24時間取引を2026年初頭に開始
米CMEグループが仮想通貨先物とオプション取引を週7日24時間体制で提供すると発表した。規制審査を経て2026年初頭に開始予定で、高まる顧客需要に対応。
10/02 木曜日
18:50
日本の暗号資産投資家67%が長期保有を選択ーBinance Japan調査
Binance Japanが実施した1,076名への調査で、日本の暗号資産投資家の67.1%が長期保有を選択していることが判明。収益性を最重視し、XRPが人気1位に。税制の影響で短期売買より長期投資が有利な日本独自の投資傾向を詳しく解説。
17:48
ブロックチェーンゲーム開発のDJT、魁 三国志大戦など2作品のサービス終了と事業転換を発表
double jump.tokyoが創業以来の主力事業だったブロックチェーンゲーム開発からの事業転換を表明した。新規流入が伸び悩んだ際に崩壊するトークン経済圏の限界が露呈する中、OASトークンを軸としたトレジャリー事業とN Suite事業に注力し、Web3の基盤整備企業への転身を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧