- エイベックスが、エンタメにおけるクラウドとブロックチェーン活用の子会社を設立
- エイベックスが、エンタメにおけるクラウドとブロックチェーンの活用を行っていく子会社の設立を決定した。ゲームや映像、音楽およびVRといった分野において、それらの技術が用いられていく見通しである。
エイベックスが、エンタメにおけるクラウドとブロックチェーン活用の子会社を設立
エイベックス株式会社は、クラウドおよびブロックチェーン技術を用いたIP(知的財産)やシステムの企画ならびに開発、販売を行う子会社「エイベックス・テクノロジーズ株式会社(ATS)」の設立を、プレスリリースで発表した。「Entertainment×Tech×Global」をキーワードとして、テクノロジーを活かした新たなビジネスの可能性を追求していくとする。
ATSは、ゲームや映像、音楽およびVRといった分野において、クラウドとブロックチェーンを活用するとしている。なお、それらの技術の活用例としては次のようなものがある。
クラウドの活用の例としては、クラウドゲームなどが挙げられる。クラウドゲームでは、ゲームデータはゲーム機ではなくクラウドに存在し、ゲーム機の性能に関わらず、低コストで様々なゲームを移植することが可能となる。
ユーザーも安価でゲームを利用できることなどから、今後ますます普及が期待されるゲームの形の1つだ。
また、ブロックチェーンのエンターテイメントにおける活用であるが、これも現在様々な可能性が模索されている。
例えば、ゲームの場合は、dAppsといった形でブロックチェーンが活用されている。NFT(代替不可能なトークン)の利用によって、ゲーム内のアイテムに固有のデータとしての価値を持たせることが、ブロックチェーンを組み込むことで可能となることなどが特徴だ。
他にも、デジタルコンテンツとブロックチェーンやスマートコントラクトを組み合わせることで、効率的にそれらの知的財産権の保護ができる可能性もある。それが実現すれば、デジタルコンテンツにおける中古市場の創出なども可能になるかもしれない。
そのように、エンタメ業界におけるクラウドやブロックチェーンの活用には様々な可能性があり、今後の成長が期待されている。今回の会社設立からは、エイベックスのその分野に対する積極的な姿勢がうかがえる。