- 上昇を続ける上位アルトコイン5銘柄
- 先日90万円に到達したビットコインを筆頭に、上昇ムードの仮想通貨市場。全面的に好調なアルトコイン相場の中でも特に上昇した上位通貨をピックアップして上昇材料を解説。
ビットコイン上昇に伴い好調なアルトコイン5選
27日のビットコイン急騰に伴い、アルトコイン相場も全面高を記録。仮想通貨市場全体の時価総額を見ると、昨日の時点で2500億ドル(約27兆円)を突破して現在は2700億ドル(約29兆円)を推移しており、これは昨年8月以来実に9ヶ月ぶりの高水準となった。
この上昇に伴い、ビットコインに付随して現在特に上昇を見せている上位アルト銘柄をピックアップした。
- EOS
- LTC
- TRON
- BSV
- BNB
EOS
時価総額上位の仮想通貨EOSは直近1週間でおよそ20%以上の上昇を記録した。
上昇要因
今回のEOS上昇の背景には仮想通貨EOSの発行企業であるBlock.Oneは先週、自社株の買い戻しを行うことを発表したことが挙げられる。大手仮想通貨企業Galaxy Digital社CEOのMichael Novogratz氏やPayPalのPeter Thiel氏などが同社株を売却したことを公表した。
さらにBlock One社の公式サイトでも6月1日前後に大きな発表が示唆されたことで期待が高まった。
なおBlock.one社は330万EOS(約27億円)相当のRAMを購入しているとの報道が飛び交っており、6月1日の発表は新たなdAppsであるとの見方が強まっている。
ライトコイン
仮想通貨ライトコインも心理的な節目として重要視されていた100ドルのラインを突破、現在は112ドル(約1.2万円)で価格推移を続けている。
上昇要因
半減期もおよそ70日以内に迫っていることが高騰要因とされており、ライトコインネットワークのハッシュレートが過去最高に到達したことが期待の高まりを示している。
現在ライトコインネットワークのハッシュレートは368テラハッシュとなっており、出来高も高水準を維持。通貨の半減期は発生期間の前後で価格の騰落が見られる傾向がこれまで記録されているため、8月に半減期が予定されているライトコインは今後も注視したい通貨となる。
バイナンスコイン
最高価格を更新し続けている大手仮想通貨取引所バイナンスの発行するバイナンスコイン(BNB)は市場が上昇ムードに転換する前から上昇を始めていたが、直近1週間のレンジで見てもいまだに+20%の上昇水準を維持している。
上昇要因
バイナンスコインの継続した上昇の背景には取引所側の証拠金取引に関する「チラ見せ」や分散型取引所の開設など、開発が進んでいることが挙げられるだろう。
バイナンス公式側は週末にかけて以前から期待されてきた「証拠金取引」をほのめかすツイートを発信。これをBNB価格も前日比+10%の上昇を見せた。
Dark mode 🌚 or Light mode 🌝? #Binance pic.twitter.com/pGSb1np4yp
— Binance (@binance) 2019年5月24日
実際に証拠金取引が開始した際には再び価格が変動する可能性が見られるため、今後も注目したい通貨だと言える。
トロン
仮想通貨トロンは1週間比で+30%、前日比でも+10%弱の上昇を見せた。
上昇要因
仮想通貨トロン(TRX)もトロン財団のCEOであるJustin Sun氏が6月以降に重大発表を行うことを示唆して期待が高まっていた。
Something huge and amazing going about #TRON and #BitTorrent. I will share with you after June 1. I think I have 70% to win and nail it. Fingers crossed! $TRX $BTT
— Justin Sun (@justinsuntron) 2019年5月26日
TronとBitTorrentで素晴らしくて大きなことが起きるところだ。6月1日以降に発表する。
仮想通貨トロンに並び、トロン財団が開発などに携わるBitTorrentトークン(BTT)も+250%以上の高騰を見せており、Justin Sun氏の影響力の大きさが伺える事例となった。Sun氏の今後の発表は注視していきたい。
ビットコインSV
また仮想通貨ビットコインSVは直近1週間で+90%の暴騰を記録して、昨年12月以来となる1万2000円台まで回復。
上昇要因
BSVは先週、開発に携わるクレイグ・ライト氏が米著作権局にビットコインのホワイトペーパーの著作権を申し出ていたことで急騰を見せていた。なお界隈からは著作権局に申請を行うこと自体は誰でも可能であることが指摘されていたが、その後も再びライト氏が姿勢を変えず自身がビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」であるという主張を続けたことで上昇が続いていると見られている。