はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

アリババ傘下アリペイ運営企業がブロックチェーンをビジネスの中核の一つと位置付ける

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アリババ子会社とブロックチェーン技術
アリババグループの傘下でアリペイを運営するアントファイナンシャル社は、ブロックチェーン技術をビジネスの中核に据え、プラットフォームに導入する方針を強調。独自コンソーシアムチェーンの開発にも焦点を当てる。
アリババとは
中国にある世界最大級のEコマース企業「アリババグループ(阿里巴巴集団)」が運営する、BtoBのEC(電子賞と取引・ネット通販)サイト。その規模は、Amazonに匹敵するとされる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

アリババグループとブロックチェーン技術

先月、投資ラウンドのシリーズC(シリーズBを経て成長を加速させるフェーズ)で140億ドル(約1.54兆円)もの巨額の資金調達に成功した、金融サービステクノロジー企業、Ant Financial Service Group (以下Ant Financial社)は、

杭州市で行われたTechCrunch社主催の国際会議で、新たなビジネスモデル推進のため、ブロックチェーン技術の活用を”ビジネス戦略”の柱の一つに据えている

と言及しました。

Ant Financial社は、中国のEコマース分野で世界最大手の「アリババグループ」傘下にあり、世界最大のモバイルおよびオンライン決済プラットフォームであるアリペイ(AliPay=支付宝)を運営しています。 

アリペイは、「QRコード」を使った先進的な決済サービスで、中国人海外旅行客の増加に伴い、中国本土のみならず、日本を含むアジアをはじめ、ヨーロッパ、アメリカと世界に急速に広がっています。

アリペイの躍進

アリペイの目覚ましい躍進の裏には、Ant Financial社が、金融サービス企業であると同時に、技術開発に軸足を置くフィンテック企業であるという事実があります。

同社の最高技術責任者代理でアリババグループパートナーの一人、Hu Xi氏によると、同社の社長、共同社長ともに技術畑の出身であり、研究開発、AI、アルゴリズム、データ、インフラ開発などの技術職が、63%を占めると述べています。

同社のブロックチェーン部門を率いるZhang Hui氏は、企業戦略として、「AI 、セキュリティ、IoT、演算機能、そしてブロックチェーン技術」という 5つの基本技術に焦点を当てて開発を行なっていると述べています。

その中で、ブロックチェーン技術関連では、同社は、パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンのハイブリッドとも言える、同社独自のコンソーシアムブロックチェーンの開発に焦点を当てています。

複数の管理主体によって共同管理されるブロックチェーンですが、金融部門で実用化する上で問題となる、「高速のトランザクション処理」と、「ブロックチェーン上での情報共有の程度の調節」といった課題を解決することを見据えた上での選択でもあると思われます。

解決すべき課題

Zhang氏は、金融大手の導入を促す為には、ブロックチェーンのスケーラビリティ問題は、優先的に対処すべき課題であると同時に、セキュリティやプライバシーの問題も、国際決済を行う上では解決しなくてはいけない課題だとしています。 

既存の金融インフラにインパクトを与える為には、現在のブロックチェーン技術をさらに進化させ、トランザクション処理能力を高めていくことが必須です。

Zhang氏は、「ブロックチェーン技術を実用化させていくには、様々な解決すべき課題はあるものの、それは実現不可能ではない」と述べ、Ant Financial社は、長期的には、ブロックチェーン技術を同社のビジネスの中核として、プラットフォームに導入していく方針であると述べています。

Zhang氏は今後、ブロックチェーン技術を基盤に、ただの付加価値サービスの提供ではなく、新たなビジネスモデルを創造することを目指したいと述べていますが、その中には国際送金サービスのグローバルな展開と、さらなるB2Cのビジネスケースを開拓を視野に入れているようです。

国際送金サービスを開始

Ant Financial社は先月、香港ーフィリピン間で、ブロックチェーン上での国際送金を成功させ、安価で迅速な国際送金サービスを開始しています。 

最高技術責任者代理のHu Xi氏は、Ant Financial社は、今後3年から5年で1,000を超える金融機関にサービスを提供。

世界で20億人のユーザーを抱えることを目標においていると述べていますが、その大望を支える根拠は、同社の持つ高度な技術開発能力であり、その中でも革新的なブロックチェーン技術の活用にあるようです。

CoinPostの関連記事

アリババグループ傘下会社 、ブロックチェーンを使った国際送金に成功|香港フィリピン間の国際送金が3秒で完了
世界最大級のECサイト、アリババ傘下のAliPayが、ブロックチェーンを用いた「香港-フィリピン」間の国際送金をわずか3秒で完遂した。香港在住のフィリピン出稼ぎ労働者 約20万人の自国送金を手助けする。
アリババ:ブロックチェーン技術で食品偽装撲滅へむけて試用運転を開始
中国のeコマース大手のアリババは、食品偽造が後を絶たない中、消費者の元へ食品が届くまでの経路の透明化を計るブロックチェーンプラットフォームの試験的運用を開始しました。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12:05
ビットバンク、村上信五さん起用の新CM放映開始へ
国内暗号資産取引所の大手ビットバンク株式会社は4月2日、バラエティ番組の司会などで活躍する村上信五さんを起用した新CM「Everybody bitbank」シリーズの放映を4月3日から開始すると発表した
11:44
米グレースケール、バスケット型仮想通貨ETF申請 XRP・ソラナ・ADA含む5銘柄で
米グレースケールがビットコイン他複数の仮想通貨に投資する「デジタル・ラージキャップ・ファンド」のETF転換をSECに申請した。承認されれば一般投資家にも開放される見込みだ。
11:00
「決済用ステーブルコインは利子提供不可」米ヒル議員が強調 コインベースらの嘆願却下
米下院金融委員長が決済用ステーブルコインの利子提供は認められない計画だと強調。コインベースなど仮想通貨業界からの要望を却下した。法案にも禁止条項が盛り込まれている。
10:30
国内上場のenish、1億円相当のビットコイン購入へ Web3事業強化で
株式会社エニッシュが1億円相当のビットコインを4月1日から4日にかけて取得すると発表。ブロックチェーンゲーム開発を手がけながら、Web3領域での事業展開強化と財務戦略の一環としてビットコインを活用へ。
10:15
バックパック、FTX EUの顧客へのユーロ返還手続きを開始
仮想通貨取引所バックパックは、FTX EUの顧客にユーロを返還するための手続きを開始。FTX自体は現金での返還をすでに開始しており、仮想通貨の買い圧につながるのではないかとの見方も上がっている。
08:20
バリュークリエーション、2度目の1億円分のビットコイン購入を実施
東証グロース上場のバリュークリエーション株式会社が3月31日、1億円で7.8BTCの追加購入を発表。3月17日の初回購入から2週間で2回目の投資を実施した。
08:15
ビットコイン一時50万円上昇、米経済指標とトランプ関税政策が影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時50万円の上昇となった。現在、市場の最大の注目材料はトランプ大統領による関税政策であり、ビットコインはリスク資産である米国株価指数との相関性が非常に高くなっている。
07:50
『ビットボンド』提案、トランプ政権のビットコイン準備金戦略、年間10兆円の財政削減効果も
ビットコイン政策研究所が「ビットボンド」提案を発表。米国債の金利負担軽減と仮想通貨ビットコイン保有増加を同時実現する戦略で、2兆ドル規模で導入した場合、年間700億ドルの節約効果と推算。
07:20
ビットコイン購入準備のゲームストップ、2200億円調達済み
米ゲーム小売大手ゲームストップが15億ドルの無利子転換社債発行を完了し、ビットコイン購入計画を進行。マイクロストラテジーの戦略に類似する企業の仮想通貨投資の新たな展開に。
06:55
三井住友FG、アバランチらとステーブルコインを共同開発
三井住友FGは、ステーブルコインの開発を行うことがわかった。仮想通貨アバランチを開発するAva Labsら3社と協業し、26年度を目処にした発行を検討している。
06:35
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、二社統合モデルでIPO計画
トランプ家支援のAmerican Data CentersとビットコインマイナーHut 8が設立した合弁会社American Bitcoinが上場計画を発表。エネルギー・インフラとマイニング事業を二社統合モデルで展開していく。
06:12
ブラックロック、英で仮想通貨事業者認可を取得、ビットコインETF提供へ
世界最大の資産運用会社ブラックロックが英国金融行動監視機構から仮想通貨事業者として認可を取得。資産12兆ドルの投資巨人が欧州向けのビットコインETFを英国拠点から運営へ。
05:50
AI関連株と仮想通貨が反発、OpenAI過去最大の6兆円調達受け
OpenAIが史上最大の400億ドル資金調達を実施し企業価値3,000億ドルを達成。週間ユーザー数は5億人に拡大し、年間売上高は127億ドルを見込む。これを受けてCoreWeaveが38%上昇、AI関連仮想通貨も5%以上上昇した。
04/01 火曜日
17:40
メタプラネット、ビットコインを696 BTC追加購入
メタプラネットが696BTCを追加取得した。キャッシュ担保付きプットオプションで第1四半期に7.7億円の収益を計上し、長期的なビットコイン蓄積と安定収益を同時に狙う戦略を公開した。
15:02
オリコン調査 ビットコイン取引所満足度ランキングbitbankが首位【現物取引】
オリコン顧客満足度調査2025で暗号資産取引所を徹底比較。現物取引ではbitbankが2年連続の総合1位を獲得し、手数料・システム安定性で3年連続首位となった。GMOコインはステーキング・レンディングで高評価。6,260人の利用者の声から見る信頼性の高い取引所選びに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧