はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

技術分析家「イーサリアムは5年でビットコインを超える」根拠は分散型台帳活用例の拡大

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインとイーサリアム、最後に勝つのはどちらか
イーサリアム自体は根本的に強い通貨で、騒動が収まればトレンドは逆転すると考える人も多い。Thomas Crown Art社のテクノロジーアナリストIan McLeod氏は、ビットコインのマーケットシェア半分をイーサリアムが5年以内に奪うと主張する。
イーサリアムの技術的な強さ
イーサリアムは、プルーフ・オブ・ステークへアルゴリズムを変え、ブロックチェーン上の混雑を緩和しようとしている。McLeod氏は、投資家が仮想通貨に集まるにつれ、この技術格差が価格にも表れてくると述べる。
PoSとは
保有による証明(Proof of Stake)。コインの保有量などによってブロックの承認比率が変わり、新規発行の仮想通貨が貰える仕組みのこと。マイニング(採掘)ではなく、フォージング(鋳造)と呼ばれる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ビットコインとイーサリアム、最後に勝つのはどちらか

イーサリアムはICOプロジェクトによるETH売却の加速や、米SECによる有価証券該当無しの発言が白紙に戻る可能性が指摘されるなど、一時的に大きく価格を下落させています。

一方で、仮想通貨取引所バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏は、 仮想通貨はまだ1000倍の伸びしろがあると言っており、 仮想通貨やブロックチェーン企業へ金融サービスを提供するConsenSys Capitalの共同創業者Andrew Keys氏は、 イーサリアムの価格は今年$2000にまで達すると言及するなど、イーサリアム自体は世界的に支持されている通貨であり、(証券問題やICO問題などの)騒動が収まれば、トレンドは逆転すると考える人も多いようです。

ビットコインとイーサリアム、最後に勝つのはどちらか。

この質問は幾度となく繰り返されますが、 技術者の視点からは、異なるテクノロジーを軸としてデザインされ、 そもそもの利用目標の違いから両者を比べようもないと返されることもあります。

ビットコインは、お金の代替となりえる非中央集権における仮想通貨として仕立てられた一方で、 イーサリアムは、独自に定義したスマートコントラクトや財産を扱う事ができる柔軟性の高い仮想通貨となります。

そうは言っても、王者ビットコインを超える仮想通貨が現れるのか絶えず議論されることであると考えられ、技術的な視点での予測も欲しいところです。

ビットコインのシェア半分をイーサリアムが5年で奪う

Thomas Crown Art社のテクノロジーアナリストであるIan McLeod氏(以下McLeod氏)は、 ビットコインのマーケットシェア半分をイーサリアムが5年以内に奪うと主張しています。

Thomas Crown Art社は、アート業界の不正活動にイーサリアムのブロックチェーン技術で対抗しようとする企業です。

McLeod氏によれば、イーサリアムの価格下落は既に底を打っており、 分散型台帳としての活用が広がるにつれ、イーサリアムの価格は急速に逆転すると言及しています。

McLeod氏は、

「2018年の終わりには価格がリバウンドするだろう。長期的に言えば、ビットコインの支配域を思いきり食うことになると思う。」

「実際、今のビットコインが持つマーケットシェアの半分は、5年以内にイーサリアムに奪われる。」

と強気の立場を示しました。

イーサリアムの苦境を踏まえると、更なる価格下落も考える専門家がいる中で、少し過激な主張のように思われます。

しかし、スマートコントラクトをベースとしたイーサリアムのプラットフォームを自社で実際に使うMcLeod氏は、その有用性を理解した上でイーサリアムがビットコインに勝ると考えているといいます。

同氏が主張する最も重要な点は「分散型台帳:ブロックチェーンの活用事例の普及」です。

仮想通貨は今まで、投機的な側面が強くでていますが、その投機の目的の大きな理由として、「将来性」がまず第一に挙げられるでしょう。

ビットコインのような世界的な通貨、また希少価値を将来性に据えられる通貨ももちろんありますが、イーサリアムをはじめとする多くの仮想通貨は、ブロックチェーン技術を活用したプロダクトが出てくる事で価値を持つ将来性への投資が盛んに行われています。

そのような中で、イーサリアムはプラットフォームとしての有用性が初期の頃から評価され、分散型台帳の発展とともに、そのプラットフォームの有用性が向上すると考えられています。

McLeod氏が考えるイーサリアムの価値の逆転は、この分散型台帳の発展をみた上での価格予想であり、その発展を5年に見据えているようです。

今後は技術格差が価格に反映される

McLeod氏は、イーサリアムがビットコインを抜くとした意見の中に、ビットコインのスケーラビリティや技術面の改善が必要な点も挙げています。

スケーラビリティや技術の問題は、イーサリアムにとっても他人事ではありませんが、McLeod氏は、イーサリアムがプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へアルゴリズムを変更することを挙げ、ブロックチェーン上の混雑を軽減、効率的なプロセスが可能になる点を主張し、以下のように述べました。

「あらゆる面で、イーサリアムはビットコインの数光年は先に行っている。投資家が仮想通貨に集まるにつれ、この技術格差が価格にも表れてくるだろう」

CoinPostの関連記事

仮想通貨イーサリアムクラシック(ETC)、トレンド転換で価格大幅上昇の可能性
イーサリアムクラシック(ETC)は2017年半ばからの価格上昇につづく今年からの価格下落によって、ダイヤモンド型の価格推移を見せており、2011年と同様にトレンドの反転が起こる可能性が十分にあるとされている。
アルトコイン底値割れで大暴落、イーサリアムが売られ過ぎの「RSI30%」を大幅超過|仮想通貨市況
仮想通貨市場は12日、ビットコインが重要ライン6000ドルを目前に迫る中、アルトコインの下落の勢いが止まらず、前日比10%(21時時点)を超える通貨が多く散見される厳しい1日に、イーサリアムはRSIで売られ過ぎの30%を大きくこえ、20%に差し掛かっている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/29 土曜日
06:35
仮想通貨関連株が急伸、ビットコイン・イーサリアム価格回復を受け
ビットコインとイーサリアムの価格回復に伴い、仮想通貨関連株が28日に急伸した。ビットマインは5日間で27%上昇し、クリーンスパークは55%の上昇を記録している。
05:55
アップビットの48億円ハッキング、当局が北朝鮮ラザルス集団の関与を本格調査
韓国当局が27日に発生したアップビットからの約48億円相当の仮想通貨流出について、北朝鮮のハッキンググループ「ラザルス」の関与を疑っていることが明らかになった。
05:45
米CME、11時間超の取引停止から復旧 データセンター冷却障害で株式・ビットコイン含む商品先物が一時中断
世界最大の先物取引所運営会社CMEグループが28日、データセンターの冷却システム障害により11時間以上にわたり先物取引を停止した。株式、債券、商品、通貨の先物取引が中断され、トレーダーからは批判の声が上がっている。
11/28 金曜日
19:05
Secured Finance(セキュアード・ファイナンス)とは?JPYCの運用方法を徹底解説
Secured FinanceでJPYCを使った固定金利運用が可能に。満期と金利が事前確定する仕組み、メタマスクの準備から貸し出し・借り入れの手順、リスクまで初心者向けに詳しく解説。
18:47
ゆうちょ銀行のトークン化預金が不動産決済に進出
シノケングループ、ゆうちょ銀行、ディーカレットDCPの3社がトークン化預金の活用に向けた基本合意書を締結。賃貸管理における月次賃料の支払いをユースケースに、決済の自動化・効率化を検証する。2025年12月末に実証実験を完了し、2026年以降の本格導入を目指す。
18:01
価格急騰で注目を集めた仮想通貨ジーキャッシュとは
価格急騰で注目を集めたプライバシー銘柄の仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)の将来性を徹底解説。買い方や技術、注目点、リスクまでわかりやすく説明します。
17:29
英国、DeFi預け入れ時の課税を繰り延べへ 売却時まで納税義務を先送り
英国歳入関税庁が11月27日、DeFi預け入れ時の課税を実質売却時まで繰り延べる税制改革案を発表。アーベやバイナンスなど業界大手32団体が支持。利用者の税務負担軽減へ。
17:13
bitFlyer、法人向け「アセットロックサービス」提供開始 期末時価評価課税の適用除外に対応
bitFlyerが法人向け「アセットロックサービス」を開始。暗号資産を1年以上ロックすることで期末時価評価課税の適用除外要件を満たし、含み益への課税を回避できる。対象はBTC・ETH・XRPの3銘柄。
15:38
Soneium基盤のファンダムアプリ「IRC APP」公開 SNS応援をオンチェーン管理
IRC 2026公式アプリ「IRC APP」がSoneium基盤で公開。SNS応援活動をAIがスコア化し、チケット先行購入や優先入場などイベント当日の特典に変換。6万人が参加したベータ版実績を持つファン参加型プラットフォーム。
14:30
ブータン政府が320ETHをステーキング、BTC保有と併せ仮想通貨準備金戦略を拡大
ブータン政府はFigmentを通じて320ETH(約1.5億円)をステーキングした。世界初となる国民デジタルIDのイーサリアム統合、6,154BTC(876億円相当)の保有、観光業へのバイナンスペイ導入など、小国ながら先進的なブロックチェーン戦略を展開している。
13:30
トム・リー率いるビットマイン、押し目買いで70億円相当のイーサリアムを追加購入
ビットマイン・イマージョンが27日、70億円相当のイーサリアムを追加購入した。これは同社の毎週の購入パターンと一致。先週まで保有するETHは363万枚を超え供給量の3%に到達。
13:10
途上国インフレが仮想通貨の促進要因に 今年のチェイナリシス「グローバル仮想通貨採用指標」
チェイナリシスの2025年仮想通貨採用指標でインドが首位に。各国でインフレがステーブルコインなど仮想通貨の需要を喚起している。日本はAPAC地域で最高成長率を記録した。
12:46
トム・リー氏、ビットコイン年末25万ドル予想を軟化 史上最高値更新は「可能性ある」
ビットマインのトム·リー会長が年末25万ドルという強気予想を初めて軟化。10月に200万口座が消滅した史上最大の清算イベント後、年末10万ドル突破は「非常に可能性が高い」と予想を下方修正したが、楽観的な見方は維持している。
11:35
欧州最大級の資産運用会社アムンディ、イーサリアム上で初のトークン化ファンドを運用開始
欧州最大級の資産運用会社アムンディが、マネーマーケットファンドの初のトークン化シェアをイーサリアムブロックチェーン上で開始した。24時間365日の運用が可能になり、投資家は従来型とトークン化の両方でファンドにアクセスできる。
11:26
Visa、中東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を拡大 Aquanowと提携
決済大手Visaが27日、Aquanowと提携し中東欧・中東・アフリカ地域でステーブルコイン決済を拡大すると発表。USDCを活用し、コスト削減と決済時間短縮を実現。世界のステーブルコイン市場は5年で10倍に成長。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧