- 仮想通貨市場
- 仮想通貨市場は10月1日、ビットコインを中心に大きく値が動くことはなかったが、日本時間2日未明に大型カンファレンスSWELLを控えるXRP(リップル)は、未だ値動きに強さが見られる。
仮想通貨市場
仮想通貨市場は10月1日、ビットコインを中心に大きく値が動くことはなく、1日を通して全体的に落ち着いた相場となった。
そのような相場の中で、世界から注目されているのは、日本時間2日未明に大型カンファレンスSWELL を控えるXRP(リップル)だろう。
9月中旬に急騰を記録したXRPは、ポロニエックスなどの取引所アクセスがひとつの要因となり、大きな反落こそ一度あったものの、暴騰前の30円付近から2倍となる高値圏で推移しており、未に強い値動きを維持している。
特にSWELLはかなり前から事前告知されていたことから、相場自体には織り込み済みであると考えられることから、大きなファンダメンタルズ要因となるSWELLの前で、売られることや大きな売り圧力が予想されたが、昨日10%高を記録した他、開催まで数時間に迫る日本時間21時時点でも4%安で留まる強さを見せている。
まだ開催前であることから、安心感こそないものの、ここ1ヶ月でXRPを取り巻く状況は大きく変化が生じ、値動き以外にプラスの変化は複数みられ(下記参照)、カンファレンスで事実売りなどで下落した場合も、長期的に見るとXRPにとって重要な期間になったと言える。
XRPを取り巻く状況の変化
ここ数ヶ月で大きく変化した点は、以下の3点となる。
1.出来高の急増
2.ビットコインに連動性が見られるアルトの中で単独の推移
3.時価総額2位の攻防
出来高の急増:最大25倍弱まで急増
今回生じた変化の中で最も重要な動きとなったのは、出来高の急増となるだろう。
CoinMarketCap上のデータでは、急騰前に24時間出来高2億USD付近を推移していたXRPは、10月1日には14.5億USDと7倍以上にまで膨れ上がっている。
驚くことに最も急騰した9月22日には49億USDと、25倍弱まで上昇するなど、価格の推移以上に出来高に大きな変化が生じている。
出来高は、価格を上昇させるための最も重要な指標と言われるほど、相場において重要であり、この高い出来高が数週間維持している状況は、XRPにとって最も大きな変化と言える。
この出来高の伸び悩みはビットコインの大きな問題の一つになっており、未だ解消していないことを考えてもプラスの材料となる。
ビットコインに連動性が見られるアルトの中で単独の推移
2つ目の変化点はビットコインの値動きに左右されない値動きにある。
ビットコインを中心に相場が形成される仮想通貨市場において、多くのアルトコインの対フィアットの値動きは、ビットコインにかなり左右される値動きを形成するが、急騰後のXRPは特に独自の市場を形成している。
この背景には、BTCペア以外の取引の増加があると考えられ、10月1日の取引ペアの量を可視化したCoinlib のデータでは以下のようになっている。
このデータでは、取引高順に、テザー(317M USD)、韓国ウォン(189M USD)、ビットコイン(184M USD)、日本円(122M USD)となっており、他のアルトコインがビットコインペアが高い取引高を維持する一方で、XRPは日本円と韓国ウォンの取引が強く、相対的にビットコインの取引ペアの比率が小さくなっている。
これは、独自相場を形成する上で重要なだけでなく、現在ファンダメンタルズ要因が期待されているSWELLを前に、材料に反応するいい土壌が形成されていると言える。
時価総額2位の攻防
XRPは、ビットコインに継ぐ2位の座をイーサリアムと争っている状況にある。
現在のXRP相場の一つの材料として、このドミナンスの推移はかなり重要になってきているのではないかと思えるほど、イーサリアムとXRPで均衡するドミナンス推移を維持しており、2位の座を2つの通貨で行ったり来たりしている。
ここで値が動きと、時価総額2位の座がどちらか一方にうつる可能性があり、時価総額も一つの材料として追っていく必要があるだろう。
直近:リップル(XRP)材料一覧
日時 | 内容 |
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9/2 | 今年5月に新会社Coilを設立した、Ripple社の元CTOステファン・トーマス氏は、XRPをインターネット企業が(法定通貨のように)決済用通貨・収益にする主要技術である「Interledger」のクローズドベータ版を開始したと発表した。 |
9/27 | 中央アメリカの国ベリーズにある正規登録のFX仲介業者「FX Choice」は、XRPによる外貨為替売買を可能とすると発表。ほかにもXRPレッジャーの高速決済を重宝し、XRPを基軸通貨とした取引を行うFX取引所はForex.comやNordFXだとされる。 |
9/30 | Ripple社が米連邦政府に仮想通貨の教育・理解・インフラ整備を求める業界団体SAIVを新たに設立したと発表し、同団体はロビー活動にかかる報酬の一部をXRPで支払う予定。 |
XRPのチャートは?
先週、XRP(XRP)の日足で見た場合の中長期チャート分析では、大幅な価格上昇を経て、年末にかけて価格をさらにあげる可能性が十分にあるといえる状況にある。
現在は米ドル建で45〜55セント(51円から62円)のサポートライン(黄色枠)を割らずに維持していることが今後の上昇に対して重要な意味を持ち、9月22日以降から続く推移が、フィボナッチリトレースメントに沿って継続する場合、年末には1ドル(約114円)を超えるてくる可能性も十分に考えることができるだろう。
9月24日の最高値を更新し、昨日の約10%高をつけたXRPは、現在こそヨコヨコな動きを見せているものの、明日10月2日未明にSWELLを控えた前日の動きは非常に注目したいところだ。
ダブルボトムをつけて大きく反発していることで底値をうった可能性は高いと考えられるが、SWELL開幕による事実売りによる売り圧がある可能性も考えて、相場を見ながらポジションを持つことをお勧めする。
これらを踏まえ、今からXRPのポジションを持つ場合は、明日以降のカンファレンスによる相場の動向を見つつ、下落した場合は、黄色の枠付近が買い場となるだろう。
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