はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン市場は重要局面 下落継続か、世界経済の動向がカギ|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン市場は重要局面

仮想通貨市場は30日、ビットコインが下げ止まらずに続落。アルトコイン市場も連れ安した。

ビットコインは、再び米ドル建取引で6000ドルを下回った。3月の下落以降の主要サポートラインにあたる6700ドル付近も目前に。資産現金化需要の再燃リスクが依然高いことで、経済危機に伴う現金化の動きに弱いビットコイン市場は売りが先行した。

3月の記録的な暴落に際し、日米株式指数との相関性を強めた仮想通貨市場は先週半ば、2兆ドル規模の米国の大規模経済対策が最終合意に至った点や、各国の新型コロナ対策の封締め対策を強化を受け、急反発した米国株式市場の値動きに一時同調した。

一方で、新型コロナウイルス拡大に伴う実体経済へのダメージは深刻で予断は許さない状況。資産現金化需要の再燃リスクは依然高く、金融資産を現金化する圧力に、ビットコイン市場の警戒感は依然強い。マーケットメーカーの業績悪化に伴う流動性の欠如も仮想通貨市場を不安定化させる懸念にあがる。

個人投資家が中心のマーケットになる仮想通貨市場は、経済危機に伴う実体経済の先行き不安から、現金に戻す資産現金化需要の影響を受けやすく、売り局面での株式市場に相関性を強める理由で指摘される。

新型コロナを織り込む経済指標に注目

米労働省が26日に発表した「失業保険申請件数」が、15〜21日までの1週間で3,283,000件に達した。新型コロナの感染拡大と、緊急事態宣言からのロックダウン(都市封鎖)に伴い、宿泊施設、レストランなどの飲食業界を含むサービス業への影響が特に深刻で、リーマン・ショックの影響を受けた過去最大の数値、09年3月の66万件を大幅に上回った。

このように、新型コロナウイルスの影響を織り込み始めた経済指標の発表が、今週に入り相次いで発表される。直近では、悪材料はある程度織り込んでいるとの見方もあり、株価は大幅反発したが、景気の先行きに対する強い警戒感を市場がどう反応するか、見極めが難しい状況だ。

今週は、4月1日に米ADP雇用統計、米ISM製造業景気指数、3月の全国企業短期経済観測調査(日銀短観)。3日に米雇用統計、米ISM非製造業景気指数など、重要な経済指標が相次いで発表される。

日銀短観については、大企業は製造業の景況感が7年ぶりのマイナス圏に沈み、非製造業の落ち込み幅もリーマン・ショック以来の大きさに膨らむ可能性も指摘されており、日本経済の先行きに警戒感は強い。

ビットコイン関連動向

一方、ビットコイン市場の状況整理では、過去最大規模の難易度調整(-15.95%)を終えたばかりのビットコインハッシュレートが軟調な推移を継続している。

出典:coinwarz.com

難易度調整を経たことで、マイナーの収益性など、一旦の状況の「リフレッシュ」の実施に期待感が広がったが、週末を跨いだ30日現在では、ハッシュレートの強い再浮上は見られず。29日には、再び100EH/sを下回るなど、マイナーの出戻りは見られていない。

次回の難易度調整予想では、各指標によって大きく別れている状況。(一部データの誤りか)cryptothis.comのデータでは、次回難易度予想が+2%〜4%。一方のbtc.comは、-13.44%を示している。

出典:BTC.com

なお、仮想通貨市場において、機関投資家との関係性も強い米CMEの出来高は大幅に減少。3月27日の取引は1億ドル強と過去3週間で最低の取引量を記録した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/17 月曜日
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
16:43
ステーブルコイン取り付け発生ならECB金利再考も、オランダ中銀総裁が警告=FT報道
欧州中央銀行の政策委員がステーブルコインの取り付け騒ぎ発生時にはECBが金融政策見直しを迫られる可能性があると警告。米ドル建てステーブルコインの急拡大が欧州の金融主権に及ぼすリスクについて、ECB当局者や専門家の懸念が高まっている。
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧