はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム高騰、11ヶ月ぶり水準の2100ドル台に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

13日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比383ドル(1.14%)高、ナスダック指数は236ポイント(1.9%)高で取引を終えた。

3月の米生産者物価指数(PPI)の伸びが市場予想を下回りインフレ鈍化が確認されたことで、金融引き締めペースの減速が意識された。

関連:米IT株など大幅反発 3月PPIを好感|14日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比2.1%高の3,0773ドルに。

BTC/USD週足

世界的なインフレ高止まり(通貨安)や大手銀行の破綻に起因する信用不安、ウクライナ情勢をめぐる地政学リスクなどの影響で資金の逃避先需要が増加する中、代替資産として金(ゴールド)やビットコイン(BTC)相場に追い風となっている。

外為市場では、リスク性資産と逆相関するドル・インデックス(ドル指数)が102ポイント台を下方ブレイクするなど大幅続落しており、昨年の歴史的なドル高局面から一転している。

DXY/USD

イーサリアム(ETH)は前日比11.03%高と高騰した。

ETH/USD日足

1ETH=2100ドル台は昨年8月の高値2080ドルを上回る水準。昨年5月に発生したテラ(LUNA)ショック後では初となる。

大型アップグレード「上海(Shapella)」が無事成功したことに加え、ロック解除で売り圧力が強まるとの予想から増加傾向にあったショートポジションや持高調整後の買い戻しが反発を加速させたものと考えられる。

先物市場では急騰局面でショートスクイーズも確認されたが、年初来3番目程度の規模に留まった。

coinglass

「FundingRate(資金調達率)はフラットで、特に過熱感は見られない。

coinglass

Blockworks ResearchのアナリストであるMatt Fiebach氏は、「約1800万ETH(340億ドル)のETHが半流動的になるという警戒感もある中、エクスポージャーをヘッジ可能なデリバティブは複数あった」と指摘。市場はすでに先の見通しを織り込んでいるとの見解を示した。

TokenUnlocksのデータによれば、上海アップグレード後、初日にビーコンチェーンから出金されたETHの内、95%以上がステーキング報酬分だった。

TokenUnlocks

これは、バリデーターの撤退行動を意味する「完全出金」ではなく、多くのユーザーが累積報酬分のみを引き出す「部分出金」を選択したことを意味する。

イーサリアムの開発者は、急激なネットワークの不安定化避けるため、1日あたりの解除可能なバリデーター数に「1,800(変動あり)」の制限を設けている。バリデーター条件の32ETHを踏まえると57,600ETHに該当するが、これは供給量の0.05%未満の水準に過ぎない。

オンチェーンデータでは、Shapella後に新規入金数96,000 ETHが確認されるも、約1日でステーキング残高は121,170 ETH純減していることから、相応の売り圧力は認められる。

詳細:イーサリアム(ETH)ステーキング報酬の出金状況と今後の見通しは?

リキッドステーキングプラットフォームの関係者は、「The MergeやShapellaアップグレードの影響で、イーサリアムのステーキングに対する機関投資家の関心増加に疑いの余地はない。今後数週間で出金数をはるかに上回る流入につながるだろう」と自信を示した。

根拠には、ステーキング・バーティカルの信頼性が高まり、出金および資金拘束を巡る不確実性が払拭されたことにある。

ステーキングをしながら代替トークンで資産運用可能なリキッドステーキングデリバティブ(LSD)の市場規模も昨今成長著しい。ステーキングされたETHの内、約6割がステーキングデリバティブプロトコルを利用しているとされる。

DeFi Llamaのデータによれば、LSD市場シェアの大半を占めるLido Financeの預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」は、年初から9割以上増加して125億ドル(1.37兆円)に。Rocket Poolは112%増の9.7億ドル(1070億円)となった。

数年来のETH報酬を回収した多くのステーカーは、さらなる利回り獲得のため、LidoやFraxなどのリキッドステーキングプロバイダーへの再ステークに意欲的なことが想定される。一方、ETH2.0からアンステーク可能になったことは、強制ロック分を活用する分散型ステーキングプロトコル「Lido」の優位性を下げることを意味することから、競争率の激化に伴う勢力図の変化も着目されるところだ。

関連:イーサリアムをステーキングしながら運用可能にする「LSD(リキッドステーキングデリバティブ)」を解説

暗号資産データ​​プロバイダーNansenによると、出金リクエストのキュー(queue)にロックされた833,000ETHの内、2/3以上が暗号資産取引所クラーケンからのものだった。クラーケンは今年2月、米SEC(証券取引委員会)から無登録有価証券として提訴を受け、米顧客向けのステーキングサービス廃止を余儀なくされたものの、出金リクエストの実装待ちとなっていた。

クラーケンの参加者はステーキング継続希望者を含め強制解除される格好となることから、再ステーキング率は高いとの見方がある。

関連:米SECのクラーケン起訴をどう見るか、イーサリアムステーキングへの影響を考察

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/13 水曜日
17:54
メタプラネット決算発表 インカム事業が取得コストを圧縮
メタプラネットが発表した1Q決算を徹底解説。オプション取引を活用したインカム事業で約30億円を計上し、BTCの実質取得コストを大幅圧縮。最大1,220億円の資金調達と「mNAV条項」の意味を読む。
17:15
米大手証券チャールズ・シュワブ、仮想通貨取引サービスを個人向けに正式提供開始
米大手証券チャールズ・シュワブが個人向け仮想通貨取引「Schwab Crypto」を正式開始。既存の証券口座に紐づいた専用口座でビットコインとイーサリアムを直接売買できる統合型サービスとして展開される。
14:48
スターテイルCEO、円建てステーブルコインJPYSCの数カ月以内リリースを表明 米国株オンチェーン投資構想も
スターテイルCEO渡辺創太氏が円建てステーブルコインJPYSCの数カ月以内のリリースを発表。円調達コストを活用した米国株のオンチェーン投資構想も明らかにした。
14:30
北朝鮮、仮想通貨窃取を「国家事業化」か 10年で1兆円超の被害=CertiKレポート
ブロックチェーンセキュリティ企業CertiKは最新レポートで、北朝鮮は近年、仮想通貨ハッキングを国家的な資金調達手段として組織化・産業化していると指摘した。2016年以降、263件の攻撃で約67.5億ドルを窃取。少数の「高価値ターゲット」に狙いを定め、国家の支援により、粘り強く高度な潜入活動を行う傾向がある。
13:50
米控訴裁が審理、最古の仮想通貨ミキサー「ビットコインフォグ」に米国法は適用可能か
仮想通貨ミキサー「ビットコイン・フォグ」運営者スターリンゴフ氏の控訴審が行われている。インターネットサービスへの米国法適用などが争点となっているところだ。
13:15
国産ハードウェアウォレット「AndGo Wallet」、Fireblocksとの統合実証完了
デジタルアセットマーケッツ、インタートレード、AndGoの3社は国産ハードウェアウォレットAndGo WalletとFireblocksを統合した金融機関向けデジタル資産管理ソリューションの実証実験完了を発表した。
12:46
ブロックチェーン分析企業エリプティック、ナスダック・ベンチャーズやドイツ銀行などから約188億円を調達
仮想通貨コンプライアンス企業エリプティックが1億2000万ドルのシリーズDを完了。ナスダック・ベンチャーズ、ドイツ銀行などが参加し、評価額は6億7000万ドルに。
11:02
日本ブロックチェーン基盤、信託型ステーブルコイン「EJPY」を発行へ
日本ブロックチェーン基盤は、信託型ステーブルコインEJPYを発行する方針を正式決定。発行はJapan Open Chainと仮想通貨イーサリアムのブロックチェーン上で行う方針である。
09:55
米国でハイパーリキッド現物ETF取引開始、上場初日に好調な取引高を記録
21シェアーズが米国で仮想通貨ハイパーリキッドの現物ETF「THYP」を上場。初日取引高が堅調な水準を示した。ビットワイズやグレースケールのETFも続く見込みだ。
08:35
米大手銀ウェルズ・ファーゴ、イーサリアムETF保有増
ウェルズ・ファーゴの2026年第1四半期13F開示によれば、イーサリアムETFの保有を拡大する一方、ギャラクシー・デジタル株を97%削減しストラテジー株を125%増加させた。
08:20
米国のXRP現物ETF、11日に40億円超が純流入 約4カ月間で最大規模
仮想通貨XRPの米国の現物ETFは11日、約41億円の資金が純流入した。この純流入額は、1月5日に約73億円が純流入して以降の約4カ月間で最大規模である。
07:50
レイ・ダリオ「ビットコインは安全資産ではない」、セイラーが反論
ブリッジウォーター創業者のレイ・ダリオ氏が、ビットコインのプライバシー欠如やハイテク株との相関性を指摘し、ゴールドへの支持を再表明。これに対しストラテジーのマイケル・セイラー氏はデジタル資本としての優位性を強調し、パフォーマンスの差を指摘して真っ向から反論した。
07:05
米上院、ウォーシュ氏のFRB理事就任を承認 議長就任への採決は今週予定
米上院は5月12日、ケビン・ウォーシュ氏を連邦準備制度理事会(FRB)理事として51対45で承認した。議長としての承認採決は今週中に予定され、パウエル議長の任期は今週金曜に終了する。
06:40
JPモルガン、ステーブルコイン準備金投資ファンド「JLTXX」を申請
米金融最大手のJPモルガンが、イーサリアム採用の新たなトークン化マネー・マーケット・ファンド(MMF)「JLTXX」の設立をSECに申請。米国の最新ステーブルコイン規制法案に基づく準備金維持要件に特化した設計となっており、RWAトークン化と規制準拠の融合を加速させる。
06:25
クラーケン親会社ペイワード、フランクリン・テンプルトンと提携 トークン化資産展開を加速
クラーケンの親会社ペイワードとフランクリン・テンプルトンが戦略的提携を発表。xStocksフレームワークを通じたRWAトークン化の共同開発、BENJIのプラットフォーム統合、機関向け利回り商品の設計が柱となる。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧