はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインドミナンス2年ぶり50%水準に、アルト暴落で500億円規模のロスカット

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末9日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比43.1ドル(0.13%)高と4日続伸。ナスダック指数は20.6ポイント(0.16%)高で取引を終えた。

懸念されていた米債務上限問題をクリアして上昇基調にはあるものの、CPI(米消費者物価指数)や米連邦公開市場委員会(FOMC)発表を控え、ポジション調整の小幅な動きに留まるなど様子見ムードとなっている。

関連:7月の米追加利上げ観測でAI・IT株下落 アークはコインベース株買い増し|8日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.23%高の25,840ドルに。

BTC/USD日足

先物市場では、過去3ヶ月間で最大となる3億5000万ドル(約500億円)のロングポジションがロスカット(強制清算)された。

coinglass

ビットコイン(BTC)の市場シェアを示すドミナンスは、21年4月以来となる50%水準まで上昇した。

BTCドミナンス

米SEC(証券取引委員会)のゲンスラー委員長は、ビットコイン(BTC)以外全ての暗号資産(仮想通貨)「未登録有価証券」だと主張しており、多くのアルトコインが急落する中、保有するアルトコインを(損切り)売却し、米ドルなどの法定通貨やUSDTなどのステーブルコイン、ビットコインに替える避難需要が急速に高まっているものとみられる。

ロビンフッドで一部銘柄上場廃止

米大手金融プラットフォーム「ロビンフッド」が10日に発表したエイダ(ADA)、ポリゴン(MATIC)、およびソラナ(SOL)の上場廃止を受け、関連銘柄は一時30%以上暴落した。

関連:米ロビンフッド、ソラナ・ポリゴン・エイダを上場廃止へ

米SEC(証券取引委員会)がバイナンスに対して証券法違反で提訴した際、「未登録有価証券」として多数の銘柄を証券指定したことが背景にあり、サポート終了期限の6月27日まで該当銘柄の売買や送金は可能だが、期限を過ぎても上場廃止銘柄を保有していた場合は市場価格で強制売却される。

そのため、ロビンフッドが保有する暗号資産(仮想通貨)の売り圧力が意識されたものと見られる。

手数料無料の画期的なサービスで株の証券アプリとしても普及するロビンフッドの月間アクティブユーザー数は約1140万人に上り、合計投資額は620億ドル(8.6兆円)に達するとされる。

一方、このような状況を受けバイナンスのCZ氏は、バイナンスが保有する仮想通貨資産売却の噂やロビンフッドの件に言及。悪い噂や恐怖心に惑わされないよう、投資する際は適切にリスク管理を行うよう注意喚起した。

米国における規制の不確実性は、米国外への大規模な資金移動を促している。CryptoQuantの調査レポートによると、米国に拠点を置く仮想通貨取引所のBTC準備金は2017年水準まで低下した。

米国のビットコイン現物の取引高シェアは、世界の中で21%まで下がっている。

クラーケンがステーキングサービスを停止したほか、バイナンス.USやロビンフッドは有価証券指定された銘柄の上場廃止を余儀なくされた。

バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOは11日、過去24時間の純流出額が3億9200万ドルに達したことを明かした。仮想通貨価格下落の影響が含まれている。

一方、昨年11月には24時間で70億ドル規模の純流出があったと言及した。FTXの破綻に伴い、バイナンスなど大手取引所へのFUDが蔓延したことが背景にあったが、これを乗り越えたという自負も垣間見える。

関連:1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

関連:FOMC利上げ停止の根拠は薄弱か、BTCは不安な展開続く見込み|bitbankアナリスト寄稿

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
17:34
ソラナとXRPのETFが好調 資金フローの明暗が鮮明に
ビットコイン・イーサリアムETFが週次で大幅流出する一方、ソラナとXRPの現物ETFは資金流入を維持。20日連続流入のSOLや週次トップのXRPなど、資金フローの明暗を比較する。
17:05
CMEグループ、仮想通貨先物・オプション取引高が過去最高を更新
CMEグループが11月21日に暗号資産先物・オプション取引で過去最高の79万4,903件を記録。年初来の平均取引高は前年比132%増となり、機関投資家の参入拡大と市場成熟を示す。
15:38
SEC、Fuseエナジートークンを証券非該当と判断 実用型トークンに新たな道筋
SECが英Fuse Energyの実用型トークンを証券非該当と判断し、ノーアクションレターを発行。DePIN分野の規制明確化が進む中、市場規模は190億ドル(約2.9兆円)に達し、前年比270%の急成長を記録。
13:54
「プレミアムで取引されるデジタル資産トレジャリー企業は少数に」ビットワイズ見解
ビットワイズCIOがビットコインなどを保有するDAT企業の今後を分析した。プレミアムを維持できるのは一部のみで、多くはディスカウント価格で取引されると予想している。
12:13
中国、ビットコインマイニング世界3位に復活か シェアの14%を占める=ロイター
ロイター通信によると、中国のビットコインマイニングシェアが2021年の全面禁止後に約14%まで回復し、世界第3位に返り咲いた。新疆や四川で余剰電力を活用した地下採掘活動が活発化。
12:01
JPモルガン、仮想通貨企業CEOの口座閉鎖か 「チョークポイント2.0」と波紋を呼ぶ
ビットコイン決済アプリStrikeのCEOがJPモルガンの口座を閉鎖されたと訴えている。仮想通貨業界への銀行サービス拒否が続いている可能性が浮上し波紋を呼んでいる。
11:44
グレイスケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレイスケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧