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*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(2/5 AM7時)
仮想通貨市場は再び反落し、一時80万円の下落を記録した。背景には、トランプ米政権が4日、中国からの輸入品に対し10%の追加関税を発動し、中国もこれに応戦する形で、同日、米国からの輸入品である原油や石炭などに追加関税を課すと発表したことが挙げられる。トランプ政権は3日、カナダ・メキシコ両国と25%の関税発動を1カ月延期することで合意しており、貿易戦争の激化が抑えられるとの安心感が広がっていたが、それが覆される形となった。こうした二転三転する関税報道が、ビットコイン(BTC)のボラティリティを高める要因となっている。
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出典:Tradingview
関連:ビットコインが150万円幅の急反発 トランプ関税延期報道が影響|仮想NISHI
2月4〜5日相場状況
ファンディングレートを確認すると、これまでロングポジションが不利な状況であったが、現在はショートポジションの方が不利な状態へと変化しており(下画像赤枠)、デリバティブ市場におけるポジションの構成が大きく変わったことがうかがえる。
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また、デリバティブ市場では、現物価格と先物価格の価格差が正常な水準へと戻ってきており、4日の急落時に見られた売られすぎの状況が解消されつつある。現在は大幅な下落があったにもかかわらず、市場はニュートラルな状態に近づいている。
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オーダーブックの状況を確認すると、ビッド(買い)のサポートラインが強まりつつあり、下落しずらい状況になりつつあると見受けられる。(下画像赤枠)
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現状分析(2/5日AM7時)
トランプ政権や各国との関税交渉をめぐる報道により、ビットコイン市場のボラティリティは大きく上昇している。4日には、米政権で産業通商担当の大統領上級顧問のピーター・ナバロ氏が、トランプ大統領と習近平国家主席が同日中に電話会談を行う見通しであることを伝えている。交渉の結果次第では、ビットコイン価格が再び大きく動く可能性があるため、引き続き注視が必要だ。
今後の重要な日程
- 2/4日 米中首脳会議
- 2/4日 米ISM製造業景気指数
- 2/6日 チェコ中銀政策決定会合
- 2/7日 米雇用統計
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