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Phantomウォレット使い方、ソラナのステーキングやエアドロップ戦略

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ソラナ・エアドロップの参加方法

暗号資産(仮想通貨)によるポイント報酬を獲得する活動(通称「ポイ活」)が人気を博しています。多くのユーザーがWeb3(分散型ウェブ)プロダクトにアクセスし、将来のトークン付与(エアドロップ)を期待して様々なトランザクションを行っています。

特にエアドロップが活発なのはソラナで、同エコシステムでは代表的な「Phantom Wallet」のニーズが急増しています。2024年1月の月間アクティブユーザー(MAU)は320万人、過去1年で3倍以上に拡大したと報告されています。

ポイ活に参加するため、Phantom Walletの使い方や、必要なステップを学びたいと考えている方も多いのではないでしょうか?この記事では、Phantom Walletの作成方法から始め方、便利な使い方、そしてセキュリティ対策まで、一通りのプロセスを詳しく解説していきます。

💡この記事でわかること
  1. Phantom Walletの基本機能と設定方法:新規ウォレットの作成から、PCとスマホでの利用方法まで。
  2. ポイ活(エアドロップ)向けの複数アカウント設定方法:サブアドレスやサブウォレットの選択肢とその設定手順。
  3. ハッキングや詐欺の事例とその対策:セキュリティリスクへの対応方法と、安全な取引のための注意点。
目次

PhantomWalletの特徴

Phantom Walletはユーザーが秘密鍵を保管するノンカストディアル(自己管理)ウォレットです。各種トークンを保管でき、Dappsの検索やアクセスが簡単、取引をスムーズに行えるほか、マルチチェーンにも対応と、使い勝手が良いのが特徴です。

出典:Phantom

Phantom Walletのウェブアイコンをタップし、検索機能を使用してSTEPN関連のDEX「DOOAR」にアクセスしている例。

日本のユーザーにとっては、SBI VCトレードのような暗号資産取引所でソラナ(SOL)を買って、Phantom Walletに移し、保管、決済、運用など様々な用途で使えます。

Phantomは、著名な投資家(Paradigm、Andreessen Horowitz、Jump Capital、Solana Labs等)から支援を受けており、開発チームへの信頼性と持続可能性が高く評価されています。以下ではPhantomが多くのユーザーに選ばれる理由を3つご紹介します。

1.直感的でユーザーフレンドリーなインターフェイス

Phantomは、DeFiプラットフォームやNFTマーケットプレイスとシームレスに接続して使用できます。例えば、エアドロップや他のユーザーなどから新たに受け取ったトークンを表示するプロセスを自動化しており、手動でトークンを追加する必要がありません。

ウォレットの管理はドラッグ&ドロップで行え、アカウントの並べ替えやカスタマイズも簡単です。

ブラウザ拡張機能だけでなく、iOSおよびAndroid向けのモバイルアプリを提供しており、ウォレットの使用自体には料金がかかりません。ただし、ユーザーはSolanaネットワークを通じて行われる取引に対して手数料が課されます。

2.既存のアドレスのインポートが可能

MetaMask、Coinbase Wallet、Rainbowなどの一般的なウォレットから、Ethereum、Polygon、Solanaのアドレスの秘密鍵(プライベートキー)をインポートして最大100個のアカウントを管理できます。

さらにPhantomでは、シークレットリカバリーフレーズをインポートして、複数のウォレットを管理することも可能です。この機能はMetamask(メタマスク)にはありません。

3.安全なWeb3体験

Web3において、フィッシング詐欺は、仮想通貨ユーザーを欺き、シークレットキーフレーズを盗み出したり、悪意のあるトランザクションを承認させようとします。

Phantomはこれを防ぐため、Phantomは二要素認証やマルチ署名といった基本機能に加えて、不正アクセスや不正取引を防ぐ機能を備えています。

例えば、トランザクションプレビューというセキュリティ機能により、悪質なトランザクションを識別し、ユーザーに警告します。さらに、悪意のあるドメインへの接続を防ぐため、オープンソースでコミュニティ管理のブロックリストを活用しています。

ジュピターのエアドロップの際には詐欺防止のため公式リンクをウェブサイト上に掲示し、110万人のユーザーを送客したと言います。

その他のPhantomのセキュリティ機能には、送りつけられた不明なNFTをバーンしたり、スパムとして報告し、非表示にする機能があります。24時間365日のサポートチームを設置し、ユーザーの問題に迅速に対応する体制を敷いています。

Phantom Walletの作成方法(PC)

Phantom Walletの新規アカウント作成手順をご案内します。初めてウォレットを作成する方にとっては、最初のステップです。

1.PC版:Phantomをブラウザにプラグイン

Phantom公式サイトにアクセスし、ブラウザ向けのソフトウェアを選択します。

    ◆Phantom Walletの対応ブラウザ

  • Google Chrome
  • Firefox
  • Brave
  • Opera等

次に、ウェブストアの手順に従い、Phantom Walletの拡張機能をブラウザに追加してください。

2.Phantomで、新規アカウントをセットアップ

Phantomを立ち上げると、表示された画面で「新規ウォレットを作成」を選択します。

指示に従ってパスワードを入力して「続行」をクリックします。

次に、「シークレットリカバリーフレーズ」を保管してください。このリカバリーフレーズは、万が一ウォレットを入れている端末を紛失したり、故障した際に、そのウォレットを復元するための「アカウントに固有の単語集」です。非常に重要ですので、必ず安全な場所に保管してください。

シークレットリカバリーフレーズの保管方法は、紙に手書きでメモをすること、バックアップを保存することなどが推奨されます。スマートフォンやパソコンなど、インターネットに接続できるデバイスに記録されている場合、ハッキングにより奪われるリスクがあります。 リカバリーフレーズを写真に撮って保存する場合も、危険です。

最後に、すべての手順を完了させた後「続行」を選択し、セットアップを終了します。

Phantomでソラナ(SOL)を使い始めよう

Phantom Walletをフルに活用するためには、まずソラナ(SOL)を手に入れることが必要です。SOLは、日本の金融庁が認可した取引所であるSBI VCトレードやGMOコインなどで簡単に購入できます。購入したSOLは、Phantom Walletのご自身のアドレスを登録し、直接送金することができます。

ウォレットアドレスを確認するには、Phantomウォレットインターフェース上でウォレット名または「受信」ボタンをクリックしてください。表示されるアドレスを使用して、SOLや他のトークンをソラナブロックチェーン上で受け取ることができます。

出典:Phantom

Phantom Walletの作成方法(スマホ)

モバイルウォレットPhantomをインストール

モバイル版も同様に公式サイトにアクセスし、ご利用のOSを選択後、遷移先のアプリストアでPhantom Walletアプリをダウンロードしてください。

その後はPCと同様です。Phantom Walletアプリを開き、以下の手順に従って設定してください。

出典:Phantom

ステップ1:Phantom Walletアプリを開き、「新しいウォレットを作成」を選択してください。

ステップ2: 「ウォレットを保護する」画面で、生体認証セキュリティを有効にし、「次へ」をクリックします。指紋または顔認識を使用してウォレットが保護され、アクセスできるのは本人だけになります。この機能をオンにすることを強くお勧めします。

生体認証の設定方法:出典:Phantom

ステップ3: ウォレットにより生成されるシークレットリカバリーフレーズを記録し、安全な場所に保管してください。

ウォレットのインポート方法

メタマスク等で自信の仮想通貨ウォレットを持っている時は、PhantomWalletで管理を一本化できます。メタマスクやCoin Base Walletなど、他のウォレットのシークレットリカバリフレーズ(あるいは秘密鍵)をインポートし、Phantom Walletアプリで管理することも可能です。

既存のシークレットリカバリフレーズをインポートする:ウォレットの12〜24語のシークレットリカバリフレーズを入力する方法。そして、既存の秘密鍵をインポートする方法があります。スマートフォンでも同様です。

SBIVCトレードからPhantom Walletへの送金方法

1.入庫アドレス取得(Phantom Wallet側)

①受信を選択

出典:Phantom

②受信するトークンを選択

出典:Phantom

③表示されたアドレスをコピー

出典:Phantom

2.出庫処理をする(SBI vcトレード側)

スマートフォンの場合

①公式アプリを開き、「資産 / 入出金」から「ETHを送る」を選択

②「アドレスを登録する」をタップし、Phantom WalletでコピーしたETHの送信先を登録

登録が完了すると、「送信先アドレス一覧」に登録したアドレスが表示されるようになります。

出典:SBI VCトレード

③登録したアドレスをタップし、数量を入力

出典:SBI VCトレード

④「イーサリアムを送る」をタップすると、登録したメールアドレス宛に以下のような確認メールが届くため、メールに記載されているリンクをタップ

出典:SBI VCトレード

⑤タップした後に「出庫予約の受付が完了致しました。」と書かれた画面が表示されれば、出庫予約が完了となります。

出庫状況は「送信先アドレス一覧」の「送金状況を確認する」で確認できます。

出典:SBI VCトレード

PCの場合

①トレーダーモードを開き、「出庫アドレス登録」から「新規登録」を選択

出典:SBI VCトレード

②必要な項目を入力し、「確認」をクリック

アドレスにはPhantom Walletでコピーしたアドレスを入力(ペースト)する。

出典:SBI VCトレード

③第2認証コード(Google Authenticatorの番号)を入力し、「実行」をクリックし、出庫アドレスの新規登録を完了

出典:SBI VCトレード

④「暗号資産出庫」から銘柄と数量、出庫先を指定

出典:SBI VCトレード

⑤チェックボックスにチェックを入れ、第2認証コード(Google Authenticatorの番号)を入力、「確認メール送信」をクリック

出典:SBI VCトレード

⑥登録したメールアドレス宛に以下のような確認メールが届くため、メールに記載されているリンクをクリックし、出庫予約完了を確認する

出典:SBI VCトレード

Phantom WalletからSBIVCトレードへの送金方法

1.入庫アドレス取得(SBIVCトレード側)

スマートフォンの場合

①公式アプリを開き「資産 / 入出金」から入金するトークンを選択

②「ETHを受け取る」を選択(今回の例ではETH)

③表示される入金用のETHアドレスをコピー

出典:SBI VCトレード

PCの場合

①トレーダーモードを開き、「暗号資産入庫」から「ETH」を選択

出典:SBI VCトレード

②「発行」をクリックし、表示された入庫用のETHアドレスコピー

※「発行」ボタンは初回のみ表示されます。

出典:SBI VCトレード

2.出庫処理をする(Phantom Wallet側)

①送信を選択

出典:Phantom

②送信するトークンを選択(今回はEthereumを選択)

出典:Phantom

③SBIVCトレードからコピーしたアドレスを貼り付け、転送するトークンの量を入力して「次へ」をクリック

出典:Phantom

④最後に、トークンの量とネットワーク、ガス代(手数料)を確認し、「送信」をクリックしてトランザクションを開始します。取引が完了すると確認が届きます。

「トランザクションの表示」をクリックすると、ブロックチェーン エクスプローラーでトランザクションのステータスを確認できます。

また、送金にかかる手数料(ガス代)としてのネイティブトークンを事前に準備しておきましょう。

Phantom Walletからステーキングする手順

ここではSOLをウォレットを用いて、ステーキングプールへデリゲートする(自分でステーキングする)方法を解説します。

①ファントムウォレットを開き、Solana (SOL) 資産タブをクリックします。

出典:Phantom

②「SOL の獲得を開始する」を選択します。

出典:Phantom

ここでは「ネイティブ・ステーキング」を選択します。

③ステーキングしたいバリデーターを選択します。

出典:Phantom

④フォームフィールドに数量を入力し、「ステーク」をクリックします。

出典:Phantom

⑤取引を確認すると、ステーキングしたSOLの数量が表示されます。

ステーキングプールの選び方

ステーキングプールを選ぶ際には、まず報酬率(APY)と手数料のバランスを考慮することが重要です。報酬率が高いプールは魅力的ですが、手数料が高すぎる場合、実際の報酬が減少することがあります。

バリデーターの手数料と、年利回り(APY)を確認します。出典:Phantom

また、プールの信頼性や運営の透明性も確認する必要があります。過去の実績や評判を調べ、安定したパフォーマンスを示しているプールを選ぶと良いでしょう。

最後に、プールのサイズも重要で、非常に大きなプールは報酬が分散されるため、個々の報酬が少なくなる可能性があります。

自分でステーキングする際の監視とリスク

ソラナのステーキングには、いくつかのリスクと注意点があります。

  • スマートコントラクトリスク: スマートコントラクトに脆弱性やバグがあると、ステーキングした資金が失われる可能性があります。
  • バリデーターのリスク: バリデーターのパフォーマンスが低い、または不正行為を行うと、報酬が減少したり、資金が失われるリスクがあります。
  • 資金のロック: ステーキング中は資金が一定期間ロックされ、その間に価格が下落しても売却できないため、損失を被るリスクがあります。
  • 資産をロックすることなく流動性を保持する新しいソリューションとして、リキッドステーキングがあります。DeFi(分散型金融)プロトコルを利用してトークンの流動性を提供し、通常のステーキングよりも高い報酬を目指します。この方法では、ステーキングされた資産に対してリキッドトークン(例:mSOL)が1:1で発行され、資産の即時性が確保されます。

    SBI VCトレードなら、仮想通貨ソラナ(SOL)の購入・ステーキングが便利。出庫手数料は無料。

    ポイ活用、ウォレット準備の選択肢

    エアドロップやポイ活における危険なケースとして、詐欺師が正規のプロジェクトになりすまし、フェイクのエアドロップを装ってユーザーを誘導し、不当なトランザクションに署名させる事例があります。このような場合、ウォレットのセキュリティが侵害されるリスクがあります。

    セキュリティを高める基本的な戦略として、ウォレットアカウントを2つ用意することが推奨されます。1つ目は日常的なWeb3の取引に使用し、2つ目は資産の保存のみに特化させます。初めてアクセスするdAppsやトークンの請求(Claim)には専用のウォレットを使用することができます。

    Phantom Walletでは、複数のウォレットを用意する2つの手段があり、それぞれのセキュリティ水準が異なります。

    オプション1.サブアドレス(サブアカウント)を持つ

    この方法では、メインアドレスとは別に「サブアドレス」を設定します。サブアドレスを使用することで、Phantomではエアドロップ専用のアドレスを簡単に追加できます。各アドレスには独自の秘密鍵が紐づけられています。もし特定のアドレスの秘密鍵がハッキングされる場合、その影響は該当アドレスに限定されます。

    サブアドレスのデメリットは、ウォレット自体のパスワード漏洩や、シードフレーズがハッキングされた場合は、そのウォレットに属するすべてのアカウントが影響を受けるため、管理下にあるメインアドレスとサブアドレスの両方がリスクにさらされる点です。セキュリティ層を追加するために、二要素認証を設定しましょう。

    オプション2.ウォレット内にサブウォレットを持つ

    Walletアプリに複数のウォレットをインポートすると、それぞれのウォレットは個別のシードフレーズに基づいてアプリ内で管理されます。このため、各ウォレットは独立しており、一つのウォレットに問題が発生しても他のウォレットには影響しません。

    この方法でも、ウォレット自体のパスワード漏洩に対しては依然として脆弱です。そのウォレットに属するすべてのアカウントが影響を受けるため、管理下にあるアドレスが全てリスクにさらされます。セキュリティ層を追加するために、二要素認証を設定しましょう。

    オプション3: 端末やブラウザ毎にアカウントを作成する

    もう一つの方法は、Phantom Walletのアカウント自体を端末ごと、またはブラウザごとに別々に作成することです。例えば、PCとモバイルでそれぞれ別のPhantom walletを設定したり、Chromeの場合、異なるGoogleアカウントを使用して新たなウォレットを作成します。

    ウォレットアカウントを複数作成することのメリットは、秘密鍵やリカバリーフレーズがメインアカウントとサブアカウントで共有されないため、セキュリティが強化される点です。ただし、複数のアカウントを管理するのは少し面倒になる可能性があります。

    サブアドレス(サブアカウント)の設定方法

    Phantom Walletで新しいサブアドレス(サブアカウント)を設定する方法をスマホ版でご案内します。

    • 設定に移動し、「アカウントの管理」を選択します。
    • 「アカウントの追加/接続」をクリックします。
    • 「新しいアカウントを作成」を選びます。
    • アカウント名を入力します。
    • 「アカウントを作成」ボタンをクリックします。

    この方法により、主要なウォレットとは独立してエアドロップ専用のサブアドレスを管理でき、セキュリティを強化しながら便利に利用することが可能です。なお、*シークレットリカバリフレーズはメインのものと同一となります。

    サブウォレットを設定する方法

    Phantom Walletのアプリ内に複数のウォレット(シークレットリカバリーフレーズが別々)を登録することも可能です。Phantom Walletアプリ内に2つのウォレットを登録する方法を解説します。

    メインウォレットより設定します。①画面左上のメニュー>設定>ウォレットの追加

    ②シークレットリカバリーフレーズをインポートを選択

    ③エアドロ用に作成したサブウォレットのシークレットリカバリーフレーズを入力

    以上で、ひとつのPhantom Walletアプリに2つのウォレットが登録されます。

    Phantomでソラナ(SOL)を使い始めよう

    Phantom Walletをフルに活用するためには、まずソラナ(SOL)を手に入れることが必要です。SOLは、日本の金融庁が認可した取引所であるSBI VCトレードやGMOコインなどで簡単に購入できます。購入したSOLは、Phantom Walletのご自身のアドレスを登録し、直接送金することができます。

    ウォレットアドレスを確認するには、Phantomウォレットインターフェース上でウォレット名または「受信」ボタンをクリックしてください。表示されるアドレスを使用して、SOLや他のトークンをソラナブロックチェーン上で受け取ることができます。

    出典:Phantom

    ポイ活(エアドロップ)参加時の注意点

    ポイ活(エアドロップ)に参加する際は、情報の正確性とセキュリティを確保するために以下の点に注意してください。

    • 公式情報の確認:エアドロップに関連する情報は、プロジェクトの公式ウェブサイトや公式SNSからのみ入手し、信頼できるソースを利用します。

    • リンクの安全性の確認:不明なURLや見慣れないリンクは開かず、HTTPSで始まるURLやSSL証明書の確認を徹底しましょう。安全性が確認できた公式サイトはブックマークしておくと便利です。
    • ウォレットのセキュリティ強化:エアドロップを受け取るウォレットはセキュリティ対策を施し、大量の資産を保持していないサブウォレットの使用を考えましょう。
    • 個人情報の提供を最小限に:身分証明書や多くの個人情報を要求するエアドロップは詐欺の可能性が高いため、参加を避けるか慎重に対応します。秘密鍵やリカバリーフレーズの共有は絶対に避けてください。
    • Phantomからの直接取得:Phantom独自の機能として条件を満たしたユーザーにだけPhantomウォレットのホーム画面から直接プロジェクトのエアドロップのページにアクセスすることができます。この機能は外部からURLをクリックし接続したりするよりも安全です。

    フィッシング詐欺とその対策

    近年、「ウォレットドレーナー」と呼ばれるマルウェアを利用したフィッシング詐欺が増加しています。過去1年間で約32万4000人の被害者から約295万ドルの仮想通貨が盗まれたとのデータも出ています(Scam Sniffer調べ)。

    ウォレットドレーナーは、ユーザーに詐欺的な取引に署名させることで、仮想通貨ウォレットから資産を盗み出します。これらの詐欺は主に、エアドロップの請求、偽のプロジェクトのウェブサイト、NFTエアドロップを通じて行われます。

    ウォレットドレーナーがトラフィックを集める手法としては、以下のパターンが知られています:

    • 公式プロジェクトのDiscordやX(旧Twitter)アカウントをハッキングする。
    • プロジェクトのフロントエンド(公式サイト等)や使用中のプログラム集(ライブラリに)攻撃を仕掛ける。
    • NFTやトークンのエアドロップを偽装する。
    • 期限切れのDiscordリンクが乗っ取られる。
    • X(旧Twitter)上でのスパムメンションやコメントを利用する。
    • Google検索広告やX広告を使ってユーザーを不正に誘導する。

    Discordを利用した詐欺の事例と対策

    Web3プロジェクトのDiscordコミュニティは、オープンで誰でも参加できる特性上、詐欺師のターゲットにもなっています。詐欺師は、discordでビルダーやチームメンバーになりすまして、ユーザーを誘導し、不正なリンクにアクセスさせようとします。

    これらの問題に対処するための対策、心構えについて解説します。

    個人的なセキュリティ対策

    • ハードウェア・ウォレットの使用: 多額の暗号通貨を保管する場合は、ハードウェア・ウォレットを使用してください。これらのデバイスは、あなたの秘密鍵をオフラインで保存し、オンライン詐欺に対するセキュリティの追加レイヤーを提供します。
    • ウォレットの権限を定期的に更新し、見直す: ウォレットソフトウェアの不要なパーミッションを定期的に見直し、取り消しましょう。ウォレットとその他の関連ソフトウェアが最新であることを確認してください。
    • リンクやファイルには十分注意してください: 信頼できないソースからの未承諾リンクをクリックしたり、ファイルをダウンロードしたりしないでください。ウォレット内の一方的なトークンや NFT、特に無料で何かを提供するものはすべて詐欺であると想定してください。秘密鍵や秘密の回復フレーズを決して他人に教えないでください。
    • アプリやエアドロップにアクセスするために、有料の Google検索結果(広告)、ソーシャルメディアでの投稿、リプライ、メッセージ内のリンクをクリックしないでください。
    • 二要素認証の使用: 二要素認証を設定しておくことで、パスワードが漏洩した場合でも、不正アクセスを阻止する追加のレイヤーが設けられます。

    詐欺に気づいた時の対処法

    残念ながら、ブロックチェーン上で行われた取引は最終的かつ取り消しができません。被害を拡大させないために実行すべきことを解説します。

    アプリの切断・リボークの実行

    悪意のあるトランザクションを送信したウェブサイトに接続した場合は、以下の2点を実行します。

    • ①直ちにアプリを切断する
    • ②リボークする(承認を取り消す)

    まず「①直ちにアプリを切断する」について、悪意のあるdAppが切断されると、アドレス・残高などへのアクセスへの許可が削除されます。

    Phantom Walletについては以下の手順でウォレットを切断します。

    設定 > 接続されたアプリ > 全て切断または特定のdAppを選択

    「②リボークする(承認を取り消す)については、攻撃者に与えてしまったトークンアカウントへのアクセス『承認』を取り消す作業、「リボーク」が必要です。

    Phantom Walletについては以下の手順でリボークします。以下のサイトにウォレットを接続>リボークしたい項目の「取り消す」をクリック

    出典:Revoker

    または「REVORK」というリボークするためのサイトで実行も可能です。

    出典:REVORK

    手順:「REVORK」にウォレットを接続>リボークしたい項目の「取り消す」をクリック

    シークレットリカバリーフレーズが漏れてしまった

    シークレットリカバリーフレーズ(シードフレーズ)を誰かと共有したり、フィッシングウェブサイトに貼り付けたりした場合は、そのウォレットの使用を直ちに中止する必要があります。

    共有するとあなたのウォレットは他人が完全にコントロールできる状況になりますので、ハッキングされたウォレットの使用を直ちに中止し、新しいウォレットを作成することをお勧めします。

    どのように詐欺にあったのかわからない

    詐欺には様々な手口がありますが、以下にその一部をご紹介します。

    • 悪意のある拡張機能などのマルウェアに感染し、画面を盗み見されている。
    • フィッシング詐欺に引っかかり、公式と思われるウェブサイトやアプリに秘密の回復フレーズを入力した。
    • ブラウザ拡張機能/モバイルに偽のウォレットアプリをインストールした。
    • 誰かがあなたが保管しているシードフレーズにアクセスした。

    ブロックチェーン上で行われた取引はすべて不可逆であり、追跡が困難です。盗まれた資金は基本的には戻りませんのでリスク管理が重要です。

    Phantomでソラナ(SOL)を使い始めよう

    Phantom Walletをフルに活用するためには、まずソラナ(SOL)を手に入れることが必要です。SOLは、日本の金融庁が認可した取引所であるSBI VCトレードやGMOコインなどで簡単に購入できます。購入したSOLは、Phantom Walletのご自身のアドレスを登録し、直接送金することができます。

    ウォレットアドレスを確認するには、Phantomウォレットインターフェース上でウォレット名または「受信」ボタンをクリックしてください。表示されるアドレスを使用して、SOLや他のトークンをソラナブロックチェーン上で受け取ることができます。

    出典:Phantom

    補足:シードフレーズ、秘密鍵、パスワードの違い

    Phantom Walletでは、3つのセキュリティ要素がウォレットとアカウントの秘密を保護します。それぞれ、シークレットリカバリーフレーズ、秘密鍵、パスワードです。以下でこれらのセキュリティ機能の違いを説明します。

    シークレットリカバリーフレーズ

    シークレットリカバリーフレーズ(またはシードフレーズ)は、暗号資産のセキュリティ基盤として広く使用されています。このフレーズは一般的に12から24個のランダムに選ばれた単語の列で構成されます。

    シークレットリカバリーフレーズは暗号技術に基づいており、このフレーズから派生するアカウントセットは常に一貫しています。一つのシークレットリカバリーフレーズから複数のアカウントを生成できますが、ウォレットを作成または復元する際には、初めのアカウントのみが自動的に作成されます。追加のアカウントは手動で再追加する必要があります。

    また、Phantom Walletでは他のウォレットのシークレットリカバリーフレーズをインポートすることも可能です。

    秘密鍵

    シークレットリカバリーフレーズはウォレット全体の作成と復元に使われますが、各アドレスには固有の秘密鍵があります。この鍵を使って特定のアカウントだけを別のウォレットにインポートすることができます。また、他のウォレットで作成されたアドレスをPhantom Walletに秘密鍵を使ってインポートすることも可能です。

    パスワード

    Phantomでは、アプリ自体を保護するためにパスワードが使用されます。これはモバイルアプリやブラウザ拡張機能など、アプリを開くために使われます。パスワードは定期的にシークレットリカバリーフレーズを使用する必要がないため、便利です。特にモバイルでは、顔認識や指紋認証などの生体認識技術を組み合わせた保護一般的です。

    記事の監修者

    各務 貴仁各務 貴仁
    株式会社CoinPost 代表取締役CEO、株式会社SUDACHI Tech 代表取締役、一般社団法人WebX実行委員会 理事。
    2017年に日本最大(2024年現在)の暗号資産・Web3メディアCoinPost、2023年よりグローバルカンファレンスWebXを立ち上げる。また、次世代テックを活用した福祉事業Wave3やWeb3に特化した開発支援事業SUDACHI Techも展開する。
    2024年には、経済産業省「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」にて有識者委員として選任される。

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