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IG証券、ビットコインETF・イーサリアムETFのCFD取引を提供開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号資産関連ETFの差金決済取引

英国系オンライン証券のIG証券は9月30日、暗号資産関連ETF2銘柄のCFD(差金決済取引)の提供を開始した。米ブラックロックの「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」および「iシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)」が、同社の「バラエティ(VIX他)」口座で取引可能となった。

日本市場では「現物型ビットコインETF」導入に向けた制度設計が、金融庁や業界団体を中心に慎重に進められている最中だ。暗号資産の税制改正(金商法移行・申告分離課税適用)とともにETF解禁も議論が進行中であり、「来年の税制改正要望に盛り込まれた場合、2027年春の施行が想定される」との見通しも示されている(※WebX2025登壇者発言より)。

このような中、IG証券のCFD提供は、公的ETF制度化を待たずに市場ニーズへ応えた先行的な動きといえる。ただし、暗号資産のCFD取引自体は「総合課税(雑所得)」として扱われる事例も多い。

国税庁のFAQでは、暗号資産の証拠金取引について、租税特別措置法第41条の14(先物取引に係る雑所得等の課税の特例)は適用されない旨が明記されており、申告分離課税は適用されない。

一方で、IG証券のビットコインETF CFDは、原資産が上場ETF(ブラックロック発行のIBIT/ETHA)とされており、FX・CFD取引に係る雑所得等として申告分離課税が適用可能との見解もある。

国内において、暗号資産ETFを対象とするCFD取引によって得た利益の税区分が分離課税に含まれるかどうかは、現時点で解釈上の争点であり、慎重な確認が望ましい。ETF原資産で分離課税がなり得るものの、国税庁の最終判断待ちで、税務署が「暗号資産要素が強い」と総合課税扱いにするリスクを指摘する意見もある。

仮に「総合課税の雑所得」として扱われると判断された場合、最大で約55%(所得税+住民税)が課され、他の金融商品との損益通算もできない点に留意が必要である。

対象銘柄

  • IBIT: iシェアーズ ビットコイン トラスト ETF(24時間取引)
  • ETHA: iシェアーズ イーサリアム トラスト ETF(24時間取引)

また、IG証券ではETF現物そのものではなく、CFDとしての提供となるため、実際のビットコインやイーサリアムを保有するわけではない。

CFDとは「Contract for Difference(差金決済取引)」の略で、現物を保有せずに価格変動による損益のみを取引する金融商品である。

いずれの銘柄も「バラエティ(VIX他)」口座での取引対象となり、別途手数料が発生する。同口座は、特殊指数やETFなど多様な商品を扱うための区分で、VIX(恐怖指数)やレバレッジETFなどボラティリティの高い銘柄を中心に取引できる。

関連:仮想通貨税制改正「いつから?」申告分離課税・金商法適用の影響、注目点まとめ

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