
仮想通貨と関連株を組み合わせた新指数
米S&Pグローバルは7日、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの仮想通貨指数ラインアップを拡大し、「S&Pデジタル・マーケッツ50指数」を立ち上げると発表した。
同指数は仮想通貨エコシステムに関連する幅広い企業と仮想通貨銘柄を追跡し、仮想通貨と上場仮想通貨関連株式を1つの指数に統合する設計となっている。米国上場証券のトークン化大手プロバイダーであるディナリが指数設計で協力し、ベンチマークを追跡するトークンを作成する。
S&Pデジタル・マーケッツ50指数は、デジタル資産業務、インフラプロバイダー、金融サービス、ブロックチェーンアプリケーション、サポート技術に関与する35社と、S&P仮想通貨ブロード・デジタル・マーケット指数から選定された15の仮想通貨を組み合わせる。S&Pグローバルは、仮想通貨関連機会の探求に興味を持つ市場参加者に、仮想通貨エコシステムの両側にわたるパフォーマンス指標を提供すると説明している。
S&P DJIのキャメロン・ドリンクウォーター最高製品・業務責任者は声明で、「仮想通貨とより広範なデジタル資産業界は、周縁から世界市場でより確立された役割へと移行した」と述べた。同氏は「北米からヨーロッパ、アジアに至るまで、市場参加者は分散投資、成長、革新戦略のいずれであれ、デジタル資産を投資ツールキットの一部として扱い始めている」と続けた。
分散型金融市場へのより広範で多様化されたエクスポージャーへの需要が高まる中、今回の指数立ち上げが計画された。他にも、コインベース、クラーケン、ジェミナイ、ロビンフッドなどの仮想通貨取引所はトークン化株式ビジネスの拡大を目指している。ロビンフッドのブラッド・テネフCEOは先週シンガポールのトークン2049カンファレンスで「トークン化は貨物列車のようなもので、止めることはできず、最終的には金融システム全体を飲み込むことになるだろう」と述べた。
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