ステーブルコイン連携・DeFi融合が本格化
ブロックチェーン基盤のインフラを提供するProgmat(プログマ)は5日、「デジタル証券(ST)マーケットアウトルック 2026」を公開した。
レポートによると、国内ST案件残高は2025年末の約5,831億円から2026年末には1兆531億円超へとほぼ倍増する見通しである。案件累計数も75件から110件に拡大し、残高・件数ともに節目を超える1年になると予測している。

国内ST市場の推移と2026年予測(出典:Progmat)
2026年単年では35件の新規案件が見込まれ、組成額4,732億円超、発行額2,222億円超と試算されている。2025年実績(組成額3,288億円、発行額1,529億円)と比較し、前年比約145%の高成長を維持する見込みだ。
セキュリティトークン(ST)とは
ブロックチェーン技術を活用して発行されるデジタル証券。不動産や社債などの資産を裏付けとし、従来の有価証券と同様に金融商品取引法の規制下で取引される。小口化による投資機会の拡大や、24時間取引の可能性などが特徴。「案件数」とは、STとして組成・発行された投資商品の数を指す。
資本市場とDeFiの融合が加速
2026年は技術実証から既存金融システムとの本格融合へフェーズが移行する。海外で先行する投資信託(MMF:短期金融商品で運用する公社債投資信託)のトークン化や株式トークン化が日本でも本格化するほか、ステーブルコイン連携の「オンチェーン完結型デジタル証券」導入が期待されている。暗号資産の金商法規制移行を踏まえ、STをオンチェーン領域まで拡張する論点整理も進む見通しだ。
チャネル面では、大手証券会社が大型案件を牽引する一方、自社グループで組成・販売を一気通貫で行う独立系事業者が件数を底上げする構図が鮮明になる。Progmat代表取締役 齊藤氏のブログによると、不動産クラウドファンディング業者の新規参入もこの潮流を加速させており、クリアルによる臼木証券の完全子会社化、ロードスターキャピタルによるHashDasH株式取得など、証券会社買収による参入準備が進んでいる。
アセット別では不動産STが主流を維持するが、債券STの割合が増加。プライベートエクイティやVCファンド持分のSTも登場している。プラットフォーム別では、Progmatが2025年の年間新規発行額1,219億円で市場全体の約8割を占め、累積でも取扱案件数41件(53.9%)、取扱金額1,923億円(63.6%)と国内トップを維持した。
Progmatの株式・投資信託トークン化への取り組み
Progmatは大手金融機関グループを株主とする、デジタルアセット分野の「ナショナルインフラ」提供会社である。三菱UFJ信託銀行の新規事業から独立し、デジタルアセット発行・管理基盤「Progmat SaaS」を提供。315社超が参加する「デジタルアセット共創コンソーシアム(DCC)」の事務局も務める。
同社は2025年、資本市場の「本流」へ向けた取り組みを本格化させている。11月には野村證券や三菱UFJ信託銀行など30社以上が参加する「トークン化法・株式STワーキンググループ」を設置し、1円単位・24時間取引可能なトークン化株式の検討を開始した。12月にはMUFGグループと協業し、2026年の機関投資家向け提供を目指すトークン化MMFの基盤整備も始動している。
関連:MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
また、三井物産デジタル・アセットマネジメント(MDM)が設立した「オルタナ信託」へのProgmat SaaS提供など、独立系チャネルの拡大を支援する動きも進む。同社は設立理念である「ナショナルインフラ」として、ST市場の成長を牽引していく構えだ。
関連:オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化



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