はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

IoT分野を牛耳るのはイーサリアムクラシック(ETC)かIOTAか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

11月価格を8倍に伸ばしたIOTAの高まり
IoT分野に特化した仮想通貨であるIOTAは、今月11月に時価総額8倍を達成し、注目を浴びています。
イーサリアムクラシック(ETC)とIOTAの比較分析
IoT分野で期待されている ETC と IOTA の両通貨を、その仕組み、成熟性、機能性などから比較し、どちらがIoT分野の覇者となるのかについて考察されています。

今月11月にIOTAの時価総額は8倍に昇り、優秀なPeerトークンであるリップルを越し、仮想通貨業界で時価総額という観点から4番目の位置につけてました。

IOTAは当初からのセールスポイント通り、IoT分野に適応することができ、近年のIoT分野の熱の高まりを考慮すると、IOTAに注目が集まるのは当たり前と言えるでしょう。

良い立ち位置にいるもう一つの通貨として、ETCもIoT分野への展開を見せており、変革を達成する鍵となるかも知れません。

私たちは、このIoT分野の2大勢力に対して、比較分析を行い、最終的にどちらが勝者となるのかを見極めたいと考えています。

ETCとIOTAの比較分析

イーサリアムクラシック(ETC)は、イーサリアム基盤の仮想通貨であり、長期間にわたってそのシステムは適切に運営されてきています。

コアETC開発チームは、経験を積んだブロックチェーン技術者達で構成されており、民主主義と科学的な側面から技術的な解決策を見出し、実装されています。

一方で、IOTAが使用するのはRaidenネットワークまたは、ライトニングネットワークとも呼ばれる本質的に最先端の技術と類似のものを採用しています。

このライトニングネットワークはトークンのスケーラビリティ問題を解決するためにビットコインのコア開発者チームが最初に提案したものでしたが、これは実用化というよりは理論的な概念であり、コミュニティでは安定性のテストが欠如していると捉えられています。

ビットコインスケーラビリティー解決策、ライトニングネットワーク取引が成功
ライトニングネットワークのテスト成功しました。ライトニングネットワークによりビットコインの問題とされていたスケーラビリティー問題が解決される日も近いかもしれません。飽くまでもテストの成功であり、その実用化はまだ先になるようですが今後の発展に期待したいです。
ビットコインのスケーラビリティ問題を解決するライトニングネットワークが早急に必要な理由
より多くのユーザーは、より多くの取引を生み出し、ネットワーク上でその取引承認の遅延が起きているのです。この問題の解決策として、ライトニング・ネットワークの採用が挙げられています。

ETCでの暗号化の理論や原則は、成熟しており、安全で信頼できる効率的な技術で、すでに他のIT分野で適応され、証明され、最適化されています。

一方で、IOTAはバランスの取れた3進法(3桁で表された数値システム)を2進数ハードウェアデバイスで使用しており、システムを非常に複雑化し、計算効率の低下を招いています。

さらに、設計上の問題として暗号化ハッシュアルゴリズムの変更が求められており、その変更に伴い安全性に対してのリスクが高まることが挙げられます。

つまり、この技術は未だ理論的な段階に過ぎず、実用的なアプリケーションとしての価値を持つには時期尚早であると言えるでしょう。

ETCの発行は完全に分散化されており、通貨の価格は容易に操作することはできず、新しい通貨政策の施行によってETCの総供給量がシステム上で保証されることになります。

これは、ETCがデフレーション通貨として機能し、価値の保全としての側面を持つことにも繋がるのです。

しかし、2014年にICOプロジェクトとして発足したIOTAは、未だ完成しているとは言えないでしょう。

一部のユーザーが、IOTAのトークンを独占しており、価格操作を容易にし、結果、1ヶ月以内という短期間で8倍の値上がりを見せました。

この中央集権的な傾向は長期的なコミュニティの発展にとっては障害となるでしょう。さらに、IOTAはマイニングや手数料を必要としないため、各参加者がハッシュレートを提供しますが、その報酬の欠如によりIOTAネットワークの安定性も損なわれる可能性もあるのです。

IOTAが使用しているTangleという技術に関しても、本当のブロックチェーンではなく、ブロックチェーン拡張の問題を解決しているだけで、IOTAがブロックチェーンを使用しているというかこつけに過ぎません。

よって、IOTAがIoT分野で技術として使用されることはあるかもしれませんが、デジタル通貨として取引されることはできないのです。

IOTAの新技術、概念、理論の盲目的な追求から比較すると、ETCは成熟した安定性のある技術を目指して熱心に取り組み、安全性及び、安定性を前提に革新し続けており、着実に前進しているように感じます。

さらに、ETCにとってIoT分野は最大の使用用途の一つであるため、ETC開発チームはIoT対応の仮想マシンの開発に取り掛かっており、その通貨を国際的で独立的で効率的な通貨にしようとしています。

さらに、IoTアプリに対応するため、ETCコミュニティはクロスチェーン・オペレーションの計画についても合意しました。

フラグメンテーション技術やサイドチェーン技術は、IoT分野で急速に増えている取引量に伴って設計され、安全性や効率性も向上させました。

ETC開発チームの目標は、ETCブロックチェーンを安定していて、簡単に使用できる技術にすることです。

彼らは、実験を急ぐくらいなら、その開発速度を落とすことを推進しており、将来的に不可逆なエラーによってユーザーが不利益を被らないよう配慮しています。

結論からすると、IOTAが軽率とも言える実験に走っているのに対し、ETCはより安定していて、簡単に使用できる技術を持っているのです。

多くの人に受け入れられる技術というのは、新しい概念や技術の盲目的な追求をする技術ではなく、安定性やユーザーの参入障壁の低さを兼ね備えた技術なのです。

よって、ETCはIOTAとは比較にならないほどの普遍性を持ち、IoTアプリにより強力なサポートを提供できるでしょう。

Who is to Dominate IOT? ETC or IOTA?

Dec 12, 2017 by News BTC

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

IOTA、ETC共にIot技術を搭載するプロジェクトであり今回は比較の対象として紹介させていただきました。

IOTAが8倍に伸び高騰した理由としては、マイクロソフトをはじめとした多くの企業と提携したことによるものと考えられます。

また、ETCもハードフォークを無事に終え今後長期で見ても価格が上がる可能性も予想されています。

IOTAがマイクロソフト、富士通と提携/IoT市場開拓を目指す
仮想通貨IOTA(アイオタ)は、マイクロソフトや富士通を始めとするその他20以上の企業と提携を結び、新しいデータ市場を開拓しようとしています。
イーサリアムクラシック12月12日ハードフォークを予定/今後の価格上昇に大きな後押し
イーサリアム・クラシックは、新たな金融政策を発表し、発行数推移及び、発行数限度を定めました。ビットコインのように最大発行枚数が設定されたことで、有限資産としての価格上昇も見込めるようになります。

また、過去の例からもわかるように、マイクロソフトとの提携でプロジェクトとしての信頼性が大きく向上し、元々投資対象として注目されていた仮想通貨の中で飛び抜けるきっかけとなりました。

このことからもわかるように、マイクロソフトのような大企業との提携により大きな価格上昇がサポートされることは間違い無いでしょう。

マイクロソフト社など大企業との提携で、伸び悩んでいた通貨が大きな上昇
Coinmarketcapによると、IOTA通貨は今週水曜日急上昇し、24時間以内に90%以上の急騰を記録、前日比ほぼ2倍となりました。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
16:43
ステーブルコイン取り付け発生ならECB金利再考も、オランダ中銀総裁が警告=FT報道
欧州中央銀行の政策委員がステーブルコインの取り付け騒ぎ発生時にはECBが金融政策見直しを迫られる可能性があると警告。米ドル建てステーブルコインの急拡大が欧州の金融主権に及ぼすリスクについて、ECB当局者や専門家の懸念が高まっている。
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧