- 米最大手ブローカーと仮想通貨事業
- 3.2兆ドルもの資産を管理する米最大手投資ブローカーCharles Schwabが、仮想通貨の投資サービス計画はないことを明かした。ライバル関係にあるフィデリティの事業状況も合わせて言及された。
米最大手ブローカーと仮想通貨事業
フィデリティとライバル関係にある、3.2兆ドルの資産を管理する米最大手投資ブローカーCharles Schwabは(少なくとも今の所)、仮想通貨への事業投資を否定している。
Schwab社の企業広報責任者Rob Farmerは現時点では仮想通貨の現物取引サービスを提供することを検討していないと、メディアRIAbizへ明かした。「投資家は仮想通貨を単なる投機商品と見なしたほうがいい」と述べたという。
しかし、市場専門家らは、Schwabが企業買収によって仮想通貨業界に参入することも可能だと指摘する。アドバイザリー企業CelentのシニアアナリストWill Trout氏は「いずれ、Schwabはこの業界に参入せざるを得なくなるだろう。大規模でなくとも、カストディサービスを提供するか、もしくは取引所のシェアを獲得するか。」と予想する。
イーサリアムインキュベーターConsenSysのグローバルヘッドを務めるLex Sokolin氏も「伝統的企業はむしろ長期的に有利だ。買収すれば実現可能だ」と述べている。
Schwabのライバル企業にあたるフィデリティはすでに機関投資家向けにビットコインのカストディサービスの提供を開始している。また、RIAbizは、「フィデリティは現在ビットコインのOTC取引サービスを提供しており、今後ビットコインの信用取引、ERC20トークにも対応する独自のイーサリアムのウォレットを提供する準備をしている」と情報筋の内容をもとに現在の状況を報じている。
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