はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

視聴率40%超える米スーパーボウル CMマーケティングでトークン活用へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

費用対効果は? 注目されるブロックチェーン広告キャンペーン

1億人を超えると言われる米スーパーボウルの視聴者へ向け、ブロックチェーンベースのトークンを利用したマーケティングキャンペーンが展開されている。

アメリカの国民的スポーツイベントであるアメリカンフットボールNFLの王座決定戦、スーパーボウル。今年は日本時間、2月3日にサンフランシスコ・49ersとカンザスシティ・チーフスが対戦するが、試合中継の合間に流されるCMは、その40%を超えると言われる高視聴率のため、30秒で1枠560万ドル(約6億円)だという。

その高額な費用に見合うだけの広告効果が期待できるとして、多くの名だたる企業や団体がCM枠を購入。マーケティングと映像制作の粋を極めたCMが生み出され、広告合戦も繰り広げられる。

その中で今年注目されるのは、6年連続の「レギュラー」広告主となったマーケティング会社「メキシコのアボガド」(Avocado from Mexico=AFM)が展開する、ブロックチェーントークンを利用した広告キャンペーンだ。

ブロックチェーン技術と広告が結びつく

風変わりなユーモアたっぷりのAFMのスーパーボウル向けCMは、多くのCM枠購入企業と同様、試合前に公開されたが、数多くの面白いCMの中で視聴者の注意を引き「目立つ」ための手段として、AFMが今年白羽の矢を立てたのが、ブロックチェーン技術だった。

AFMはアドテック企業Vatom Labsと提携し、ブロックチェーン上のデジタルオブジェクトVatomsを収集することで賞金を獲得できる広告キャンペーンに打って出た。

VatomはブロックチェーンスタートアップのBLOCKvが開発したブロックチェーンネットワークのネイティブトークンで、Vatom LabsはBLOCKvのパートナー企業としてVatomsを利用したデジタルベースのプロモーション戦略を得意としているようだ。

今回のAFMキャンペーンは二本立てで、ハッシュタグ#AvoNetworkをリツイートすることで、デザイナーティアラ(約30万円相当)や賞金を獲得するか、「AFM Big Game」ウェブサイトでデジタルウォレットを作成した上で、AFMニュースの共有やチャンネルのフォローなどの特定の行動を取り、デジタルオブジェクトVatomを獲得する。Vatomを獲得することによって、賞金30,000ドルが当たるキャンペーンへの参加する権利が得られるという仕組みだ。

AFMのデジタルマーケティング責任者は、常に新しく、革新的なマーケティング戦略を研究していると述べ、「想像することが可能なあらゆる体験を作り出せる、プログラム可能なデジタルオブジェクト」は、ウェブサイトとモバイルアプリ両方の優れた機能をアクセスしやすい形で組み合わせることが可能だと説明した。

ブロックチェーントークンVatomを利用したマーケティング戦略

Vatom Labsは、昨年8月には米ビール製造会社Miller Liteと共にブロックチェーンを利用したモバイルゲームを作成し、ブランド認知のためのキャンペーンを行っている。 「教育エンターテイメント」と呼ばれるトリビアクイズゲームだが、そこでもデジタルトークンを使用することで、ユーザーの参加状況を追跡し、その結果に基づいた賞品の提供を円滑に行った。

また、昨年9月には、英ボーダフォンが行ったApple社のiPhoneプレゼントキャンペーンで、「ポケモンGO」に似た、ロンドン中心部に「落とされた」36個のvatomを探し出すブロックチェーンベースのARゲームをBLOCKvが開発している。

ユーザーや消費者の参加を促す顧客エンゲージメントは、これからのマーケティング手法として重要視されているが、顧客関与プロセスの明確化やブランド認知をゲーム化するなど、より「面白い」手法を提供するためにも、ブロックチェーン技術が活用され始めているようだ。

「想像することができるのなら、技術がそれを可能にする」

AFMのデジタルマーケティング責任者Ivonne Kinser氏は、革新的な考え方の大切さをこのようにまとめた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/12 水曜日
13:45
「仮想通貨は正当なポートフォリオ分散手段」 機関投資家のアプローチに大きな変化=シグナム
スイスのデジタル資産銀行シグナムが発表した最新調査で、回答した世界の機関投資家の89%が仮想通貨をすでに保有し、仮想通貨を投機ではなくポートフォリオの有効な分散投資手段とみなしていることが明らかになった。
13:00
米上場ターボ・エナジー、ステラ・タウラスと提携 スペインで再エネ融資をトークン化
ナスダック上場のターボ・エナジーがタウラス、ステラと提携し、スペインでクリーンエネルギー融資のトークン化実証実験を開始。ブロックチェーン活用で744億ドル規模のEaaS市場参入を目指す。
12:45
JPモルガンとDBS、トークン化預金の相互運用で取り組み
JPモルガンとDBS銀行がトークン化預金の相互運用性フレームワーク開発に取り組んでいると発表した。KinexysとDBSトークンサービス間でリアルタイム決済の実現を目指す。
12:37
Bitcoin JapanのCEO、ビットコイン準備金基盤のAIインフラ投資計画など明かす 
エネルギー軸でビットコインとAIを融合 Bitcoin Japan株式会社(旧堀田丸正)は11日、臨時株主総会で商号変更を完了し、ビットコイン財務戦略の詳細を発表した。 関連:…
11:40
ソフトバンクG、エヌビディア株を9000億円で全売却、オープンAI投資へシフト
日本のソフトバンクグループが保有のエヌビディア株を全売却し、オープンAIへの最大400億ドル投資に充てる。ビジョンファンドは234億ドルの投資利益を計上し、純利益は前年比2倍以上となった。
11:15
XRP現物ETF、今週中に米国で上場見込みか 最終書類提出=専門家
カナリー・キャピタルがXRP現物ETFのナスダック上場に向けた8-Aフォームを提出した。専門家は明日か木曜日のローンチを示唆しており、米国で2つ目のXRP追跡ETFとなる見込みだ。
10:35
ビットコイン量子コンピュータ対策で議論白熱に、アドレス移行提案の是非めぐり
仮想通貨ビットコインの量子コンピュータ対策として、Taprootアドレスからの移行が提案され議論が起こった。量子耐性の獲得方法で専門家の見解が分かれている。
10:25
7年ぶりの米国ICO「モナド」、トークンセール開示文書を公開 評価額3800億円弱
モナド財団が11日、MONトークンのコインベース公開販売に関する開示文書を発表。FDV約3,750億円、最大75億トークンを販売。大口集中を防ぐ「ボトムアップ方式」を採用し、11月17日から販売開始。
10:10
ソラナ現物ETF、取引開始から10日間連続で資金が純流入
仮想通貨ソラナの現物ETFは10日時点で、取引開始から10日間連続で資金が純流入。この状況について、事前の予想を上回っているとの見方が上がった。
08:05
スタンダードチャータード、シンガポールでステーブルコイン決済カード「デカード」を支援
スタンダードチャータードがDCSカードセンターと提携し、ステーブルコインを実店舗で使用できるクレジットカード「デカード」の主要銀行パートナーとなった。
07:35
プライズピックス、ポリマーケットと提携 米国で予測市場参入
プライズピックスが世界最大の予測市場プラットフォームのポリマーケットと複数年提携を締結した。連邦規制下でスポーツやエンターテインメントに関する予測市場契約を提供し、米国での事業拡大を目指す。
07:02
メタプラネット、株主数が日本の人口の約0.2%相当まで増加
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチ代表取締役社長は、同社の株主数が日本の人口の約0.2%相当にまで増加したと報告。過去数カ月で日本の株主数は66%増加したとも説明した。
06:30
TDコーウェン、ビットコイン年末価格を14万ドルと予想 ストラテジーのBTC追加購入数も試算
TDコーウェンがストラテジーの新規ユーロ建て優先株発行により6720ビットコインが追加されると予測した。ビットコインの年末ベースケース価格は14万1277ドルに据え置かれ、強気シナリオでは16万ドルを想定。
06:05
ブラジル中銀、仮想通貨と国際資本取引の新ルール導入
ブラジル中央銀行が仮想通貨取引および国際資本取引に関する包括的な規制を発表。サービス提供企業への許可制度や報告義務を設け、資本移動の透明化および安全性を強化する。
05:35
中国がアメリカによる20兆円ビットコイン窃取を主張、ルビアンハッキング事件で
中国国家計算機ウイルス緊急対応センターが、2020年のルビアンマイニングプールから127,272ビットコインが盗まれた事件について、米国政府による国家級ハッキング作戦だとする報告書を公表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧