WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

インターネットの歴史から学ぶ仮想通貨を全面禁止するべきではない理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

インターネットと仮想通貨
インターネットと仮想通貨の歴史は似ています。国際社会においてどれほど重要な役割を果たすのかを理解せずに早まって全面禁止するべきではありません。
消費者リスク
日本のようなモデルを参考にした消費者保護策が必要です。国際規制枠組みを作り、これ以上の全面禁止を止める時です。
企業ユースケース
これからは消費者だけでなく、企業も仮想通貨に手を出し始めるでしょう。

1990年代前半、共産主義およびソビエト連邦の没落と同時にインターネットの時代が始まりました。

インターネットの人気および有用性が増すにつれ、世界中の民主主義国が繁盛したのは偶然ではありません。

インターネットの可能性は国境を越え、世界の地政学的構造を変えたのです。

しかしインターネットの採用が激増するとともに、いくつかの否定的なユースケースも生まれました。

そして規定者および政府の間では消費者保護の心配が芽生えました。

これは仮想通貨初期のころ、ビットコインが麻薬、銃、そしてシルクロードと関連していたときとあまり変わりません。

インターネットの場合、役員および行動主義者は国際社会においてそれがどれほど重要な役割を果たすのかを理解せずに全面禁止を求めました。

幸運にも、W3C(World Wide Web Consortium)と国が協力し、1997年に電子商取引(エレクトロニックコマース)の国際的枠組みが作られ、インターネットの採用および成長への道が開かれました。

人々はインターネットの禁止が革新を妨げ、世界の繋がりを絶ってしまうことに気づいたのです。

仮想通貨を否定する人たちの言い分が通ってしまった場合、まさにそれが起きてしまいます。

仮想通貨の現状

仮想通貨に対する消費者関心およびその動力となっている「分散型台帳」技術は2017年に爆発しました。

価格は最高記録に達し、消費者関心だけでなく規定者間の新たな心配も大きくなりました。

そしてそれは米国証券取引委員会(SEC)と米国商品先物取引委員会(CFTC)が国会の前で証言したときに最高潮に達しました。

ヨーロッパでは、フランスとドイツがG20に対し仮想通貨の国際規制枠組みを考慮に入れるよう呼びかけました。

ドイツとフランスがG20財務相会合でビットコイン規制を共同提案する予定
ドイツとフランスがG20財務相会合でビットコイン規制案を共同で提案します。仮想通貨市場は現状では投資家に対しての保護が十分に行われているとは言えないため、今後は規制についての議論が更に活発になっていくでしょう。

アジアでは、韓国が国際的整合性を主張したのに対し、中国はほとんどの仮想通貨活動を禁止しました。

中国:国内外の全仮想通貨、ICO関連サイトへのアクセスを遮断する
中国の中央銀行は国内のトレーダー及び、投資家達が国外の仮想通貨取引所を使用する事を禁止するために、さらなる効率的なファイアーウォールの構築を進めている。

今こそ国際規制枠組みを作り、これ以上の全面禁止を止める時です。

仮想通貨活動を管理する国際枠組みは、特定の仮想通貨に特有のユースケースがあることを認めるべきです。

仮想通貨利用において消費者と企業では危険に違いがあることを認めるべきです。

この枠組みの作成は規定者、中央銀行、金融機関、そして科学技術者による協同的な取り組みとなるべきです。

うまくいけば、世界最大級の財政問題を解決し、古い決済システムを修復するような新たな基盤を作ることができます。

消費者リスク

今のところ、仮想通貨に対して最も積極的な参加者は消費者です。

未規制の仮想通貨市場がもたらす危険を考えたとき、(現在の統制市場に似た)強力な消費者保護策が必須であることがわかります。

仮想通貨の規制が消費者を守った例として、日本で起こった事件がわかりやすいです。

2017年より、日本で運営されている仮想通貨取引所は規制監督および資産管理条件の対象となりました。

ある仮想通貨取引所がハッカーによる盗みをされたとき、日本金融庁が緊急対応をし、結果取引所はユーザーに弁償しました。

日本モデルが機能している理由は、3つのことをうまくこなしているからです。

ユーザーを悪事から守り、アンチマネーロンダリングに対する必要条件および報告制度があり、そして安全と堅実さの分野においては資金需要、サイバーセキュリティー、そしてシステムリスク管理の規定があります。

企業ユースケースの出現

技術進歩が常に技術の成熟とともに起きることを歴史が示しています。

現在まで消費者による仮想通貨利用が先立っていましたが、企業による利用もすぐ後ろまで追いついてきています。

仮想通貨(企業界隈ではデジタル・アセット)は法定通貨(米ドルやユーロなど)の代案にとどまらず、幅広い応用先があります。

例えば、金融機関は仮想通貨を外国為替取引の流動性供給を能率化するための連結道具として使うことができます。

つまり法定通貨の代わりとしてではなく、国境を越えた様々な法定通貨を繋げるものとして使えます。

これにより費用が削減され、国際決済の速度が上昇するので、金融機関だけでなくそのユーザーも得します。

規定者は変更できない全面規制ではなく、デジタル・アセットの使われ方、そして人と企業に与える利益に集中するべきです。

仮想通貨はすでに世界に驚くような変化を与えています。

例えば世界中の人里離れた貧しい地域を繋げるファイナンシャル・インクルージョンの道具となっています。

他には国際決済システムと統合し始めているため、MoneyGramなどの送金サービスを利用している人が他国に住んでいる家族にお金を急速に送ることができるようになりました。

そのような革新を妨げることは、これからの時代の進歩を止めてしまいます。

今こそが仮想通貨における「インターネット禁止」の時です。よく考えて道を選択しましょう。

Banning cryptocurrency would be as sensible as banning the internet

Feb. 8, 2018 by Antoinette O’Gorman

参考記事はこちらから
Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/24 土曜日
07:30
グレースケール、10種の仮想通貨投資商品で現物拠出による申し込みを開始
米仮想通貨運用大手グレースケールは21日、10種類の仮想通貨ETFで現物拠出による申し込みを開始した。保有する仮想通貨を直接拠出し、商品の株式を取得できる仕組みだ。
06:40
ビットコインコア、AIで容易に発見する脆弱性は修正版を最短で公開する方針
仮想通貨ビットコインのソフトウェア、ビットコインコアが22日、人工知能で容易に見つかる脆弱性の修正版を最短で公開する方針を新たにセキュリティポリシーに加えた。開発者は、AIで再発見しやすい脆弱性の報告が増え、長い公表猶予は効果が乏しいと指摘。
06:05
米OCC、ジーニアス法の最終規則を発表 ステーブルコイン利息の原則違反規定を削除
米通貨監督庁(OCC)は21日、ジーニアス法の最終規則を発表した。ステーブルコインの利息について、関連企業経由の提供を違反と推定するルールを規則案から削除した。
05:55
イーサリアム、『グラムスターダム』のフーディ稼働延期 コントラクトへの影響調査
イーサリアム財団は、次期アップグレード「グラムスターダム」のフーディ・テストネットでの稼働を延期すると発表した。メインネット上のスマートコントラクトとの相互作用を追加で調べるため、新たな稼働予定日は決まっていない。
05:45
米SEC、トークン化とスーパーインテリジェンスのリスクを2027年の検査優先分野に
米SECの検査部門は23日、2027会計年度の検査優先事項を公表した。資産トークン化を追加し、量子コンピュータも重点に挙げた一方、仮想通貨は独立項目に含まれなかった。
05:00
モルガン・スタンレー系3社、メタプラネット株を大量保有 証券業務関連目的で
モルガン・スタンレー系3社が22日、メタプラネット株を5.25%共同保有したとする大量保有報告書を提出した。BofA系4社も5.31%を報告しており、外資系金融大手の保有状況が明らかになった。
10/23 金曜日
21:55
バンク・オブ・アメリカ傘下4社、メタプラネット株5.31%保有
バンク・オブ・アメリカ傘下の4社は22日、ビットコインを財務資産として保有するメタプラネット株の大量保有報告書を提出した。保有割合は合計5.31%で、新規報告にあたるものだ。
21:45
JPモルガン、クラリティー法案が前進しなかった悪影響を規制当局が一部相殺と分析 今後の課題は?
JPモルガンのアナリストは22日のリポートで、クラリティー法案が上院で頓挫した悪影響を、規制当局の最近の措置が一部相殺しているとの見方を示した。ただ、仮想通貨の市場構造法がなければ政治・法的リスクは残るという。
19:20
「国債の性質は変えず」トークン化へ Progmat齊藤氏が詳説
Progmatの齊藤達哉代表がnoteで、DCCがまとめたトークン化国債の中間整理を詳説した。主案は国債の性質を変えずにオンチェーン管理口座で扱い、権利移転の正本を24時間稼働の新システムに置く設計だ。
18:05
ビットコイン8万1000ドル台に下落、米メタ決算でAI株安
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは一時8万1000ドルを割り込んだ。米半導体指数が6.7%下落し、日経平均は一時1445円安。米10年債利回りが5%を割るなかでBTCが売られた背景と、今後の注目点をまとめる。
12:00
国債トークン化、実機で「経済合理性」検証へ Progmat齊藤氏
Progmat主催のDCCが、トークン化国債とオンチェーンレポの中間整理を公表。国債の法的性質を変えずに管理をオンチェーン化する方式を主案とし、11月の開始を目標にカントン・ネットワーク上で実機検証に移る。
10:30
自民党、「サイバー有事前夜」と提言 暗号資産の追跡や耐量子暗号を明記
自民党の国家サイバーセキュリティ戦略本部による提言が22日、党政調審議会で了承された。官邸主導の対処本部設置を柱に、不正取得された仮想通貨の追跡や、ビットコインにも関わる耐量子計算機暗号(PQC)への移行加速を盛り込んだ。
10/21 水曜日
18:15
米ブロックチェーン協会、米財務省のジーニアス法施行案に修正要請 DeFiや二次流通への過剰規制を懸念
米ブロックチェーン協会(BA)は1、ジーニアス法第3条の施行規則案について米財務省に意見書を提出した。DASPの定義、違法発行への「認識ある関与」、海外発行ステーブルコインの扱いなどの修正を求めている。
17:14
ビットコイン短期クジラの含み益53%減、取引所に1万605BTC流入=アナリスト
オンチェーンアナリストのアクセル・アドラーJr.氏によると、ビットコインの大口短期保有者が抱える含み益は9月22日の98億ドルから46億ドルへ53%減少した。20日には1万605BTCが取引所に流入し、30日平均の2.8倍に達した。
17:00
メタプラネット、ビットコイン保有企業の優先証券へ投資|利鞘獲得の新戦略導入
メタプラネットは10月の声明で、ビットコイン保有企業が発行する優先証券など海外のビットコイン関連証券に投資する「ネット・インタレスト・インカム戦略」の導入を発表した。調達コストとの利鞘を得る狙いで、戦略投資枠の範囲内で行う。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧