仮想通貨ビットコインネットワークは21日、難易度調整を終えた。
ビットコイン(BTC)のマイニングデフィカルティは、2度連続して難化で調整された。新たなデフィカルティ値は「14,715,214,060,656」で、前回比でプラス8.45%で確定した。
コロナ危機に伴うビットコインの大幅安が影響して-15.95%と易化の難易度調整を終えた2回前の水準からは、ハッシュレートもV字回復。デフィカルティも予想値と大きくズレることなく、+10%となった昨年9月以来の高い水準で調整を終えた。
ビットコインの半減期までは20日前後。難易度調整はあと1回実行される予定だ。まずは、今回の難易度調整を受けたハッシュレートの推移が次点の注目ポイントとなる。
F2PoolとPoolinの幹部も、ボトルネックとも言える価格が上昇しない中で半減期が実行されれば、多くのマイナーがシャットダウンすることも必至だと指摘する。
マイニング事業の適者生存競争の中で、市場の混乱は一時起こり得る可能性もあるため、今後のハッシュレート動向と市場の関係性にはより注視したいところだ。
なお、特に混乱が生じる可能性があるのは、半減期実行から難易度調整タイミングまでの期間に相当する。ビットコインの難易度調整は平均で約14日(2016ブロックごと)に1回であることから平均値で逆算すると、最低でも約4〜5日の期間がそれに該当する可能性がある。
1日程度(144ブロック)で難易度が調整されるビットコインキャッシュも、半減期後にハッシュレートが続落し、一定期間ブロック生成に遅延が生じた。より、難易度調整タイミングの遅いビットコインは、より影響を受けやすい可能性もあるため、半減期から1〜2日程度のブロック生成状況を見て、市場が警戒する可能性も考えられる。