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ビットコイン半減期「#629,999に刻まれたメッセージ」 コロナ危機にサトシ・ナカモトの想いを重ねる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

11年越しの伝言

ビットコインは2020年5月12日4時23分、『ブロック#630,000』で3度目の半減期を迎えた。今回の半減期を経て採掘報酬が12.5BTCから、6.25BTCに変更。ビットコインのインフレ率が低下した。

世界的にも半減期の到達に注目する仮想通貨投資家は多く、各国のツイッターでトレンド入り。日本も4時台と早朝の時間にもかかわらず、多くの人々が祝福のツイートで、半減期の到達を祝った。

そのような中で注目が集まった事例がある。採掘報酬が12.5BTCのラストブロック「#629,999に刻まれたメッセージ」だ。「サトシ・ナカモト」の想いを11年の時を超えて現代に伝えたとメッセージとして、注目されている。

このブロックを採掘したのは、大手マイニングプールのf2pool。

ビットコインのブロックを生成する時に取引データと共に入れることができるメッセージ「Coinbase data」に、コロナ危機に伴い米FRBが行なった緊急資金供給策に関するメッセージを刻んだ。

“Ny Times 09/APR/2020 With $2.3 Trillion Injection, Fed’s Plan Far Exceeds Its 2008 Rescue”

意味:「米連邦準備制度理事会(FRB)が追加で提供する2兆3000億ドルは、2008年の救済額を超える」

4月9日に米紙NYタイムズが掲載した記事のタイトル

出典:blockchair.com

NYタイムズの記事は、新型コロナの経済対策として、FRBが4月9日、企業や家計を支援するために最大2兆3000億ドル(約250兆円)の追加資金供給策を発表。財政支出の規模は一気に2倍になり、リーマン・ショック時(2008年)の7千億ドルを大きく超えたことを報じた内容だ。

このメッセージがなぜ、「サトシ・ナカモト」の想いを引き継いだ内容として注目されたのか。

これは、ビットコイン誕生の歴史と一番最初に作られたジェネシスブロックに刻まれたメッセージを知ることで、意味を理解することができる。

ブロックチェーン技術の始まりでもあり、仮想通貨の歴史の始まりでもあるビットコインの誕生のタイミング。ジェネシスブロックには、サトシ・ナカモトのメッセージが刻まれている。

“The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for bank”

意味:「イギリスの財務大臣が二度目の銀行救済の瀬戸際にいる」

2009年1月3日に英Times紙が掲載した記事のタイトル

ビットコイン誕生の歴史は、2008年に起きたリーマンショックを伴う経済危機に対する政府・中央銀行の介入を見たサトシ・ナカモトが、銀行の介入しない非中央集権の決済システムで、“trust”(信用)“の実現が目的にある。

ジェネシスブロックに刻まれたのは、このような現代の金融システムに向けたアンチ・テーゼ。コロナ危機に伴う世界的な経済危機で、改めてビットコインの存在意義を示すメッセージが、3度目の半減期のタイミングで、世界に発信されたことになる。

非中央集権であるビットコインのネットワークを維持するビットコインマイナーならではのメッセージ。3回目の半減期で供給量が減少したビットコインは、11年の時を経てサトシ・ナカモトの想いに世界が再注目するか。

次回半減期は、210,000ブロック後の#840,000到達時。2024年を予定する。

日付 BTC価格 報酬
2012/11/28 12.31ドル(約1300円) 50→25BTC
2016/07/09 650.63ドル(約7万円) 前回比:約53倍 25→12.5BTC
2020/05/12 8,517ドル(約91.5万円) 前回比:約13倍 12.5→6.25BTC
2024 6.25→3.125BTC
2028 3.125→1.5625BTC
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