コインベースユーザーの投資動向
米大手仮想通貨(暗号資産)取引所コインベースのユーザーが、特に強気相場の時は、ビットコイン(BTC)以外のアルトコインも購入している実態が明らかになった。
コインベースは14日にブログを更新。その中で、2019年から2020年の間に5回以上仮想通貨を購入しているユーザーの60%が最初にBTCを購入し、24%がBTCだけを所有し続けていると説明している。以下の図が示すように、36%はその後アルトコインを購入するようになったという。
最初にBTC以外を購入したユーザー40%を足すと、コインベースのユーザー全体の76%が、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)、ライトコイン(LTC)などのアルトコインを購入している。以下のグラフは、時価総額ではなく、コインベースの出来高による仮想通貨のドミナンスを表している。
コインベースはこの傾向について、心理的な要因が大きいと説明する。最初にBTCを買い、その投資がうまくいくと、2017年の強気相場のようにユーザーは他に利益が出そうな銘柄を探し始めるという。逆に、2018年や2019年に見られたように、価格が下がり始めるとBTCに戻る傾向があると述べている。
またアルトコインが購入されるもう1つの要因として、コインベースが継続的に新しい銘柄を上場させていることを挙げた。さらにボラティリティ(価格変動)の大きい銘柄が好まれるとも説明。例えば今年であればイーサリアム(ETH)、テゾス(XTZ)、Chainlink(LINK)を例に挙げている。
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コインベースではBTCが人気があると言っても、時価総額の高さからみると、出来高は大きくない。以下のグラフは各銘柄のコインベースの出来高と、それぞれの時価総額の高さが示すドミナンスの比較。BTCとXRPは時価総額の割に出来高が少なくなっている。
それでもコインベースは、BTCが仮想通貨の中心的な存在であると説明。今後も長期に渡り、その地位は変わらないと述べている。一方、コインベースのデータが示す通り、BTCを入口にしてアルトコインを購入する新たな銘柄を探す投資家も多く存在するため、仮想通貨業界は他の銘柄のサポートを充実させることも重要だと指摘した。
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