WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン、今後注目したい「3つのポイント」 半減期後初の難易度調整は明日

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BTCマイニング今後3つの注目点

5月12日に採掘報酬の半減タイミングを迎えたビットコインは、明日にも難易度調整タイミングを迎える。半減期後初めての難易度調整で、-4.19%と易化する見通しだ。

本稿では、ビットコインの採掘業者にとって最も重要な指標として、電気代等のコスト、ビットコイン価格、そしてハッシュレートへの影響に関する最新の状況をまとめた。

難易度調整(ハッシュレート)

5月12日に半減期を実行したビットコインネットワークは、ハッシュレートが低下し、ブロック生成スピードの鈍化や未確認トランザクション数が8万を超え手数料が高騰するなど、影響が見られてきた。

これは、マイナーがブロック生成を行うHash Cash型のProof-of-Work(PoW)チェーンで、採掘報酬にあたる貨幣鋳造益(ブロック報酬)手数料のうち、比率の高い前者が半減期で減額されたことに伴う影響だ。

この問題を解決する一つのポイントとして注目されているのが、難易度調整アルゴリズム(Difficulty Adjustment Algorithm)で規定された2016ブロックごとの難易度調整タイミング。これが明日19日に予定される。

予想難易度調整タイミング:日本時間5月20日9時前後

予想難易度調整変動率:-4.19%

今回の難易度調整率を見る限り、大幅な変動ではなく5%以内に収まる予定。半減期後の影響としては、影響度が低いように見える。

しかし、問題解消に至ると安易に見れない理由がある。

難易度調整で完全に問題解消に至らない可能性

理由は主に2つ。1つ目が、今回の難易度調整が半減期後、直近のブロック生成状況を加味して算出されたものではない点。2つ目が、難易度調整に伴うマイナーの利潤最大化の影響が働く点だ。(ビットコインの難易度調整の仕組みが、ビットコインの難易度調整アルゴリズムが、調整後のマイナー行動や市場トレンドを織り込んで調整されるものではないため)

ここを見る上で重要なのが、難易度調整の仕組み。過去2016ブロックで実現したブロック生成時間を基準として、算出されるハッシュレートの推定値から次回2016ブロックの生成時間10分になるように調整される。あくまでも、最新の状況を反映した数値ではなく、約2週間の状況を踏まえた調整となる。

今回のケースでみれば、該当期間にあたる約2週間(2016ブロック)は半減期前の1週間も含まれることになる。半減期前は、ハッシュレートが高まったことを受け、ブロック生成スピードも大幅に早まった期間も見られた。

複合的な要因が影響するため容易な予想はできないものの、現在の採掘状況が根本的な改善には至らない可能性は残ることを示している。

損益分岐点(価格)

大手マイニングプールF2Poolの採掘コスト計算機によると、13日〜14日のビットコイン価格が9000ドル台で推移する中で、旧主流マシンのS9は、電気代0.05ドル/kWhの水準で56%の赤字となっている。コスト感はマイナーによって異なるが、半減期に伴い一部のマシンは運用を停止しているケースが予想される。

出典:bitinfocharts.com

F2Poolのグローバル責任者Thomas HellerはTheBlockに対して、「利益の低下のため、中華系マイナーは非中華系マイナーよりも多くの旧マシンを停止している」とコメントした。

また、利潤最大化を図るマイナー行動において、収益性の観点からBCHとBSVにハッシュレートを一時的にスイッチしている可能性も考えられる。

4月に半減期を迎えたBCHとBSVでは、18日時点で平均してBCHが1TH/sあたり、0.09ドル、BSVは0.085ドルの収益を得られる状況(F2Poolデータ)。難易度調整アルゴリズムが異なる点もマイナーの収益性に影響して、BCHとBSVの収益性が一時的に高まっている状況に至っている。

マシンのコストについては、Tainoko氏(@btc_tainoko)がマイニングに用いるASICコストとMaisonを半減期に対応している。(危機や電気代のカスタマイズも可能)

雨期と中国政府動向(コスト)

中華系マイナーの多くが所在する中国の四川省で、雨季を迎える。この地域は特に5月~9月の雨期において、水力発電によって電力が飽和状態になる、中国マイナーにとってコスト削減の時期となる。

半減期前では雨期でもS9のような旧マシンは利益を出していたが、F2PoolのThomas Hellerによると、たとえ電気代が昨年より10%低下し、ビットコインの価格が1万ドルに回復したとしても、S9は-17%と赤字になる計算になる。

しかし、コストの7割を占めるとされる電力代が低下することは、現在のマイニングハッシュレートにも影響する重要なポイントだ。

一方、旧マシンを再利用する動きも出てきているという。

マイニングマイニング業界に携わる蒼龍 影丸氏によると、発電所が自らマシンオーナーとマシンを稼働させる新たな取り組みが行われている。

中国四川省に位置する雅安市では最新のガイダンスで、地元政府が過剰な電力を消費するために、ブロックチェーン企業に協力を要請していることを発表している。雨期の電力余り(長期蓄電ができない)を補うため、マイニング等で電力を生かす方針を取る可能性が指摘されている。

今回の新たな取り組みも、これらのニュースと関連性がある可能性があり、注目したい事例の一つとなる。

マイナーの売却状況

マイナーのビットコイン保有状況は、売却に傾きつつある。データ企業ByteTreeのマイナーインベントリーデータによると、半減期までの数日間、マイナーはビットコインを売らずに保有していたが、現在マイナーは売却に動いている公算が高いという。

出典:ByteTree

上図はマイナーインベントリーの3週間ローリング推移を表すもので、確認された売却推移は以下の通りになる。

2020年の半減期前:採掘報酬以上のビットコインを売却(100%越え)

半減期直前(5月):一時的に売却量が低下

半減期後(5月):売却傾向が元に戻る

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/12 水曜日
17:29
WIZE、SBI VCトレード保管のソラナを自社運用 規模2倍に拡大
株式会社WIZEは、SBI VCトレードに保管する仮想通貨ソラナ(SOL)を自社バリデータ「WIZEバリデータ」で運用する体制を構築した。運用規模は約9.2万SOLから約21.0万SOLへ拡大し、バリデータ事業の収益性向上が見込まれる。
16:59
イーサリアム創成期ウォレット、11年ぶり始動 含み益6000倍超
2015年のイーサリアム創成期に配布された2,680ETHのウォレットが約11年ぶりに動いた。小口のテスト送金後、残高の約7割・3割を2つのアドレスへ相次いで転送し、残高はほぼゼロに。現在価値換算で約505万ドル相当が動いた計算だ。
16:12
レイヤー1のHarmony、ONE供給26%不正発行か 価格急落で凍結要請
Harmonyのネットワークで最大40億ONE(供給の26%相当)が不正発行されたとの分析が浮上した。同社は取引所に資金凍結を要請し、パッチとロールバックの検討を進めている。ONE価格は24時間で36%超下落した。
14:27
ビットコインは先物主導、現物需要はマイナス圏=アナリスト
クリプトクアント創業者キ・ヨンジュ氏は8月12日、ビットコインは先物主導の相場でオンチェーン現物需要はなおマイナス圏にあると分析。4月にも同様の指摘をしており、持続的な上昇には現物・先物双方の需要回復が必要との見方を示した。
14:08
BCCC、税制部会を新設 ステーブルコイン・DeFi税制提言へ
一般社団法人ブロックチェーン推進協会(BCCC)が、暗号資産・ステーブルコインやDeFi活用に伴う税務課題を検討する「税制部会」を新設。9月15日には都内でキックオフイベントを開き、部会長に税理士の八木橋泰仁氏が就く。
13:43
ロシア中銀、一般投資家の仮想通貨購入に年間30万ルーブルの上限案
ロシア中央銀行は、非適格投資家(一般投資家)による仮想通貨購入額を仲介業者1社あたり年間30万ルーブルに制限する規則案を公表した。対象はBTC・ETH・USDTの3銘柄。4日にプーチン大統領が署名したデジタル通貨法に基づく措置で、意見募集は8月24日まで実施される。
13:25
米SEC、仮想通貨規制の策定検討で会合へ クラリティー法案の停滞を背景に
米証券取引委員会は、仮想通貨の投資契約に関する新たな募集規制を検討する公開会合を開催する。クラリティー法案の停滞を背景に、独自ルール整備を進める動きだ。
11:59
銀行アクセスが「仮想通貨成長の最大障壁の一つ」に 英議員が説明要求
仮想通貨に特化した英議員連盟の共同代表は、英大手の銀行や銀行サービス企業のCEO宛に書簡を送付。背景には、仮想通貨業界の企業が銀行の口座開設に苦労するなどのデバンキング問題があるという。
11:03
ビットコイン・イーサリアムETFの資金流入戻るも、経済指標に左右されやすい状況=ウィンターミュート
ウィンターミュートは週間レポートで米国のビットコイン・イーサリアム現物ETFに資金流入が回復していると指摘。一方で、強気転換には夏の終わりまでの見極めが必要と分析した。
10:45
ストラテジーCEO、年内にビットコイン買い増し再開へ
ストラテジーのフォン・レCEOが米Fox Businessの取材で、BTC保有を年内に再拡大させる方針を示した。優先株STRCの株価回復と資金確保を優先し、直近は売却を進めていたと説明した。
10:01
グレースケール、AI普及でブロックチェーン需要増と分析
グレースケール調査部門が公表した分析を紹介。AIエージェントの普及は決済・記録の検証・分散型AI基盤という3分野でブロックチェーン需要を生む可能性があるとの見解を、ザック・パンドル氏の指摘を交えてまとめた。
08:02
航空データ企業フライトアウェア、予測市場カルシを提訴
航空データ企業のフライトアウェアが予測市場のカルシを提訴。賭け市場においてカルシがデータや商標の不正利用を行ったなどと主張し、差し止めや損害賠償を求めている。
08/11 火曜日
12:45
ビットマイン、イーサリアム保有量580万ETH突破 87%ステーキングで年利回り2.57億ドル
トム・リー氏率いるビットマインのイーサリアム保有量が580万枚を突破し、イーサリアム総供給量の4.8%に達した。同社は87%をステーキングし年間2.57億ドルの収益を見込んでいる。
12:20
イーサリアムのロードマップ大幅刷新、ヴィタリック氏「量子耐性を最優先に」
仮想通貨イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、2023年ロードマップと最新のものを比較し、量子耐性署名など新たに加わった6要素を解説した。
11:04
ヘイズ氏、日米ドル円操作でビットコインに追い風と予測
ヘイズ氏、ベッセント財務長官が求めるFIMA拡充で円高誘導・ドル流動性拡大、ビットコインに追い風と予測。日本政府とGPIFの米国債保有1兆3,730億ドルを試算し、ETHとENAへの強気シナリオも解説する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧