クレイグ・ライトが送金を否定
2009年以来11年越しに移動されたビットコインを巡り、「サトシ・ナカモト」を自称するクレイグ・ライトが、送金したのは自分ではないと主張していることが分かった。
ビットコインSV派でCoinGeek社の創始者でもあるCalvin Ayreが明かした。クレイグと連絡を取った結果、送金を否定しているとしている。
Most like someone in Ira Kleiman's camp from their Satoshi blocks….meaning their side has not being exactly accurate in court. It was NOT Satoshi, I just spoke with him and Craig confirmed not him.
— Calvin Ayre (@CalvinAyre) May 20, 2020
2009年2月に採掘された50BTC(約5100万円)が、2つのアドレスに送信されたことが話題となった。11年間使用されていなかったウォレットから動いたことで、BTCの生みの親であるサトシ・ナカモトによる送金ではないか?などと憶測を呼んでいる。
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クレイグ裁判に関連か
クレイグは2009年から2011年にかけて、故デイブ・クレイマンと共同で行ったマイニング報酬の所有権を巡り、クレイマンの遺族と係争中だ。共同で行ったため、両者で分け合うはずの報酬をクレイグが全て着服したとする訴訟である。
裁判所はこの主張を認め、クレイグ側に報酬の50%をクレイマン側に渡すよう命じたが、クレイグ側はBTCの秘密鍵を持っていないと主張。所有者は弁護士であると述べ、報酬の支払いに応じないなど裁判は迷走している。
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今回、11年ぶりに50BTCが送金されたアドレスは、クレイグ・ライトの保有アドレスとして裁判所に提出されていることが分かっており、50BTCの移動をクレイグが認めた場合、「秘密鍵を持っていない」とする主張に矛盾が生じる。
一方、他の所有者が該当のアドレスから送金したとなれば、裁判所に提出したアドレス所有権をめぐりやはり「矛盾が生じる」ことになるため、Ayreのコメントは裁判の行く末にも影響を与える可能性がある。