仮想通貨の高速送金ネットワーク フィデリティ出資企業が開発 200銘柄に対応

新たな送金ネットワークをローンチ

米金融最大手フィデリティが出資する仮想通貨(暗号資産)セキュリティ企業Fireblocksは2日、安全に高速送金を実現できるネットワーク「Asset Transfer Network」のローンチを発表した。

新たなレイヤーのネットワークを利用することで、仮想通貨(200超の銘柄に対応)の移動をより速く行えるようになるだけでなく、効率性も向上する。利便性や流動性向上を実現することで伝統的金融機関の仮想通貨業界参入を促す狙いもある

以前は同じFireblocksを利用しているユーザーでも、送金する際は相手のウォレットアドレスを手作業で入力する必要があった。しかしこのネットワークを利用すると、送金相手を検索して見つけ、相手に送金するためのリクエストを送るだけで済むという。

このように時には人為的ミスが発生する可能性もある手作業のプロセスをなくし、送金が効率化されることによって、何時間、場合によっては何日もかかる操作を数秒で行うことが可能になるとFireblocksは説明している。

同社CEOはTheBlockに対し、機関投資家の参入が増えれば、本ネットワークは欠かせないレイヤーになり得ると説明。「運営を効率化し、資産を移動したり決済する際のリスクも軽減できる。また技術的な知識がないユーザーでも素早く安全にブロックチェーン上で取引を行えるため、広く普及するだろう」と述べている。

Fireblocksの説明によると、ブローカーやカストディアン、クリアリングハウスなど、すでに55超の組織や25超の取引所が本ネットワークを利用。そのメンバーには、バイナンス、Coinbase Pro、Gemini、クラーケン、FTX、B2C2、Galaxy Digital、Genesis Tradingらの企業が名を連ねる。仮想通貨については200超の銘柄に対応しているという。

Fireblocksのプラットフォームでは現在まで、300億ドル超相当(約3兆2500億円)のデジタル資産が送金されている。先月の送金額は、月間としては最高となる92億ドル(約1兆円)を記録した。

米ニューヨークを拠点にするFireblocksは最近、シンガポールと香港にオフィスを開設し、アジアへ事業を拡大。また今年3月にはレンディングプラットフォームCompoundのサービスを統合したことが分かっている。

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