CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨投資SNS「アイデアブック」とは?Cryptactのコミュニティ参加型サービスを使ってみた

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Cryptactの「アイデアブック」のポイント

金融機関出身者で立ち上げたCryptact(クリプタクト)が、投資をアイデアベースで議論できる、コミュニティ参加型の投資SNSプラットフォーム「アイデアブック」を新たに立ち上げました。

クリプタクトは、仮想通貨の損益計算・確定申告サポートツールでも重宝されています。

関連:なぜ仮想通貨確定申告に税金計算ツール「クリプタクト」が魅力的なのか|プロが解説

「アイデアブック」プラットフォームは、実際に取引されている株やFX、仮想通貨や投資信託等を利用してバーチャルなポートフォリオを作成し、パフォーマンスを公開するというもので、「お金をかけるために練習したい」人など、初心者のニーズにもマッチしたプラットフォームとなっています。

今回、この「アイデアブック」の特徴やポイントについて、実際に使用してみた一ユーザー目線でレビューしたいと思います。

アイデアブックの特徴

アイデアブックは、あらゆる資産の投資アイデア・情報を世界中の個人でシェアできる投資×SNSサービスです。

パフォーマンスに優れたユーザーをチェックして投資手法を参考にできたり、自分のバーチャルポートフォリオを作成しテストのような形で利用することもでき、使い方はユーザーによって様々です。

ポートフォリオは株式、外国為替(FX)、投資信託、仮想通貨など、さまざまなアセットクラスから、金額と投資期間を設定し10銘柄以内で構築することが可能となっています。

アイデアブックと他投資情報サイトの違い

  • 実際に取引されている投資対象でポートフォリオを作成できる
  • 投資対象は伝統的なアセットクラス(株や債券)だけではなく、仮想通貨まで網羅されている
  • 他のユーザーが作成したポートフォリオのロジック(戦略の考え方の背景や理由)がチェック可能
  • 一度公開した戦略は削除できない(パフォーマンスをよく見せようと改竄できない仕組み)
  • パフォーマンスに優れたユーザーをお気に入り等でフォローして投資の参考とすることができる

など、これまでにない投資専用SNSプラットフォームとなっています。

例えば、ポートフォリオを作成したときにこれまで「日本株、外国為替、仮想通貨」という組み合わせでリターンをチェックするプラットフォームはありませんでした。アイデアブックでは、ポートフォリオを自由自在に構築でき、バーチャルでトレードできるプラットフォームは投資家として利用して損はないと感じます。

金融資産ポートフォリオをカスタマイズ可

ユーザーが戦略を作成した理由も下記のように閲覧でき、またその考え方について質問したり、やりとりしたりしながらユーザー同士の交流や議論ができるようになるというのは、画期的な投資専用SNSではないかと感じます。

ユーザー同士のやり取り

また、Twitterのようにフォローやお気に入り登録が可能で、下記の画面のように一覧で表示されます。

お気に入りのトレーダーをフォロー可能

たくさんファンを作るために頑張るユーザーも出てきそうで、ある意味実力を試すプラットフォームになるため、この仕組みがより公開する側のユーザーのやる気を駆り立てるのかもしれません。

アイデアブックの改善点

アイデアブックは、仮想通貨から伝統的なアセットクラスへの投資を検討されている方や、これまで株やFXを行っていたユーザーが仮想通貨投資を行いたいと思った時に両者を繋げる交流の場となり、かつ利用する中で新たなアイデアがここから生まれていくことでしょう。

しかし、ローンチしたばかりのサービスであるため、トレーダー目線ではやや物足りなさを感じた部分があるのも事実です。そのうちのいくつかを挙げてみます。

FXでは「対円」の選択しかできない

現状FXの商品では、ドル円やユーロ円等、対円通貨しか選択できず、投資アイデアを公開したい時に、選択肢が限定されてしまいます。

例えばユーロドルの場合、ユーロ円とドル円のロングとショート合成ポジションでポートフォリオを構築する必要がありますが、それだけで2銘柄利用することになるため、若干不便に感じました。

先物取引がない

「日経平均先物」や「原油先物」などの先物取引が商品の選択肢にないことは、中・上級者で大きなリターンを出しているトレーダーからすると少し利用しにくい部分があります。

慣れている投資家ほど、投資信託の利用を控えるようにしている投資家が多いことから(様々なコストがかかり自分でポートフォリオを構築した方がコスト下がるため)この点が修正されると、より多くの上級者にも利用拡大するのではないかと感じました。

一方で、BtoCでは東証に上場されているETFが全て利用可能なため、仮想通貨をゴールドでヘッジしたり、ゴールドプラチナスプレッドのようなものもETFで代替して戦略を構築したり、日経平均株価をゴールドでヘッジしたりするような戦略をETFを利用して構築することも可能になっています。

ヒストリカルパフォーマンスをチェックできない

個別の戦略パフォーマンスはヒストリカルでチェックできますが、そのユーザー自身のパフォーマンスの数字がどのような伸び方で推移して出来上がったものなのか、「ユーザーのパフォーマンスのヒストリカルレコード」まではチェックできません。

そのため、値動きの激しい銘柄で偶然平均のパフォーマンスの数値が良くなったように見えることも。個別のユーザーの平均パフォーマンスチャートのようなものがあれば、安定して運用しているユーザーを発見することができ、参考にしたいユーザーをより探しやすくなるでしょう。

一方、投稿したアイデア(ポートフォリオ単位)のパフォーマンスはあるので、アイデア単位のヒストリカルパフォーマンスのチャートは見れるものの、ユーザーでまとめたものがないのが惜しいという印象です。

今回、改善点を含めてレビューさせて頂きましたが、投資家にとってメリットの大きいプラットフォームであるため、自分の考えを公開しながら投資スキルを磨く場所としては、最適な環境が揃っているプラットフォームと言えるでしょう。

アイデアブックは第一弾のリリース段階で、これからサービスのアップデートを逐一行っていくようなので楽しみです。

アイデアブックの使い方

ここからは、「アイデアブック」の実際の使い方について、順を追って解説します。

1. 登録方法

アイデアブックの登録は、とても簡単です。 トップページから「無料アカウント作成」をクリックすると下記の画面に遷移します。

ここにメールアドレスを入れて送信を行うと、メールアドレス宛に「確認メール」が送られてきます。 その後リンクからパスワード設定画面に遷移するので、そちらでパスワードを設定してユーザー登録は完了です。

2. ポートフォリオ作成方法

ログイン後、こちらのトップ画面が表示されます。

この画面で自分自身のポートフォリオのサマリーを確認できます。 ポートフォリオを作成したい場合は「アイデアブック」をクリックすると、下記の画面に遷移します。

この右上にある「アイデアを作成する」をクリックしてください。 下記の画面に移り、保有する金融資産のポートフォリオを作成が可能となります。

「アイデアの期限」から投資期間を設定し、基軸通貨は日本円のみなので、そのまま選択することになります。 そして「ポジションを追加」をクリックすると、どの投資対象を選択するのか下記の画面が表示されます。

例として「ビットコイン円の1BTCショート」のポジションを作ってみましょう。 下記のように「サイド」、「銘柄種類」、「数量」を設定して「追加する」をクリックします。

その後、下記の解説で「アイデア名」や理由をチャート等利用しながらロジックを記載して「アイデアを投稿する」で完了となります。

このように、アイデア投稿がとても簡単にできるのが特徴です。

まとめ

現在は、投資のアイデアや方向性を記載しているSNSはTwitterが主流かと思いますが、公開された投資戦略が本物なのか判断しにくい事情もありました。

アイデアブックを利用すれば、初心者でもノーリスクで投資の疑似体験ができるほか、戦績やパフォーマンスの「透明性」が確保され、本当に優秀な投資家かどうかを把握することができるようになります。

自信のあるユーザーであればパフォーマンスの証拠として利用することも可能になり、初心者であれば、手軽に優秀な投資家の戦略をチェックして勉強することができます。同プラットフォーム上で、プロと個人の境目が一気になくなることが期待できると言えるでしょう。

サービスローンチ直後で「MVP(minimum viable product)」版ではありますが、ユーザーからのフィードバックなどを受けて、より良いサービスへ改善していく予定のようです。

この記事を読んで興味が沸いた方は、ぜひ一度試してみてください。

アイデアブック

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧