ビットコインをロックしてトークンを発行
分散型金融(DeFi)の相互運用を目指す企業Interlayは18日、Polkadotのネットワークを活用し、仮想通貨(暗号資産)ビットコインをロックしてトークンを発行する概念実証(PoC)を発表した。
発行されるトークンの名称は「PolkaBTC」。決済や分散型取引所(DEX)での取引、ステーブルコインの発行、レンディングなどのサービスでの利用を想定する。最も流動性の高いBTCを使用することによって、DeFiで新たな活用方法を模索するという。
Polkadotは異なるブロックチェーン間の相互運用性を図るプロジェクトで、今年5月にメインネットをローンチした。これからネットワークの管理を独自トークンであるDOTの所有者に引き継ぐなど、本格稼働に向けて準備を進めている。
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Polkadotでは、「パラチェーン」としてビットコインなどの各ブロックチェーンを接続して相互運用を行う。BTCのネットワーク上で資産をロックし、Polkadot上でBTCと1:1でペッグしたPolkaBTCを発行する仕組みだ。
PolkaBTCはPolkadotのエコシステムでBTCと同様に利用できるため、そこでの活用を探る。他のパラチェーンやアプリに送金・統合することができ、自由に1:1の割合でBTCを償還することも可能だ。
発表ではPolkaBTCは「Polkadotで利用できるトラストレスなBTC」、と表現されている。ユーザーの資産の安全性を保証するために、オープンでトラストレスなシステム「XCLAIM」を活用。XCLAIMは主に「発行」、「送金」、「償還」の3つのプロトコルから成り、安全に取引が行えるように注意深く設計されているという。取引の効率性が高く、処理も速い。また検閲耐性があることも特徴だ。
参考:Interlay