はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

明暗分ける仮想通貨ヘッジファンド業界、新興アルト狙う米Arcaが好調

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

年初来、77%のリターン

米デジタル資産投資企業Arcaの主力ファンド、Arca Digital Assets Fundの運用業績が好調だ。2020年初来、77%の利益を上げている。

新型コロナウイルスのパンデミックが市場を直撃した2月と3月のみ、それぞれ3%、4%のマイナスとなったが、1月には35%、6月は10%プラスの業績を記録したという。

Arca Digital Assets Fundは管理資産を2020年の四半期毎に倍に増加している。

ファンドの投資戦略としては、小中規模の時価総額を持つデジタル資産の中で第一級のものを探し出し、ロングタームで投資することを掲げている。仮想通貨業界の中で将来性のある銘柄への投資手法として、直近のミドルキャップ銘柄(中規模時価総額)の上昇は業績を後押しした可能性がある。

明暗分ける仮想通貨ファンド

仮想通貨ファンド業界は、明暗を分けている。PwCのレポートによると、仮想通貨ファンドの運用額自体は増えており、2019年には20億ドル(約2100憶円)を超え、18年比で2倍水準まで増加した。

また、2000万ドル以上の運用額を持つファンドは18年比で約85%増、平均運用額も2200万ドルから4400万ドルへと増加している。

しかし今月、英国の「プライムファクターキャピタル」が機関投資家からの需要不足を理由として閉鎖することが判明したように、事業撤退する仮想通貨ファンドも多い。2019年の5月時点では、すでにその年に70ものファンドが閉鎖したと報告されている。

Crypto Fund Researchによると、新しく誕生した仮想通貨ヘッジファンドの数はビットコインが年末に高騰した2017年には291を記録し、2018年には284だった。

PwCによると、仮想通貨ヘッジファンドの顧客投資家の大多数(90%)を超富裕層が一族の資産などを育成するファミリーオフィス(48%)あるいは富裕層の個人(42%)が占めており確かに機関投資家かの利用はまだ少ないようだ。

またTudor BVIなど、仮想通貨分野への進出を宣言する著名ヘッジファンドも登場しており、17年・18年に多く立ち上げられた仮想通貨ファンドの淘汰がこの先さらに進む可能性もある。

Arcaが予測する2020年の仮想通貨市場

Arcaは従来の金融とブロックチェーンを掛け合わせたサービスを提供する企業で、先日米国の国債を投資対象にした新たなファンドで、デジタル証券を発行することを発表している。

ファンドの購入者にデジタル証券「ArCoin」を発行、所有者には四半期ごとに利子が支払われる仕組みだ。米証券取引委員会(SEC)が認可しており、1940年投資会社法の下でデジタル証券を発行するファンドは初の事例となる。

Arcaは今月、仮想通貨や暗号資産を巡る2020年の見通しについて、中間レポートを発行した。

2020年の状況予測の中では、以下のような点も挙げられた。

  • 報酬トークン、構造化トークン、ステーキング、Defiの分野が仮想通貨のパフォーマンスを促進する
  • スポーツやライブイベントに関するトークン発行がブロックチェーンの成功に大きな役割を果たす。アスリートとファンを繋ぐ、ファンエンゲージメントトークンの成長が始まったばかりであると見て、Arcaはアスリートとファンを繋ぐプラットフォーム、Socios(ソシオス)と、その独自トークンであるチリーズ(Chiliz :CHZ) へ引き続き投資する
  • ビットコインには新しい投資家が流入し、この新たな需要を満たすために十分なBTCが提供されないため2020年下半期には投資先として期待できる
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
16:42
決済データDePINのSyFu、Finverseと提携しアジア5カ国のオープンバンキング展開へ
決済データ活用プロジェクトSyFuが、オープンバンキングプラットフォームFinverseと提携。香港、シンガポールなどアジア5カ国の約40金融機関と接続し、日常の支払いデータをトークンやNFTに変換できる仕組みを構築。欧州とアジアで世界規模のネットワークを確立。
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
14:23
トランプ政権の国家安全保障戦略、仮想通貨に言及せず AI・量子技術を優先
トランプ政権が発表した最新の国家安全保障戦略で仮想通貨への言及がゼロ。AI・量子技術を重視する一方、「仮想通貨大統領」を公言してきた経緯との整合性をめぐり議論が起きている。
11:44
FOMC控え不安定な展開続くビットコイン、前週末は大口の協調売りか
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが一時9万ドル割れで3.4億ドル規模の大量清算発生。クジラによる協調売りの可能性が浮上し、週末の薄い板で2000ドルの乱高下が見られた。一方でマイナー降伏を示すハッシュリボン反転で底打ちサインも。FOMC利下げ観測と円キャリー巻き戻しが市場を揺さぶる。
11:30
ソラナDEX「ジュピター」の再担保に関する議論 「伝染リスクゼロ」主張を疑問視
仮想通貨ソラナ基盤のジュピターが「伝染リスクゼロ」と主張したことについて、競合Kaminoなどが再担保の実施を指摘し批判した。ソラナ財団プレジデントは両者に協力を呼びかけている。
09:11
フランスの大手銀行BPCE、仮想通貨4銘柄の取引サービス開始
フランスの大手銀行BPCEが約200万人の顧客向けに仮想通貨取引サービスを開始する。ビットコインなど4銘柄が銀行アプリで売買可能になる。
08:54
韓国、取引所に無過失損害賠償責任を導入へ アップビットのハッキング事件を受け
韓国金融当局が仮想通貨取引所に無過失損害賠償責任を導入へ。アップビットの445億ウォン不正アクセス事件を受け、2段階立法で規制強化。課徴金も売上高3%まで引き上げの方針。
12/07 日曜日
20:40
「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
17:00
ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説
HYPEトークンの買い方から注目理由まで完全解説。手数料収益による自動買い戻し、機関投資家参入、ステーキング機能など、急成長するDEX「Hyperliquid(ハイリキ)」の魅力を詳しく紹介します。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年12月最新】
2025年12月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、イーサリアム「フサカ」実装完了やソラナスマホの独自通貨発行計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年12月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:00
週刊ニュース|JPモルガンによるストラテジーのBTC売却回避能力の評価に高い関心
今週は、FRBの量的引き締め終了、チャールズ・シュワブの仮想通貨取引開始、JPモルガンによるストラテジーのビットコイン売却回避能力の評価に関する記事が関心を集めた。
07:00
JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧