CoinPostで今最も読まれています

米政府が新たな景気刺激策、2度目の給付金で「ビットコイン資金流入論」が加速

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

1兆ドル規模の追加刺激対策

米国で、新型コロナ禍に対応する二回目の景気刺激策が準備される中、人々が新たな給付金をビットコイン(BTC)に投資するかどうか議論を呼んでいる。

共和党は1兆ドル規模の追加経済対策の原案を用意。ホワイトハウスの経済顧問ラリー・クドローは、今月26日CNNのインタビューに応じ、アメリカ人がさらに1200ドル(約13万円)の小切手を受け取ることを確認したと発言した。

米財務省が3月下旬に一回目の景気刺激策を発行した際には、幾つかの仮想通貨取引所で給付額と丁度同じ1200ドルの入金増加を観測しており、給付金が投資資金に流れている状況が報告された。

コインベースのCEOは、上のように4月に入ってから1200ドルの入金スパイクがあったことを明かしている。1200ドル相当の入金数や購入数は、この月に400%近く上昇したと報告。バイナンスの広報も「人々は丁度1200ドルの預金をバイナンスUSに移している」と述べていた。

前回の給付金が配布された時には、1BTCは約7000ドルで取引されていた。その後BTCが値上がりしたため、現在では、BTCに投資された1200ドルは約1800ドルに価値が上昇、BTCに投資した人々は、600ドル以上の利益を得たことになる。

新型コロナ禍で仮想通貨投資に注目

COVID-19のパンデミック状況下で、仮想通貨への投資は全般的に増えている傾向にある。例えば、The Block Researchによると、バイナンスのQ2(4〜6月)のビットコイン先物取引量は2630億ドルであり、Q1(1〜3月)から68%増加している。

関連:コロナ禍で大幅増、仮想通貨取引所バイナンスの先物取引量は前期比68%増

また日本暗号資産取引業協会(JVCEA)がまとめた統計情報によると、「新型コロナ特措法」が成立した今年3月にビットコインの保有量が急増しており、2月の15.2万BTCから11%増加して16.9万BTC(3月時点で約1200億円)となっていた。

関連:日本暗号資産取引業協会の統計データ、コロナショックの3月に仮想通貨保有量が急増

米大手投資ファンド、グレースケールの取締役も2020年3月の新型コロナパンデミック以来、より顕著にファンドに資金が流入し、第2四半期には9億ドル以上を記録したことを明かした。

取締役によると、新型コロナの影響で経済の不確実性が高まった結果、人々はリスク回避姿勢を強めており、代替資産として仮想通貨が認識されているという。

関連:ビットコイン投資信託に巨額の資本流入、背景に「退職金アカウント」の存在も

人気掲示板サイトでも話題に

こうした中、有名掲示板サイトRedditでは、二回目の給付金を貰ったら、ビットコインに投資するという声が多く挙がった。

投稿には、「給付金は、前回と同じようにすぐにビットコインに投入する」といった内容や、「私は車の部品とビットコインをもっと買うつもりだ。夏の間ずっと備蓄していたので、食料は十分にある」「100%ビットコインに変える」としたコメントが見られた。

他には、「銀を購入する。仮想通貨はすでにここ三カ月で十分に貯めたので」と3月の暴落時に購入したことを示唆する意見もあった。

また、「FRBが継続的にお金を刷ることによるインフレを避けるための最も簡単な方法だ」とインフレ対策になると主張する者もいた。

米政府関係者によると、新しい景気刺激策の給付金は今年8月中に支払い開始される見込みだという。今回も仮想通貨取引所などが、1200ドルの預金額増加を観測するのか注目される。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア