CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、オントロジーと提携 「分散型ID」活用でSTO市場に新たな一手

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスがオントロジーの分散型IDフレームワークを採用

大手仮想通貨取引所バイナンスがオントロジーと提携、セキュリティトークンオファリング(STO)プロジェクトに、ONT IDのフレームワークを採用することが分かった。

オントロジーは「信用の再定義」をミッションに掲げ、分散型IDソリューション開発・提供に力を入れているブロックチェーンプロジェクト。

オントロジーの分散型IDソリューション「ONT IDフレームワーク」を利用することで、Binance Smart ChainでSTOを実施するプロジェクトに対し、国籍に関係なく多くの地域から認定投資家に参加してもらえる仕組みを整える。また、Binanceへの上場プロセスもシームレスに完結できるようになると期待感を示している。

STOの多様な参加者を簡単に識別

セキュリティトークンオファリング(STO)とは、株式や社債などの証券(セキュリティ)をデジタル化されたトークンとして発行し資金調達を行うこと。

投資家保護など従来の証券と同様の法規制に準拠して、トークンの発行と取引に伴う資金調達が行われる。投資家はブロックチェーン上でトークンに関する各種の権利を証明することが可能となる。

STOプロジェクトのコンプライアンス要件については、投資家が購入するのに適切な資格を持っているかの確認や、その資格の有効期間の確認、さらに規制を遵守しながら証券商品を地域または国境を横断して販売する際の課題などが存在している。

標準的なSTOプロセスとしては、発行計画、コンプライアンス自己点検、発行の宣言、市場からの資金調達、取引所への上場などがあり、これらの過程で、セキュリティトークン発行者、発行を担当する技術プラットフォーム、トークン取引プラットフォーム、投資家など多くの主体が関与することになる。

こうした複雑な過程において、バイナンスはオントロジーのONT IDシステムを統合することによりSTOプロセスの参加者を簡単に識別し、資産認証を提供できるようになるという。

「ONT ID」とは

「ONT ID」は、オントロジーが新しく開発したDeFi(分散型金融)ユーザー向けIDフレームワークで、エコシステム全体で使用できるデジタルIDの構築を通して、柔軟な個人のデータと身分証明の管理が可能になる。

分散化、データの自律性、プライバシー保護、セキュリティ、利便性などを特徴としており、個人から企業まで様々なユーザーに分散型デジタルIDを提供することを目標としている。

ユーザーが身分証明に関する情報を一元管理できるツールとして、公式ウォレット「ONTO」が用意されている、

この「ONTO」やオントロジーのサイト経由により、ユーザーは異なるウォレットで所有しているデジタル資産すべてを一つのダッシュボードで閲覧することが可能になる。

関連:仮想通貨オントロジー、DeFiユーザー向けの身元認証ソリューションを開発

ONT IDシステムはONT TAG(ONT Trust Anchor Gateway)という、ONT IDとオントロジーの信用システムに基づく認証プラットフォームにも紐付いている。ONT TAGとONT IDを統合することで、オントロジーエコシステムの利用者であれば国境に関係なく身元認証サービスを受けられる仕組みだ。

ウォレットには日常生活で役立つ機能搭載へ

公式ウォレット「ONTO」には、保有するデジタル資産の管理やアイデンティティ情報の確認など様々な機能が搭載されているが、今後はさらに日常生活の中で便利に使えるアプリになることを目指して、多様な分野(ファッション、グルメ、住宅、交通機関など)に関する機能が登場予定だという。

今年3月にはdAppsゲームで入手できるアイテム(固有のIDを持つ非代替トークン)への対応を開始。世界的人気を博す「CryptoKitties」などに対応しており、オントロジー(ONT)やイーサリアム(ETH)で開発された、何千ものコレクションをONTOウォレットで売買したり送受信することが可能になった。

関連:オントロジー公式アプリ『ONTO』、BCゲーム対応でデジタル資産の売買可能に

===
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円相当のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア