はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

DeFiレンディングサービスのbZx、再び脆弱性見つかる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

800万ドル相当の被害

分散型金融(DeFi)のレンディングサービスであるbZxで再び脆弱性が見つかった。

bZxが13日、「iToken複製事故報告」と題した報告書を発表した。報告では、bZxは以下の一連の対応を行い、顧客資産には影響がないとしている。

  • トークンの転送機能の異常動作を検知
  • トークンの生成やバーンなど関連する機能を一時停止
  • プログラムの修正
  • 修正プログラムの監査機関による承認
  • 関連機能の再開

今回の事件ではトークンが奪われた訳ではなく、bZX側が総額800万ドル相当の負債を計上した。

bZXは、このような事故は予め想定していたもので、それを考慮したプロトコル設計になっているので問題なくプロジェクトは進行していくと説明している。

このプロトコルは、一流のセキュリティ企業である Peckshield 社と Certik 社によって厳重に監査された。…残念ながら、監査は銀の弾丸ではない。…私たちのシステムもMakerDAOと同様*にトークンの価値でシステムの負債をバックアップしている。このような事故が発生しても、当社の予防策とシステム設計が問題なく解決できることに感謝している。

*MakerDAOではETHの急激な値下がりによって担保率が100%を下回った場合、ガバナンストークンであるMKRによって負債がカバーされる。

なお、bZxでは今年2月にも2度、システムの穴を突いた攻撃を受けている。

関連システムの穴を突いて仮想通貨ETHを大量に獲得した方法

関連bZxで再び攻撃被害 被害額は約7000万円の仮想通貨イーサリアム

脆弱性の詳細

問題のあったトークン転送のコードは以下のような処理になっていた。

  1. 送り主と送り先のアドレスから残高を取得
  2. 送り主の残高を送金額をひいた値に更新
  3. 送り先の残高を送金額を加えた値に更新

ここで、送り主と送り先を同じアドレスにすることで、2番目の手順で総金額を引かれた残高が総金額を加えた残高になってしまい、送った金額分のトークンが誰からも失われることなく増えてしまう状態だった。

修正後は以下のような処理になっている。

  1. 送り主の残高を取得
  2. 送り主の残高を送金額をひいた値に更新
  3. 送り先の残高を取得
  4. 送り先の残高を送金額を加えた値に更新

送る金額を引いてから送り先の残高を参照することで、送り主と送り先を同じアドレスにしてトークンが増えることは無くなった。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/05 日曜日
11:30
ビットコイン1700万円台後半に回復、米政府機関閉鎖で逃避資金流入|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン円相場は1775万円周辺まで反発。米政府機関閉鎖による逃避資金流入と利下げ期待の復活が支援材料に。ドル建て12万ドル回復で史上最高値更新の可能性を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|自称「IQ276」投資家のBTCへの全財産転換に高い関心
今週は、自称IQ276の投資家によるビットコインへの全財産転換、米政府閉鎖による仮想通貨ETF承認手続き停滞、バイナンスによるビッグトレンド分析に関する記事が最も関心を集めた。
10/04 土曜日
13:30
仮想通貨強気相場を加速か? トランプ米大統領が最大2000ドルの給付金を検討
米国のトランプ大統領が関税収入を基に最大2,000ドルの国民給付金を検討している。コロナ禍では給付金がビットコイン上昇を後押ししており仮想通貨市場への影響が注目される。
11:40
ビットコインマイニング大手MARA、BTC保有量が1兆円に迫る
Maraが発表した9月の生産実績によると、218ブロックを獲得し前月比5%増を記録した。ビットコイン保有量は52,850BTCに達し、上場企業の中でストラテジーに次ぐ第2位の保有額。
11:05
ウォルマート傘下のワンペイ、仮想通貨取引機能を年内追加へ
ウォルマートが過半数を所有するフィンテック企業ワンペイが年内にモバイルアプリで仮想通貨取引とカストディサービスを開始すると報じられた。
10:15
ビットコイン現物ETFへの週間流入が3300億円到達、「アップトーバー」の兆しか
米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFへの週間流入額が3,300億円に到達した。過去データから10月の上昇傾向「アップトーバー」が注目されている。
09:50
テザーなど、金トークントレジャリー設立で2億ドル調達へ=報道
テザーとアンタルファがトークン化ゴールドを蓄積するトレジャリー会社設立のため2億ドル以上の資金調達を協議中とブルームバーグが報じた。
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。
07:42
コインベースとSamsung、Galaxyスマホユーザーに仮想通貨体験を提供へ
コインベースとSamsungがパートナーシップを締結。まずは米国のGalaxyスマホユーザーがCoinbase Oneを試験利用できるようにして、仮想通貨の利用機会を提供する。
06:40
24銘柄以上の仮想通貨関連ETFが新規申請、米政府閉鎖で承認手続きに遅延
様々な投資運用会社が3日に24銘柄以上の仮想通貨ETFを新規申請したと報じられた。しかし米国政府閉鎖によりSECの審査プロセスが停止し、承認時期が不透明になっている。
06:10
BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰
仮想通貨BNBが3日に1,100ドルを突破したことでBNBチェーンのネイティブプロトコルへの投資家関心が再び高まった。パンケーキスワップのCAKEトークンは24時間で約30%上昇。
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。
17:37
積立NISAの次は?35歳会社員のイーサリアム投資入門
積立NISA実践中の35歳会社員が、次の投資先として注目するイーサリアムステーキング。月5,000円から始められる暗号資産投資の基礎知識、積立NISAとの違い、リスクと対策を専門家がわかりやすく解説。家族への説明方法も紹介

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧