はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イランの国有火力発電所、ビットコイン採掘業者に電力供給へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イランの発電所がビットコイン(BTC)マイニングに電力供給

イランの火力発電所持株会社(TPPH)は21日、3つの発電所が、ビットコイン採掘業者に向けて電力を提供し始めると発表した。

TPPH取締役のMohsen Tarztalabは、ビットコイン採掘のための電力について入札を行う予定で、関連情報は間もなくSetadIran.irのWebサイトにアップロードされる予定だと説明。

必要な設備もラミン、ネカ、シャヒドモンタゼリの3つの発電所に設置されているという。

同取締役によれば、マイニングには、圧縮空気を利用する膨張タービンのみを使用する予定。

これは軽油などの液体燃料を消費せず、よりクリーンで安価な天然ガスのみを用いるタービンで、さらに商用目的で全国に電力を分配するグリッドにも接続されていない。

従って、ビットコインを採掘するためにだけ使用されるという。

仮想通貨(暗号資産)マイナーへの電力提供は、イランの電力業界が安定した収入源を確保するための手段の一つとなる。

Tarztalab取締役は次のように語った。

残念ながら、着実に物価が上昇する状況で、我々電力業界は安定した価格で電力を加入者に供給する義務を課せられており、収益と支出にギャップが生じている。これを埋めるための新たな収入源が必要だ。

イランの内閣とエネルギー省が発表した法律と規制によれば、仮想通貨を採掘するために、我々の供給電力の一部を配分してよいことになった。

7月に発電所の採掘業務を承認

イラン政府は7月に、発電所の仮想通貨マイニング業務を承認している。また、物価上昇が問題となっており、イラン統計センターが発表したデータによると、7月22日から8月21日のインフレ率は前年同月比、30.4%上昇。

こうした背景から電力業界は仮想通貨マイニングを活用することを決めたと考えられる。

発電所が必要な税金を納め、営業ライセンス(登録)を持っていれば、ビットコインのマイニング業務を行うことはできるとしており、電力補助金を受けている燃料を使用せずに、余剰電力などを活用することが前提だ。

イランでは電力が値上がりする夏のピークシーズン(6月から9月)中に、一部のセクターが政府の電力補助金を受けている。

今回の発表では、発電所が直接マイニングを行うというよりも、採掘業者に電力を提供し、間接的にマイニングに関わることになるようだ。

関連:イラン当局、発電所のビットコインマイニングを認可 

1000以上のマイニングファームを承認済

仮想通貨マイニングは合法化されており、1月にはイラン産業鉱業省が、1000以上の仮想通貨マイニングファームにライセンスを発行している。

外国籍のマイニング企業「iMiner」が、6000台のマイニング機器を設置する「イラン最大」のマイニングファーム設立も承認。

また米国政府による経済制裁を回避する手段としても、仮想通貨の可能性が浮上。5月にロウハニ大統領はマイニング産業に特化した国家戦略の策定を命じた。

最近では、国の法定通貨を圧迫しない方法で自動車輸入を資金補助する手段として、採掘した仮想通貨を使うことが提案されている。

関連:「採掘した仮想通貨をイランの輸入資金に」経済特区CEOが苦肉の策

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09:15
中国人民銀行、仮想通貨取引の厳格取締を改めて要請、ステーブルコインも警戒対象
中国人民銀行が仮想通貨取引の取締強化を改めて各当局に要請した。仮想通貨関連活動の再活発化が背景にあるとみられ、ステーブルコインも警戒対象としている。
09:03
コインシェアーズ、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げ
欧州大手のコインシェアーズが、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げた。米国市場での大手運用会社への集中により、差別化や利益率確保が困難になるとの懸念を示し、ナスダック上場を控え、仮想通貨関連株式やアクティブ運用戦略など新商品の投入を計画している。
11/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、金持ち父さん著者キヨサキのBTC売却やソラナとXRPのETFの好調など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
DeFiで株式市場はどう変わる? Progmat齊藤達哉氏が語るオンチェーン金融の未来|独占インタビュー【後編】
Progmat齊藤達哉氏インタビュー後編。議決権付きトークン化株式で日本が世界初となる理由、2028年施行を目指すトークン化法のロードマップ、DeFi・AIエージェントを見据えた将来ビジョンを聞いた。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|個人マイナーのビットコイン採掘成功に高い関心
今週は、個人マイナーのビットコイン採掘成功、JPモルガンによる仮想通貨業界関係者の口座の連続閉鎖、アップビットの約48億円の不正流出に関する記事が関心を集めた。
11/29 土曜日
13:50
米賭けサイトカルシ、無免許スポーツ賭博運営で提訴
ブルームバーグによると米賭け市場のカルシが無免許でスポーツ賭博を運営し、マーケットメイキング手法について顧客を誤解させたとして集団訴訟を起こされた。共同創設者は主張を否定。
13:10
ブラックロック、債券ファンドでビットコインETF「IBIT」を買い増し
ブラックロックが7~9月期に債券ファンドで自社ビットコインETF「IBIT」を買い増していた。9月末時点で1.5億ドル相当を保有。ビットコイン現物ETFへの流入はここ数日復活傾向だ。
12:03
仮想通貨のバイバックとは?2025年注目の6銘柄を解説
2025年、仮想通貨業界で総額14億ドル規模に達したバイバック。ハイパーリキッド(HYPE)やパンプファン(PUMP)など、実際にバイバックを実施している6銘柄を徹底解説。株式の自社株買いとの違いや投資リスクもわかりやすく紹介します。
12:00
24時間・1円から取引可能に Progmat齊藤達哉氏が語る「トークン化株式」の全貌|独占インタビュー【前編】
Progmat代表・齊藤達哉氏に独占取材。1円単位・24時間取引可能な「トークン化株式」の仕組みと、議決権や優待も得られる投資家メリット、リアルタイム株主把握など発行企業メリットを聞いた。
11:30
アーサー・ヘイズがビットコイン年末25万ドル予測維持、流動性底打ちと量的引き締め終了を根拠に
ビットメックス共同創設者アーサー・ヘイズ氏が11月27日、ビットコインの年末25万ドル到達予測を堅持した。先週の8万600ドルを底値とみており、米ドル流動性の底打ちと量的引き締め終了が上昇を牽引すると分析。
11:00
税率10〜45%の差、アフリカ5カ国の仮想通貨課税の現状を探る
サハラ以南アフリカで年間30兆円超のオンチェーン取引が発生する中、各国が独自の仮想通貨税制を整備。南アフリカの18〜45%累進課税、ナイジェリアの15%一律課税、ケニアの10%物品税など、主要5カ国の税制アプローチを詳細解説。日本の税制改革案(55%→20%)との比較から見える、成長と規制のバランスとは。
10:10
IMF、資産トークン化のリスクを指摘 「フラッシュクラッシュ」の可能性を警告
国際通貨基金が資産トークン化のメリットとリスクを解説。自動取引による「フラッシュクラッシュ」の可能性や断片化の問題を指摘した。米SECなどの当局も規制を協議中だ。
09:35
テザー、中央銀行級の116トンの金を保有 世界最大の民間保有者に
世界最大のステーブルコイン発行企業テザーが116トンの金を保有し、中央銀行以外で世界最大の金保有者となった。第3四半期に26トンの金を購入し、韓国やハンガリーの国家準備金に匹敵する規模に。
07:55
米司法委員会、トランプ氏の仮想通貨関連事業を問題視
米下院司法委員会は、ドナルド・トランプ大統領の仮想通貨関連事業を問題視。大統領職の責任や健全性を取り戻すために、議会による改革を早急に行う必要があると主張している。
07:20
スイス、仮想通貨税務情報交換を2027年に延期 OECD基準の実施を先送り
スイス連邦参事会が26日、仮想通貨税務情報の国際自動交換開始を2027年に延期すると発表した。法的枠組みは2026年1月に施行されるが、パートナー国との調整が完了していないため実施は見送られる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧