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DeFiバブルと価値のインターネットの本質|JBA寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFiバブルと価値のインターネットの本質

JBA理事、gumi取締役会長の國光です。本日は、DeFiバブルとブロックチェーン技術が世の中にもたらす影響についてお伝えします。

北米では以前から、DeFiとCeFiによる既存金融機関へのブロックチェーン導入が話題を集めています。日本も例外ではなく、あっという間にDeFiの波が押し寄せ、全国紙で取り上げられ、日銀の報告書に名指しでいくつかのプロジェクトが取り上げられようになりました。

とりわけ話題を集めているUniswapとSushiswapに関しては、様々な解説記事が日本語で書かれているので本記事では割愛しますが、元をたどれば暗号資産のペアを預けることで金利としてSushiトークンが手に入り、その価格が高騰し、便乗したピザやパスタやホットドッグのトークンも登場しICOバブルの時のように数日の間で価格暴騰と暴落を起こしました。

構造的な潜在リスクとして、価値を下支えしているステーブルコインの法定通貨のペグ依存、DeFiトークンの買い手がいなくなる事などバブル崩壊のトリガー要因を含みながらも、短期的なバブルではなく、国際金融は熱狂と崩壊を繰り返しながら少しずつ前に進んできた歴史を鑑みても、本格的に暗号資産が金融取引のメインストリームと合流し、既存機関投資家の資金がデジタル資産市場への流入は国際金融が少しずつでも前に進む上で非常に重要です。

弊社海外ファンドの投資事例から、1例をご紹介させていただきます。

ロンドンに拠点を置くQredoは、既存の規制下において機関投資家が暗号資産を売買、取引、保管しようとするニーズを満たすことができるセキュリティとコンプライアンス規制耐性を持ったカストディアン用の標準化されたネットワークとメッセージングモデルのLayer 2ソリューションを提供しています。

静的な秘密鍵の使用を排除し、トランザクション秘密鍵と呼ばれる、まだ生成されていない秘密鍵に置き換えることでトランザクションが完了するまで物理的には存在せず、その時点まで鍵が何であるかは誰にも分からないため、鍵を盗むことを不可能にしています。

途中でどのような道を辿るかはわかりませんが、結果としてブロックチェーンが金融の進化にもたらす影響範囲は、Fintechにおけるブロックチェーンの位置付けを考える必要があります。

Fintechのパターンは分解(銀行ドメインを決済でPaypal、与信を芝麻信用が提供等)、結合(楽天、LINE、Alibabaのように巨大な顧客基盤を持つ企業が複合的に金融サービスを提供)、エンハンス(ブロックチェーンによるインフラ刷新)に分類できます。

つまり、インフラを刷新するという意味でブロックチェーンが影響を及ぼす範囲は、ほぼ全ての金融領域になります。

ブロックチェーンが金融へ与えるうる影響は主に3つあります。

  1. 圧倒的な低コスト化(既存金融の取引・決済プロセスを簡略化、低コストなインフラの構築、オペレーションコストやリスクコストの転嫁が不要に)
  2. 民主化・ネットワーク化(取引を行っている相手同士が取引データをつきあわせ、誤差などの確認をする必要がなくなる。そのため、中央集権市場から複数私設市場へ、流動性が確保できなかったモノをトークン化することで市場が生まれたり、資産性が帯びたりする。)
  3. IoT/AI、XRなどの新テクノロジーと融合し、ビジネス機会が創出される

DeFiもCeFiも、我々がゲームなどエンタメ領域で取り組んでいるNFTも、大きくはメタバース(インターネット上の仮想空間)の出現とリアルな経済活動のデジタル化が引き起こされます。このように、金融の概念が全ての産業に適用されることにより、ブロックチェーンによる”価値のインターネット”が実現されます。

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注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。
17:00
ビットコインなど仮想通貨投資の始め方|初心者が注意すべきリスクとおすすめ戦略
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)投資の初心者向けスタートガイドを解説。基本戦略や知識、特に注意すべきリスクやセキュリティ対策を紹介し、「何歳から始められる?」のか、取引所ごとの年齢制限一覧も提供。
16:04
KDDIのNFT市場「αU market」、アニモカブランズとの連携開始
KDDIが展開する「αU market」で、『PHANTOM GALAXIES』の限定版NFT販売を開始。アニモカブランズが支援するブロックチェーンゲームとの連携施策の第一弾。暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」を接続して購入できる。
14:23
21Shares「半減期前のビットコインは、過去の歴史とは異なるダイナミクスを経験している」
スイスを拠点にする資産運用企業21Sharesは、仮想通貨ビットコインの半減期が市場に及ぼす影響について分析したレポートを発表。ビットコインは現在、過去3回の半減期とは、「異なる市場ダイナミクスを経験している」と指摘した。
12:23
ビットコイン7万ドル台で堅調推移、コインベース・プレミアムは強気から中立に
暗号資産(仮想通貨)市場では、半減期前のビットコインは過去最高値に迫る7万ドル台まで反発して堅調推移を辿る。米国の機関投資家動向を示すコインベース・プレミアムは強気から中立に転じた。

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2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
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