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中国・四川の豊水シーズン終了、ビットコイン難易度調整は下半期最大の易化予想

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

豊水期後のマイニング状況

暗号資産(仮想通貨)ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は過去24時間で-9.84%(約22 EH/s)急落したことが確認された。有識者は、今年5月の「半減期」以降、2番目の採掘難易度「易化」を予想している。

出典:blockchain.com

ハッシュレートの下落は、中国における最大のマイニングエリア「四川省」の豊水期に関連すると見られる。

四川省の豊水期は、通常6月〜10月の4ヵ月ほど継続。中国の大手マイニングプールF2Poolの元グローバル責任者で、現在マイニング関連のブログHashr8を運営するThomas Heller氏は、豊水期の終わりとハッシュレートの影響について分析を行なった。

電気代が安価になる2020年の四川の豊水期は10月25日で終わり、マイニング業者の多くのは新疆や内モンゴル、海外に事業を移しつつある。

今後1ヶ月平水期が続く四川の電気代は平常レベルに戻る。次の豊水期は来年5月の予想だ。

大幅に安価なコストで電気代が利用できることから、多くの専門業者が四川省の豊水期地域でマイニングを行うが、シーズンを終えると他エリアに移るか、ファームのマシンをシャットダウンするなどして採算が取れるよう対応する。

ケンブリッジ大学が提供する世界マイニングマップ によると、中国のハッシュレート占有率(4月が最新)は全体ネットワークの約65%で、中では新疆が一位で約36%、四川は約10%だった。データは4月のものであるため、豊水期時の四川の占有率は大幅に上昇していたと考えられる。

ビットコインのハッシュレートは、半減期の影響で一時的に大幅下落したが、それ以降は右肩上がりで推移し、過去最高値を更新していた。なお、今回のハッシュレートが下落する前に、米最大手の仮想通貨投資企業DCGのマイニング子会社FoundryのバイズプレジデントKevin Zhang氏は約20 EH/sの減少を予測したという。

ビットコインは高値圏にあり、ハッシュレートの水準も依然として高いため、安い電気代を確保できない業者は競争に追い込まれ一時退場する可能性がある。そのため、次回の難易度調整にも大きく影響し得ると見られる。

難易度調整

現在ハッシュレートが落ちている状況で、Heller氏が提供するデータによると、次の難易度調整が発生する11月2日には、-8.81〜-7.42%の範囲で易化する試算だ。

難易度調整とは

過去2016ブロックで実現したブロック生成時間を基準として、算出されるハッシュレートの推定値から次回2016ブロックの生成時間10分になるように調整する仕組み。平均で2週間に1回難易度が変更される。

「次の難易度調整は、業者からも特に注目されている」と、Heller氏はコメントした。

2020年に最も易化したのは、コロナショックで大暴落した直後、3月26日の-15.95%。5月の半減期以降では、6月4日の-9.29%易化が最大規模だった。(btc.comデータ参照

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