- マネックスグループの出資受け入れへ
- 日経新聞が報じたところによると、日本最大手の取引所「コインチェック」は5日、マネックスグループからの出資を受け入れる方針を固めたとしています。現時点でみなし事業者であり、2度に渡って業務改善命令を受けているコインチェック社が、一時停止中の取り扱いアルトコイン売買など、金融庁のお墨付きを得た状態で営業再開できるかどうかが今後の最大の焦点となります。
コインチェック復活なるか
日経新聞が報じたところによると、日本最大手の取引所「コインチェック」は5日、マネックスグループからの出資を受け入れる方針を固めたとしています。
買収が実現した場合、現在のコインチェック経営陣(和田社長、大塚取締役)は、管理体制の不備により、1月26日に仮想通貨NEM(ネム)約580億円相当を不正流出させたことで、事実上の引責辞任に追い込まれる形となりそうです。
コインチェック社も、金融庁から改正資金決済法に基づく「業務改善命令」を受けており、現時点では「みなし事業者」のため、運営体制の抜本的な見直しやシステムの再構築などを行い、金融庁から「仮想通貨交換事業者」として正式な認可を得る必要が生じています。
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これらの事情を鑑みて、金融系システム運用に関する豊富な実績とノウハウがあり、東証1部上場企業である「マネックスグループ」の傘下に入り、経営再建を行うことを選択したと思われます。
新社長には、マネックスグループのCOO(最高執行責任者)である勝屋敏彦氏が就任すると報じられており、信用回復を目指すことを4月6日に発表される見通しとされています。
同氏は、昨年までネット証券最大手の「マネックス証券」の社長を務めるなどのキャリアがあり、経営立て直しには適任と判断された模様です。
出資方法と出資規模
現時点では詳細は明らかになっておらず、出資金額は「数十億円」となる見通しが報じられています。
コインチェック社が抱える訴訟リスクや、負債の有無なども市場から注視されることになるでしょう。
今後の焦点
金融庁は、2017年4月に改正資金決済法を施行し、仮想通貨交換会社に登録制を導入しました。
みなし事業者のコインチェックが、金融庁の認可を得て、一部停止している機能を再開し、認可された事業者として営業再開できるかどうかが最大の焦点となります。
マネックスグループは、次の経営の柱としてブロックチェーン(分散型台帳)を用いたフィンテックサービスなどに注力する方針を打ち出しており、国際的に進められている”適切な規制”により投資環境が整備された上、日本の仮想通貨市場が再び活性化されることが望まれているため、今後の展開にますます目が離せません。
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