はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

下落トレンド否定のビットコイン大幅反発、MicroStrategy会長「すべての企業財務はBTCを予備資産に組み入るべき」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場とBTC(ビットコイン)

Sparkトークンのスナップショット(権利確定日)を終えたXRP(リップル)は、12日9時すぎより価格を大きく押し下げ、来年1月に新通貨シンボルへの大型アップデート及びスナップショットを控えるXEM価格が、9時すぎに出来高を伴って急騰した。一部投資家の資金が循環した可能性を示唆する。

XEM/JPY 15分足(Zaif)

関連:仮想通貨ネムとは|初心者でもわかる仕組みとユースケースを紹介

仮想通貨のデータ分析サイトSantimentによれば、1000万XRP以上を保有するアドレスは、過去3週間で史上最高の339まで急増しており、Sparkトークンの状況が投資家に強く意識されていたことを伺わせる。

ビットコイン(BTC)市場

週明け14日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、前日比+2.17%で200万円台を一時回復した。

先週の相場では保ち合いを下抜け調整色を強めたが、17500ドル台で下げ渋ると週末にかけて再び反転。わずか2日間で保ち合いラインのレジスタンスを打ち破り19,000ドル台に回帰するなど、下落トレンドを否定する反発を見せた。

一方で、19,400〜19,500ドルは、直近反落した水平線の強い抵抗帯が存在している。

高騰の背景に金ETF市場からの資金流入

ブルームバーグが報じた米大手銀行のJPモルガン・チェースの調査によれば、今年10月以降、ゴールド連動型上場投資信託(ETF)から70億ドル相当が流出し、グレースケールのビットコイン・トラスト(GBTC)」に20億ドル相当が資金流入した。

出典:ブルームバーグ

機関投資家がポートフォリオを組み替えている可能性を示唆する。ゴールド市場の市場規模はおよそ9兆ドル(1000兆円規模)とされるが、ビットコインの時価総額は3400億ドル(36兆円規模)に留まっており、現時点でファミリーオフィスの資産に占める比率は、金ETFがビットコインの約20倍にあることから、追従する可能性も考えられる。

企業財務部門は、ビットコインを予備資産にすべき

直近数ヶ月のビットコイン高騰の背景には、マクロ要因の影響が指摘される。

新型コロナ感染拡大に伴う世界経済の立て直しを図る、FRBの量的金融緩和(QE)である無制限の資産買い入れプログラムなどを背景に、マイナス利回りの世界的な債券残高は、過去最高の18.4兆ドル(約2000兆円規模)まで膨らんだ。

金融経済がかつてない状況に陥るなか、機関投資家によるビットコインやゴールドなど代替資産への熱視線はますます強まっている。

ドイツの著名経済ジャーナリストHolger Zschaepitz(@Schuldensuehner)氏が13日に指摘した。

先日、生命保険大手のMassMutualが、ビットコインに1億ドルを投じたことも発表された。

ビットコインの巨額購入で反響を呼んだ、米ナスダックに上場するビジネスインテリジェンス企業MicroStrategyのMichael J. Saylor会長は、インフレーションを懸念する。

同氏によれば、「市場に流通する通貨供給量を示す”マネーサプライ”は過去10年間、年5.5%拡大してきたが、新型コロナのパンデミックを経て、今年は+24%と飛躍的に拡大。今後年間15%ペースで拡大する見込みである。言い換えれば、今後3〜5年で資産価値が半減し得ることを意味する。米ドルなど現金がインフレすれば、その分債権、不動産、株式の価値が失われかねない。」と警鐘を鳴らした。

その上で、「金や銀、珍しい芸術品で現在のポートフォリオを代替するのか?私は、デジタル空間に存在するビットコインと呼ばれる2100万枚の”金貨”が価値を保存手段として最も優れているとの結論に達した。」などと主張し、「すべての企業財務部門は、ビットコインを主要な予備資産として使用すべき」との持論を展開した。

すでに4万BTCを超え巨額の暗号資産を保有するMicroStrategyは12日、ビットコインの追加購入を視野に転換社債(convertible notes)を販売、約680億円(6.5億ドル)の調達を発表するなど、強気姿勢を堅持している。

関連:約680億円の調達に成功、ビットコイン追加購入の準備──MicroStrategy社

歓迎する向きがある一方、米大手銀行シティバンクのアナリストは、「過剰リスク」だとしてMicroStrategy株に対する評価を引き下げるなど、市場判断は割れている。

関連:ビットコイン大量購入の米上場企業、Citiアナリストが評価引き下げ──2つの理由

大手仮想通貨取引所コインベースの欧州責任者であるマーカス・ヒューズ氏は、「ビットコインをはじめとする暗号資産の進化が、英国での顧客活動を推進している」と述べ、新型コロナのパンデミックやブレグジット(EU離脱)問題で揺れる、英国でのビットコインの取引量の増加を裏付けていると指摘している。

関連:年末目前、ビットコイン投資家の目線は?──BTC価格は再び200万円まで高騰

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/15 金曜日
19:30
スイ(SUI)2025年の価格予想と成長の鍵|リスク・注目点は?
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
17:21
Base Appとは?コインベースのWeb3アプリの使い方を徹底解説
CoinbaseのBase Appの特徴、始め方、エアドロップの可能性を詳しく解説。Web3スーパーアプリとして進化するBase Appで、ソーシャル・決済・DeFi機能を一つのアプリで体験。国内取引所からの送金方法も完全ガイド。
16:00
TRON創設者ジャスティン・サンが語るWeb3の未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、TRONのジャスティン・サン(Justin Sun)独占インタビュー。80億人の金融自由実現に向けたビジョンと、日本のWeb3市場への期待、WebX 2025参画について聞く。
16:00
xStocksとは?仕組みと活用例をわかりやすく解説
xStocks(エックスストックス)はAppleやTeslaなど米国株をブロックチェーン上でトークン化し、24時間365日取引可能にした革新的サービス。DEXでの購入方法、リスク、税務上の注意点まで初心者向けに詳しく解説します。
14:20
コインベース、メタマスクユーザーのUSDC手数料をBase上で半額に 
米大手取引所コインベースは、決済プラットフォームMercuryoと提携し、MetaMaskユーザーのUSDC購入手数料を50%削減する。また、USDCを発行するCircle社はステーブルコインに特化したL1ブロックチェーンの開発計画を発表。USDCのエコシステム拡大につながると期待されている。
13:50
シティ、ステーブルコインとビットコインETF向けカストディを検討
シティグループがステーブルコインの裏付資産カストディや仮想通貨ETF関連サービスの提供を検討。議会法案成立を受け大手金融機関の参入加速。
13:20
今秋はアルトコインシーズン本格化か=コインベース分析
コインベースが今後本格的なアルトコインシーズンへ移行すると予測。個人投資家のキャッシュ蓄積や、イーサリアムへの関心の高まりなどを分析した。
11:46
ビットコイン一時急落、米財務長官の方針転換で市場動揺か
スコット・ベセント財務長官の相次ぐ発言変更でビットコイン市場の混乱を招いた。13日の購入否定から14日の取得検討表明まで24時間で方針転換となった。機関投資家のコインベース購入比率75%も話題に。
11:25
イーサリアム、BTC建てで強気転換も売り圧力増加の兆候=クリプトクアント分析
イーサリアムがビットコインに対して強気サイクル入りし投資家需要が急増。一方で取引所への流入増加により利確の動きが活発化し警戒感高まる。
10:55
楽天、NFTチケットでスポーツ観戦チケットの公式リセール開始
楽天グループが運営するRakuten NFTは、楽天イーグルスとヴィッセル神戸の公式チケットリセールにNFT技術を導入。ブロックチェーンによる偽造防止と取引透明性を確保し、出品者による自由な価格設定が可能に。2025年9月から順次開始。
10:02
仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの材料とは? Bitwise分析
Bitwise最高投資責任者が、仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの要因を指摘した。今後ビットコインなど市場の価格を押し上げる可能性があるとしている。
09:45
トルコの仮想通貨取引所BtcTurk、70億円超相当の資産が不正流出か
仮想通貨取引所BtcTurkは、ウォレットで異常が検知されたとして仮想通貨の入出金を一時停止。70億円超相当の資産が不正流出した可能性が指摘されている。
09:10
カインドリーMD、「中本」と合併完了 800億円調達でビットコイン財務戦略開始
カインドリーMDがナカモト・ホールディングスとの合併を完了し、5億4000万ドルを調達。デビッド・ベイリー氏がCEOに就任し、ビットコイン財務戦略を本格展開。
08:50
米財務長官の発言でビットコイン急落、準備金政策の行方と市場の反応|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは14日夜、ベッセント米財務長官が連邦政府のビットコイン準備金について、150億〜200億ドル相当と評価される没収資産のみで構築し、新規購入を否定すると発言したことに加え、FRBへの利下げ要請を行わない方針を示したことから急落した。
07:30
コインベース、デリビット買収完了で仮想通貨デリバティブ最大手目指す
コインベースがデリビット買収を完了し、590億ドルの建玉と年間1兆ドル超の取引量を統合。仮想通貨デリバティブ市場のグローバルリーダーへ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧