はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「ご祝儀相場の様相のビットコイン、過熱感と18日期限の米つなぎ予算に注視」bitbank仮想通貨週間市況と各金融市場の騰落率

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週の相場の動きは

暗号資産(仮想通貨)市場では、16日22時すぎにビットコインが大台の2万ドルを突破。日本円建でも過去最高値の2,312,100円を更新した。


目次
  1. 各市場の騰落率
  2. bitbank寄稿

各指標の騰落率一覧

12/18(金)終値時点の週間騰落率は、以下のようになった。

CoinPostで作成

月初来騰落率

CoinPostで作成

年初来騰落率

CoinPostで作成

(今週の騰落率は、先週の終値、今週の終値を用いて計算。月初来、年初来についても前の月、年の終値で計算)

(仮想通貨の価格は取引所コインベースを参照)

12/12〜12/18のBTCチャート

CoinPostで作成

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

今週(11日正午時点)のビットコイン(BTC)は、週央から上値を追う展開を繰り広げ、16日に対ドルで大台の20,000ドルを突破し始めて21,000ドル台に乗せると、翌17日はご祝儀相場の様相となり上げ一本調子で24,000ドルに迫る急騰劇を繰り広げた。同17日のビットコインは、対円でも史上最高値の240万円を6万円ほど上回る場面もあった。

先週の相場は18,000ドル割れを巡り正念場を迎えていたが、週末に粘り腰を発揮し200万円周辺の踊り場に戻した。しかし、週明けからは一変して動意に欠ける展開に転じ、200万円を挟み込み揉み合いに終始。15日には、米大手アダルトサイトからクレジットカード会社が完全撤退し、決済手段が暗号資産(仮想通貨)のみとなったことが材料視され、一時は保ち合い上放れになるかと思われたが、この日に控えたMt.Gox再生計画案提出期限が警戒感を誘い、上値を抑えた(第1図)。

第1図:BTC対円チャート(1時間足) 出所:bitbank.ccより作成

一方、これを機に相場はレンジ内で徐々に安値を切り上げていくと、今週のドル安の流れも相場の味方となり、16日にはショートのロスカットを巻き込み2万ドル水準の206.4万円を上抜けた。その後も、米連邦公開市場委員会(FOMC)で現行のゼロ金利政策と量的緩和の継続が確認されたことが材料視され続伸。17日はオセアニア時間からNY時間中盤まで、まさに買い一色の相場となり、最高値の240万円を更新した。

FOMCでは期待していたツイストオペはなかったが、大規模緩和継続が確約された格好で、ビットコインにもプラスとなった。また、今週18日に期限を迎える米つなぎ予算は、追加経済対策案協議の難航を受け再び延長される可能性が浮上した。マコネル共和党上院院内総務は、週末にも合意に向けた作業が必要としており、18日以降も目が離せない状況となりそうだ。

これが決まればリスクアセットにもう一段と追い風を吹かせることとなろうが、目先ではビットコイン相場の短期的な過熱感にも注意したい。特に17年の高値を更新した今、塩漬けされたビットコインを売ろうとする投資家も一定数いると指摘され、相場がある程度強く押すタイミングがあってもおかしくないだろう。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

先々週レポート:最高値更新視野のビットコイン市場、今後の注目ポイントは?|bitbankアナリスト考察

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。
05:35
米FRB、仮想通貨監督の特別プログラムを終了 トランプ政権の規制緩和受け
米連邦準備制度理事会が2023年開始の仮想通貨・フィンテック特別監督プログラムを終了し、通常監督へ統合。トランプ政権の規制緩和方針が牽引。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧