はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「仮想通貨の投資リスクについて教育を」=証券監督者国際機構

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「エコシステムが未熟なことによる投資家リスクが存在」

証券監督者国際機構(IOSCO)が「暗号資産に関する個人投資家の教育」と題する報告書を発表した。

暗号資産(仮想通貨)が個人投資家にもたらすリスクを列挙し、投資家が損失を被らないように、規制当局に教育の必要性を訴え、その方法を説明している。

なおIOSCOは、各国の証券委員会や金融規制当局が加盟する、証券市場・先物市場を規制する組織の国際的な連合体だ。

報告書は「仮想通貨に関する技術革新は、資本形成を促進し、金融サービスへのアクセスを改善するなど、多くの有望な可能性」があるとしつつ、エコシステムと資産自体の未熟さにより投資家をリスクにさらすことがあると述べる。

仮想通貨の投資リスク

IOSCOが挙げたリスクの中には次のようなものがあった。

・ボラティリティーリスク

「仮想通貨の評価と価格設定は困難であるため、ボラティリティーリスクが高く、投資家が多額の損失を被る可能性がある。」

・カウンターパーティーリスク

「仮想通貨ブローカー、仮想通貨取引プラットフォーム、ウォレットプロバイダーなどの仲介業者から生じるリスクに直面する可能性がある。特に、国境を超えてサービスが提供されている場合、仲介業者を特定し、訴訟を起こすことが困難な場合がある。」

・情報開示が不十分な場合のリスク

「プロジェクトとそのリスクに関して、情報が不足していたり、不正確、不完全、不明確な場合がある。文書が高度に技術的なもので、それぞれの仮想通貨やプロジェクトの特性を理解するために高度な知識を必要とすることがある。」

・サイバーセキュリティのリスクなど技術や運用上のリスク

「サイバー攻撃や取引の遅延・失敗などの、技術・運用上のリスクも存在。また秘密鍵などの紛失により、資産の損失が発生する可能性がある。」

これらの他に、詐欺的な投資プロジェクトに勧誘されるリスクがあり、法的規制が整備されていないために、投資家が預金保護などの恩恵を受けられないリスク等も挙げられた。

規制当局に教育の必要性を呼びかけ

こうしたリスクを知らせるためにIOSCOは、個人投資家への教育が必要だとしている。

その際には、次の4つの方法があるという。

  • 暗号資産に関する教育コンテンツの開発
  • 認可されていない企業や詐欺を行う企業の公表
  • 投資家に情報を提供するための様々なコミュニケーションチャネルの利用
  • 関係者との連携による教育的資料の開発・普及

「関係者との連携」は、消費者協会など他の業界団体と協力して、教育資料を配布することである。また「様々なコミュニケーションチャネル」の例としては、テレビやソーシャルメディア、対面でのアウトリーチや印刷物などから、状況や対象とする層に最適な手段を選ぶことが奨励された。

詐欺も増加傾向

仮想通貨市場の拡大に伴い、詐欺も増えており注意が必要だ。特に、10月からの価格高騰を背景にして増加傾向がみられる。

見返りを提示して少額の仮想通貨を犯人のウォレットに送信させるものや、偽サイトに情報を記入させるフィッシングもある。また分散型取引所Uniswapは、Google Playストアて偽物のアプリが配信される例を報告した。

関連:仮想通貨高騰で関連詐欺が増加傾向、リップル社や取引所公式を装った事例も

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/31 月曜日
17:51
SBI VCトレード、gumi株主向けにビットコイン1,600万円分を抽選配布キャンペーン
SBI VCトレードがgumi株主向けに総額1,600万円相当のビットコインを抽選配布する。口座開設とエントリーで参加可能な注目の株主優待キャンペーン。
15:07
イーロン・マスク、連邦政府DOGE省と仮想通貨ドージコインの関連性を否定
イーロン・マスク氏が米ウィスコンシン州のタウンホールミーティングで、トランプ政権の連邦政府効率化局(D.O.G.E)と暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)の間に関連性はないと明言した。今年2月のドージコインのマスコット表示で生じた市場の思惑は誤りだったことが改めて確認された。
14:10
メタプラネットがビットコイン購入へ 総額20億円の第10回普通社債を発行
株式会社メタプラネットは総額20億円の第10回普通社債を発行し、調達資金をビットコイン追加購入に充当。24日時点の保有量は3,350BTCとなり、積極的な買い増しを継続する方針だ。
13:03
米バンカメ「貿易戦争の資産逃避先ではゴールドが圧倒的優位」
バンク・オブ・アメリカのファンドマネージャー調査で、トランプ関税を背景とした貿易戦争時の避難資産として、金(ゴールド)が仮想通貨ビットコインより圧倒的に好まれていた。投資家の避難先として注目されているのが、パクソス社が発行するPAXG(Pax Gold)やテザー社が発行するXAUT(Tether Gold)、国内では三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が発行するジパングコイン(ZPG)がある。
11:16
仮想通貨市場など全面安 命運を左右するトランプ関税発表が4月2日に迫る
4月2日に迫るトランプ米大統領の関税発表が株やビットコイン(BTC)市場に大きな不確実性をもたらしている。著名投資家は今年最大の市場イベントと位置づけ3つのシナリオを提示した。一方、ピーター・ブラントはビットコイン(BTC)の65,600ドルへの下落リスクを警告している。
09:51
金融庁、仮想通貨のインサイダー取引規制導入か 「金融商品」に分類する法改正案提出へ=報道
日本経済新聞の報道によれば、金融庁が2026年を目途にビットコインなど仮想通貨を金融商品とする金商法改正案を提出予定。暗号資産(仮想通貨)のインサイダー取引規制も新設する見込み。
03/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米州政府や企業のBTC投資動向やリップル社のSECへの追加上訴撤回など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次市況:1300万円台で揉み合う展開と今後の見通し|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次分析。トランプ政権の相互関税懸念と米経済指標の動向を背景に、1300万円台で揉み合うビットコイン相場。現物ETFへの資金流入が続く中、今後の展望を詳細に解説
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税の影響分析に高い関心
今週はSBI VCトレードによるステーブルコインUSDCの取引開始、トランプ関税の影響分析、世界最大級のオンライン証券会社によるトランプ氏言及の仮想通貨4銘柄追加に関するニュースが最も関心を集めた。
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧