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ビットコイン生誕12周年 どのように350万円まで高騰したのか、激動の歴史を振り返る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン「ジェネシスブロック」生成から12周年

日本時間1月4日午前3時15分、暗号資産(仮想通貨)の代表格であるビットコインは誕生から12周年を迎えた。

リーマンショック後の世界的な金融危機を背景に今も多くの謎に包まれるサトシ・ナカモト氏によって考案、開発されたビットコイン。1月3日にビットコインのブロックチェーン上で初めてブロックが生成されたのは1月3日(米時間)。最初のビットコイン取引はジェネシスブロック採掘から9日後の2009年1月12日、ナカモト氏と米国の開発者Hal Finney氏(故人)との間で行われた。

ビットコインの誕生を記念して、12月に過去最高値を更新し、今ではコロナ禍に対応して各国政府が行う金融緩和政策への「インフレヘッジ」や「デジタル・ゴールド」と称されるまで成長した最初の仮想通貨の誕生とその軌跡を振り返ってみた。

2009年

2008年に、1929年以来とされる世界的な大不況を背景に非中央集権的な「P2P電子通貨システム」として匿名の人物サトシ・ナカモトがビットコインに関する論文を発表から数ヶ月、1月3日にジェネシス・ブロックが生成。ビットコインの誕生日となった。

ジェネシス・ブロックには英タイムズ誌の一面から「財務大臣 二度目の銀行救済措置の瀬戸際に」と記されていた。

The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for banks

  • 2008年10月31日:ビットコインの論文公開
  • 2009年1月3日:ジェネシス・ブロック
  • 1月12日:ビットコインの初送金

関連:仮想通貨ビットコイン『ジェネシス・ブロック』生誕10周年

2010年

ビットコイン価格:1万BTC=2枚のピザ

その後オンラインコミュニティー上で徐々に注目を集めるビットコイン。5月22日にはビットコイン初の商取引と呼ばれる1万BTCと2枚のピザとの交換が実現、以後「ビットコイン・ピザ・デー」として仮想通貨界隈で祝われるようになった。

  • 2010年5月22日:ビットコイン・ピザー・デー
  • 7月18日:Mt GoXビットコイン(BTC)取扱い開始
  • 9月18日:マイニングプール「SlushPool」による初のBTCマイニング

2011年

4月には米タイムズ誌で特集されるなど徐々に人気が高まってきたビットコイン。6月にはビットコイン初めての急騰が確認され、BTC価格は一時期31ドル(3100円)まで到達した。またWikiLeaksがビットコインで寄付の募集を開始し話題を集めた。

ビットコイン価格(1月3日時点):24円

  • 2011年3月11日:東日本大震災
  • 4月16日:タイムズ誌でビットコイン特集
  • 6月8日:ビットコイン初の急騰(一時31ドル到達)
  • 6月15日:WikiLeaks、BTCの寄付募集を開始
  • 6月19日:マウントゴックスのハッキング事件

2012年

日本でも仮想通貨取引所コインチェックが創業するなど人気が高まったビットコイン。11月後半には初の半減期を迎え、その後高騰につながったパターンが初めて確認された。

ビットコイン価格(1月3日時点):420円

年間騰落率:+1603%(1月3日基準)

  • 2012年5月9日:FBIのビットコインに関するレポートが流出
  • 8月28日:コインチェック創業
  • 11月28日:ビットコイン、初の半減期(ブロック採掘報酬:50BTC→25BTCに減少)
  • 12月26日:第二次安倍内閣が発足

2013年

2013年初頭、欧州のキプロス共和国が欧州連合(EU)に支援を求めた後発生した金融危機がビットコインの台頭に貢献。ビットコインの時価総額は一時10億ドルを突破した。年末にはNHKでも特集が放送されるなどバブル相場が起きた。

ビットコイン価格(1月3日時点):1170円

年間騰落率:+180%(1月3日基準)

  • 2013年3月16日:「キプロス危機」発生
  • 3月28日:ビットコインの時価総額、10億ドル(1000億円)を突破
  • 9月8日:2020年五輪の東京開催が決定
  • 10月1日:ダークウェブサイト「シルクロード」の創設者Ross Ulbricht氏逮捕
  • 11月28日:BTC価格、初めて1000ドル(10万円)突破
  • 12月4日:NHK、ビットコイン特集を放映

2014年

日本で社会問題に発展したマウントゴックスの経営破綻や闇サイト「シルクロード」と関連した資金洗浄の疑いで界隈で知名度の高かったCharlie Shrem氏が逮捕されるなど仮想通貨のスキャンダルが多く取り沙汰された。

ビットコイン価格(1月3日時点):8万6000円

年間騰落率:+7243%(1月3日基準)

CoinMarketCap

  • 1月9日:bitFlyer創業
  • 1月26日:ビットコインを用いた資金洗浄の疑いでBitInstant社のCharlie Shrem氏とRobert Faiella氏が逮捕
  • 2月24日:Mt.Goxが経営破綻、社会問題に発展
  • 3月:ギニア政府、エボラ出血熱の感染拡大を公表
  • 6月13日:マイニングプールGhash.ioのハッシュレートが一時51%に到達

2015年

年初に仮想通貨取引所Bitstampのハッキングが発生、5億円相当の約2万BTCが不正流出。また5月には ニューヨーク州金融サービス局(DFS)が仮想通貨業者に「ビットライセンス」の取得を義務化。多くの仮想通貨企業が米ニューヨーク州を撤退することにつながった。

ビットコイン価格(1月3日時点):3万4000円

年間騰落率:-60%(1月3日基準)

CoinMarketCap

  • 1月6日:Bitstampハッキング、約2万BTCが不正流出
  • 5月:ニューヨーク州金融サービス局がビットコイン事業ライセンス「ビットライセンス」を発表。
  • 8月1日:Mt.Gox元CEO Mark Karpeles氏逮捕
  • 9月19日:安全保障関連法が成立

2016年

ビットコインは歴史上2度目の半減期を迎えた後、再び高騰。8月には仮想通貨取引所Bitfinexから約12万BTCが不正流出して当時最大規模のハッキング事例となった。日本では仮想通貨を定義する改正資金決済法が成立、世界各国から先進的な法案として注目を集めた。

ビットコイン価格(1月3日時点):5万1000円

年間騰落率:+52%(1月3日基準)

CoinMarketCap

  • 5月25日:仮想通貨を定義する改正資金決済法が成立
  • 7月9日:ビットコイン、2度目の半減期(採掘報酬:25BTC→12.5BTCに減少)
  • 8月2日:Bitfinexから約12万BTCが不正流出
  • 10月:GMOコイン創業(当時名:GMO-Z.comコイン)
  • 11月8日:米国大統領選挙で共和党ドナルド・トランプ氏が当選

2017年

「仮想通貨元年」と謳われた2017年。前年成立した改正資金決済法の施行が開始され、仮想通貨交換業者の登録が開始された。また8月にはビットコインからビットコインキャッシュがハードフォーク、注目を集めた。

その後もICOなどの台頭により人気が急上昇したビットコインを筆頭とした仮想通貨市場は前代未聞のバブル相場となる。

ビットコイン価格(1月3日時点):12万3000円

年間騰落率:+139%(1月3日基準)

CoinMarketCap

  • 4月1日:改正資金決済法の施行開始、仮想通貨交換業者の登録が開始
  • 5月20日:BTC価格、初めて2000ドル突破
  • 7月14日:仮想通貨取引所バイナンス設立
  • 8月3日:ビットコインキャッシュのハードフォーク
  • 11月29日:BTC価格、初めて1万ドル突破
  • 12月8日:BTC価格、日本円建で最高値(235万円)を更新
  • 12月17日:米CME、ビットコイン先物取引を開始

2018年

2017年後半のお祭り相場から一転、相次ぐ仮想通貨取引所のハッキング事件や各国のICOへの規制強化により相場は凍りついたいわゆる「仮想通貨の冬」に突入。機関投資家の参入やビットコインETFへの期待が高まっていたが、米証券取引委員会(SEC)からの判断は相次いで延期された。

ビットコイン価格(1月3日時点):170万円

年間騰落率:+1290%(1月3日基準)

CoinMarketCap

  • 1月26日:コインチェックから5億2,300万XEMが不正流出
  • 10月31日:サトシ・ナカモトのビットコイン論文公開から10周年
  • 11月15日:ハッシュ戦争、ビットコインキャッシュのチェーン分裂

2019年

2019年1月3日、ビットコインはジェネシスブロック生成から10周年を迎えた。前年期待されたビットコインETFは米SECにより却下されたものの、1年以上の弱気相場の末ビットコイン価格は1万ドルへと復帰を遂げる。

ビットコイン価格(1月3日時点):41万円

年間騰落率:-76%(1月3日基準)

CoinMarketCap

  • 1月3日:ビットコイン生誕から10周年
  • 3月15日:金商法と資金決済法の改正案が閣議決定、ビットコインなど仮想通貨の呼称が「暗号資産」に変更
  • 5月1日:徳仁皇太子が第126代天皇に即位。元号も「令和」へ
  • 6月22日:BTC価格、1年3ヶ月ぶりに1万ドルを突破

2020年

コロナショックで3月には相場が急落したものの、3度目の半減期を目前にBTC価格は回復。DeFi(分散型金融)の台頭をみた夏を過ぎビットコイン価格は再び1万ドルラインへ。相次いだ機関投資家の参入により10月からビットコインは勢いに乗ると12月には3年ぶりに過去最高値(ATH)を更新した。

ビットコイン価格(1月3日時点):79万円

年間騰落率:+92%(1月3日基準)

CoinMarketCap

  • 4月7日:日本国内、緊急事態宣言が発令
  • 5月12日:ビットコイン3度目の半減期(採掘報酬:12.5BTC→6.25BTCに減少)
  • 5月22日:ビットコイン・ピザー・デー10周年
  • 12月16日:BTC価格が2万ドル突破、過去最高価格を3年ぶりに更新
  • 12月:ビットコインの時価総額、過去最高の50兆円を到達

2021年(NEW)

ビットコイン価格(1月3日時点):346万円

年間騰落率:+337%(1月3日基準)

ビットコインの統計データ

ビットコインの12年間の歴史をデータでまとめた。(数値は12月30日午後2時時点)

  • ブロック数:663,612(参考:Bitinfocharts)
  • ブロックサイズ:370.56GB(前年:256GB)
  • ライトニングネットワーク・ノード数:6681(前年:4933)(参考:Lightning Network Visualizer)
  • ビットコインの総ノード数:47,851(前年:50468)(参考:Bitcoin Node Count History)
  • 採掘難易度:18.6 T(前年:13T)
  • ハッシュレート:136 EHash/s(前年112 EH/s)
  • BTCドミナンス(市場占有率):69.65%(前年:68.3%)
  • 供給量:18,585,037BTC(総供給量の88.5%。前年:1813万BTC)

前年比では仮想通貨市場におけるドミナンスはさほど変化はなかったものの、ノードが減少、難易度とハッシュレートは上がっている格好だ。

なお、ビットコインの供給量は過去1年間で約45万BTC程新たに発行されたため、順調に行けば2021年内にはビットコインの総供給量(2100万枚)の内、90%が採掘される事となる予定だ。

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