はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イラン政府「大規模停電はビットコインマイニング(採掘)が一因」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イラン政府「停電は仮想通貨マイニングが原因」

イラン政府は、同国で発生した大規模停電について、未登録運営を続ける暗号資産(仮想通貨)ビットコインのマイニング事業者に原因があると批判した。

Washington Postなど海外メディアが報じた。

イランのReza Ardakanianエネルギー大臣のほか、Tehran Industrial Complexes社のSaber Parnian氏など複数の関係者が仮想通貨マイニングを電力不足の要因として非難している。

中東地域に位置するイランは1979年以来、米国から厳重な経済制裁を科され続けてきた。ハイパーインフレに悩まされる中南米ベネズエラと並び仮想通貨の実需が高い国の一つとして頻繁に仮想通貨界隈では挙げられる。

経済制裁を免れる手段としてビットコインが活用されているほか、安い電力コストに惹かれたマイニング事業も近年活発化している。

仮想通貨分析企業BitOodaの調査レポートでは、2020年7月時点でイランは中国、アメリカに次いで世界3位のハッシュレート(採掘)を誇っていることが判明していた。

出典:BitOoda Research

イラン出身の仮想通貨有識者Ali Beikverdi氏は同国の「低い電力コストと高いインフレ、並びに広大な土地(中東ではサウジアラビアに次ぐ2位の面積)がマイニングに適している環境を作っている」と言及している。

イランのインフレ率はコロナ禍で上昇、2020年後半には40%以上に達した。20年12月時点では44.8%を記録した。

出典:TradingEconomics

また日本と同じく四季があるイランも現在、冬季の真っ最中。1月は特に寒く、北部の山岳地帯では-5度に達することも稀にある。電力の消失の中でも寒さを凌ぐため、自然ガスや低質燃料で家を温める所帯が増加。これにより、首都テヘラン汚染レベルの基準を大きく上回る問題が発生していた。

その一方で、電力不足は以前から問題となっていると反対する声もある。 イランで仮想通貨を研究するZiya Sadr氏はワシントンポストに対してマイナーの活動と停電の関連性を否定した。

マイナーは停電と関係ない。マイニングの使用電力はイラン全体の電力容量と比較すると非常に小さい割合だ。イランの電力システムが老朽化していて、正しく運用されていないのは周知の事実だ。

BBCの報道によるとイランでは過去30年間で少なくとも4つの大規模停電が発生している。

苦難続くイランのマイニング業者

大規模な停電に加え、イラン政府はマイニング事業の摘発を強化している。

2019年7月に可決された法案では、イラン国内でマイニングプールを運営する事業者などにマイニング機器の購入する際にライセンス取得を義務化。さらに一般的な家庭より高い電力費の支払いを課していた。

多くのマイニングファームは高額な電力費は免れようと無登録なまま採掘事業を継続していたが、法案の施行後、約1年半で1620件にものぼるマイニング拠点を摘発していたことが20年12月に報道された。

関連イラン政府、無免許の仮想通貨マイニングファームを1620件閉鎖

過去にはイスラム教の礼拝堂であるモスクでマイニング機器を設置して、宗教団体には無償で提供される電力を使用して稼働するマイナーもいたことが話題となっていた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
06:35
フランクリン・テンプルトンもソラナETFを上場、ステーキング報酬を付与
米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンがソラナETFをNYSEアーカに上場した。最大100%のステーキングで報酬を付与。コインベースが管理を担当。
06:10
ソラナスマホの独自仮想通貨「SKR」、来年1月発行予定 30%がエアドロップに
スマホ製造のソラナ・モバイルがネイティブトークンSKRを2026年1月に発行すると発表した。ローンチ時に30%がエアドロップされる。
05:45
ストラテジーがMSCI指数残留へ協議、ドル準備金確保は弱気相場への備え
ストラテジーのセイラー会長は指数プロバイダーMSCIとの協議を認めた。同社は14.4億ドルの米ドル準備金を確保しており、クリプトクアントはビットコインの長期的な下落に備えた戦術的転換と分析。
12/03 水曜日
17:03
XRP ETF、13取引日で8億ドル(約1240億円)到達 仮想通貨史上2番目の速さ
XRP現物ETFが上場13日で8億ドル超の流入を達成し、ビットコインETFに次ぐ史上2番目の速さを記録。ソラナETFを大きく上回るペースで、アナリストは最大1兆円超の市場規模を予測。
16:25
バイナンス(海外)、15種類の現物取引ペアを停止へ 12月5日実施
バイナンス(海外)は流動性レビューに基づき、12月5日に現物取引ペア15種を停止すると発表。停止は特定ペアのみで、対象トークンの上場廃止を意味しない。取引ボットも同時に終了予定。
15:14
ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨は投機的」 ビットコイン除く全トークンに警告
ゲンスラー前SEC委員長がブルームバーグのインタビューで、ビットコインを除くすべての仮想通貨を「極めて投機的」と評価。退任後も投資家保護の重要性を強調し、規制の観点からビットコインのみをコモディティとして区別する姿勢を維持している。
15:00
HashPortウォレット、Pontaポイントでステーブルコインの購入が可能に
HashPortは12月1日、HashPort WalletでPontaポイントをBase上のUSDCやcbBTCに交換できる「オンランプ」機能と、暗号資産をau PAYギフトカードに変換する「オフランプ」機能を開始した。
13:40
カルシが米CNNの公式パートナーに、予測市場のリアルタイムデータを報道に統合
米予測市場プラットフォームのカルシがCNNと提携し公式予測市場パートナーになった。カルシのリアルタイムデータがCNN番組全体に統合され、政治的・文化的イベントの確率情報を報道に活用する。ソラナ上でのトークン化予測市場も開始した。
12:45
ストラテジーCEO「米ドル準備金でビットコイン売却回避」、配当戦略を語る
米ストラテジー社CEOが今後の準備金や配当戦略を詳細に説明した。米ドル準備金で当面の配当資金を確保し、ビットコイン売却を回避する。レンディング参入の可能性も示唆した。
12:14
イーロンの「Xマネー」決済システム開発で人材募集 ソラナが支援表明
イーロン・マスク氏のX Moneyが決済プラットフォームの技術責任者を募集。ソラナが協力を表明し、仮想通貨統合の可能性に注目が集まる。WeChat型スーパーアプリ実現への動きを解説。
10:32
「資産トークン化が金融のあり方を変革」ブラックロックのフィンクCEOらが論説
ブラックロックのフィンクCEOらが現実資産(RWA)トークン化の可能性を様々な観点から解説した。トークン化の2つの大きな利点や規制当局の役割などにも言及している。
10:15
Trust Wallet、予測市場へのアクセス機能をローンチ
仮想通貨ウォレットのTrust Walletは、予測市場にアクセスできる機能をローンチ。まずはMyriad、ポリマーケット、カルシの3つの予測市場に対応する。
09:49
クラーケン、Backed買収 米国株のトークン化取引を拡大
仮想通貨取引所クラーケンがスイスのBacked Finance買収を発表。トークン化株式サービス「xStocks」は半年で取引高100億ドルを突破。RWA市場は2028年に2兆ドル規模へ成長見込み。
07:25
欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行へ、2026年後半に開始予定
INGやBNPパリバなど欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行を計画中。新会社キバリスを設立し2026年後半の発行を目指す。
07:15
バンカメ「資産管理サービスの顧客は仮想通貨投資を検討すべき」
バンク・オブ・アメリカは、資産管理サービスの顧客に対しポートフォリオの最大4%を仮想通貨などのデジタル資産に配分するように推奨していることがわかった。ビットコイン現物ETFも投資対象にする計画だ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧