はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米最大の仮想通貨取引所が目論む「新戦略」とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインベースがDeFi分野も重視

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが、今後DeFi(分散型金融)分野に注力していく方針を発表した。新しいトークンの審査プロセス迅速化や、仮想通貨関連のアプリストアの提供、また事業のさらなるグローバル化などを検討しているという。

DeFi(分散型金融)

DeFi(分散型金融)とは、ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

▶️仮想通貨用語集

コインベースCEOのBrian Armstrong氏は、6月30日に「コインベースにおける分散化の取り組み」というタイトルのブログ記事で、次のように説明した。

当社の中央集権型(CeFi)の製品は、今後も仮想通貨経済の成長において重要な役割を果たしていく見込みだ。しかし、非・中央集権的な経済もまた、大きな成長分野となるだろう。

新たなイノベーションが仮想通貨の世界で導入される中、ユーザーにそうした新製品や新機能へのアクセスを提供する大きな機会が訪れている。

Armstrong氏は、現在もっとも先進的なユーザーが使用している製品は、今後さらに一般的なユーザーにも広まっていくと予測している。

具体的な方向性としては、新しいトークンの審査プロセス迅速化、事業のグローバル化、仮想通貨関連のアプリストア設置を挙げた。

トークン審査の迅速化、サービスのグローバル化

新トークンに関連しては、トークン発行者を重要な顧客として扱い、問い合わせ対応や審査プロセスを迅速に行えるようにしたいという。また目標として、すべての合法的な仮想通貨資産を上場し、ユーザーがそれぞれのリスク許容度に応じた判断をできるように支援することを掲げた。

また現在コインベースは世界100カ国以上で製品を提供するようになっており、これからは米国や欧州だけを対象とするものよりも、さらに広い国や地域でグローバルに使用できる製品へと軸足を移していきたいと述べる。

最近では、コインベースの日本法人が正式に仮想通貨交換業者として登録を完了したことが報じられたところだ。

関連Coinbaseなど3社、日本の仮想通貨交換業登録を完了

クリプト・アプリストア

仮想通貨関連のアプリストアについては、iPhoneのアプリストアと同様に、仮想通貨ユーザーが革新的なアプリに簡単にアクセスできるようなプラットフォームを構築したいという。Armstrong氏は次のように説明した。

現在、dApps(分散型アプリ)上では何百億ドルもの経済活動が行われており、3ヶ月ごとに新しいトレンドが生まれている。私たちは、ユーザーがコインベースを介してこれらすべてに簡単にアクセスできるよう努力したい。

また、今後はコインベースのアプリで、ユーザーが安全に仮想通貨のセルフ・カストディ(自己保管)を行える選択肢を用意したいとも述べている。

dApps(ダップス)

dAppsとは、オープンソースのブロックチェーンを利用して開発されるアプリのこと。中央集権的な管理者がいないことが大きな特徴。最も普及しているのがイーサリアムのブロックチェーンで、ゲームや分散型取引所(DEX)などのアプリが開発されている。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
18:40
BITPOINT、カルダノ(ADA)保有者向けNIGHTエアドロップを検討開始 
ビットポイントジャパンがMidnight財団と国内初連携。カルダノ(ADA)保有者やステーキング参加者に「NIGHT」トークンのエアドロップ参加機会を提供。2025年7月開始予定の「Glacier Drop」メカニズムの詳細と参加条件を解説。
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入量24万BTC超えも、価格には反映されず その理由は?
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧