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「トイレ使用で仮想通貨を入手」韓国の大学が排泄物をバイオガスに変える仕組み導入=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

独自トークンがもらえるトイレ

韓国の大学に、使用すると暗号資産(仮想通貨)を入手することができるトイレが導入された。Reutersが報道した。

このトイレが設置されたのは、蔚山(ウルサン)科学技術大学。同大学で都市環境工学を専門とするCho Jae-weon教授が考案したものだ。排泄物を使用してバイオガスや電力、肥料を生成できる環境に優しい仕組みのトイレである。

この「BeeViトイレ」は、真空ポンプを使用して排泄物を地下タンクに送ることで、水洗トイレで使われる水の使用量を削減する。さらに微生物が排泄物をメタンガスへと分解する設計だ。

このメタンガスは、ガスストーブ、温水ボイラー、固体酸化物形燃料電池などを駆動させ、大学施設のエネルギー源になるという。

学生たちに「BeeViトイレ」の使用を推奨するために、Jae-weon教授は独自の仮想通貨を発行した。「Ggool(韓国語で蜂蜜の意味)」という名前のトークンで、学生たちは、「BeeViトイレ」を使うと1日10Ggoolを受け取ることができる。

Ggoolトークンは、キャンパスでコーヒー、インスタントカップヌードル、バナナなどの果物、本などの商品を購入するために使用可能。QRコードをスキャンしてGgoolで支払えるようになっている。

仮想通貨で環境に優しいプロジェクトを推奨

Jae-weon教授によると、人は1日平均約500グラムの便を排泄する。これは50リットルのメタンガス、また電力に換算すると0.5キロワットアワー相当だと見積もられる。より具体的には、自動車を約1.2キロメートル走らせることができるエネルギーに相当するという。教授は次のように語った。

固定概念にとらわれずに考えれば、排泄物はエネルギーや肥料を生み出す価値を持っている。私はこの価値を、エコロジカルな循環に利用してみた。

水資源管理の研究者Tamara Avellan氏によると、国連は持続可能な開発目標(SDGs)の下で、2030年までに世界の人々の衛生状態を改善することを目標にした。これが達成されると、さらに30億人が水洗トイレを使用する可能性があり、環境に負荷を与えるという。

これを解決する上でも、処理に必要な水量を減らし、排泄物を環境に循環させていく「BeeViトイレ」のような試みは重要だ。こうしたトイレを使うインセンティブとして仮想通貨を採用したJae-weon教授の試みは、これからも参照できる事例になりそうだ。

SDGs(エス・ディー・ジーズ)

2015年の国連サミットで採択された、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)のこと。2030年までに持続可能でよりよい世界を築くことを目指し、17の大きな目標と、それらを達成するための169のターゲットを掲げている。

▶️仮想通貨用語集

脱炭素への取り組み進む

SDGs目標の一つには、温室効果ガスなどを排出しない、あるいは排出量の少ない「クリーンエネルギー」の活用も含まれている。

特にビットコイン(BTC)のマイニングで大量の電力を消費することが議論される仮想通貨業界でも、炭素排出量削減に向けた取り組みは加速しているところだ。

米マイニング企業マラソン社、米仮想通貨取引所Gemini、リップル社など様々な企業が脱炭素への取り組みを始めている。

関連:「暗号資産業界のパリ協定」リップル社、ブロックチェーンの脱炭素化イニシアチブ参画へ

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