はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米国で証券法改正案が提出 仮想通貨の有価証券問題に対応

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米議員、新たな仮想通貨関連法案を提出

ブロックチェーン推進派のTom Emmer議員を筆頭とする米議員らは15日、米国証券法における暗号資産(仮想通貨)の定義を明文化する改正案を提出。投資契約の後に投資家へ配布されるデジタルトークンが必ずしも有価証券ではなく、コモディティに該当することを明記することで米国内のブロックチェーン技術促進を図る。

法案を提出したのは共和党所属でブロックチェーン推進派として定評のあるTom Emmer議員とDarren Soto議員、並びに民主党所属のRo Khanna議員。いずれの議員も米議会内で仮想通貨やブロックチェーンを支持する議員グループ「ブロックチェーン党員集会」に所属している。

改正案は「Securities Clarity Act」(証券クラリティー法)と名付けられ、証券法における仮想通貨の立ち位置を明確化する狙いを持つ。

法案によれば、企業などがすでに証券登録を完了、または免除を受け取るなど規制要件を満たした場合、起業家はコモディティとして、(仮想通貨などを含む)資産を公衆に配布することができる。

また、同法案では、新たに投資契約資産(例えば、デジタルトークン)は、それが一部であったかもしれない証券募集とは別個のものとして定める。

「投資契約資産」は新たな定義語で、投資契約の一部として販売される仮想通貨を含む資産は、投資契約の一部として販売されていなければ「証券」とみなされないこととなる。

議員らのコメント

法案を提出したTom Emmer議員は、米国規制当局はブロックチェーンベースのトークンの販売を含む取引において、証券法を適用する際に不合理なアプローチを取ってきたと指摘。規制の明確さが欠如していたため、米国内におけるブロックチェーン業界のイノベーションを阻害してきた状況があり、結果的に海外へ企業が移転する要因になっていると批判した。

Emmer議員は法案の提出について以下のようにコメントしている。

ブロックチェーンベースのトークンの販売を含む取引において連邦証券法をどのように適用すべきかについて、規制当局による不合理なアプローチがあり、この明確さの欠如が米国内のイノベーションを阻害している。

法執行機関による規制と、これらの資産クラスの分類に関する様々な法的判断の間で、規制の不確実性がブロックチェーン技術の成長を妨げており、多くの人々がこの技術を海外に持ち出す要因になっている。

Emmer議員とともに法案を提出したDarren Soto議員は以下の通り、コメントした。

ブロックチェーン技術は、革新的なアイデアを迅速に開発することを可能にし、わが国の経済成長にさらに貢献している。

米議会がこの技術に投資する人々を保護するために取り組む中で、同法案は、米国における強力なデジタル資産市場のための確実性を生み出すために、重要な定義と管轄権を追加する。

これは、顧客と投資家の経済的利益を保護しつつ、イノベーションを促進し、米国経済における仮想通貨の可能性を最大限に引き出すための重要な第一歩だ。

仮想通貨の定義を明確化

提出された法案によれば、証券クラリティー法の目的は以下の通り。

「本法の目的は有形・無形を問わず、投資契約に従って販売された資産(デジタル形式の資産を含む)であっても、本法の下で他の証券ではないものは、投資契約に従って販売またはその他の方法で譲渡された結果、証券に該当しないことを明記し、成文化することである。」

証券法の下、デジタルトークンなど新興技術を活用する資産クラスにより明確な定義をもたらすことで、技術に中立的な姿勢を保ちながら将来的なイノベーションに対応できる体制を整える狙いだ。

なお改正案が可決した場合、投資契約の新たな定義は投資会社法や証券投資者保護法にも適用される見込みだ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/20 水曜日
20:06
SBI VCトレード、仮想通貨積立でキャッシュバック 最大1%還元 キャンペーン
SBI VCトレードが暗号資産(仮想通貨)積立投資のキャッシュバックキャンペーンを開始。期間中の約定金額に応じて最大1%を還元、上限なし。9月20日まで実施で新規・既存ユーザーが対象。ドルコスト平均法でリスク分散も可能。
14:40
WebX 2025完全ガイド|日本最大Web3カンファレンスのチケット料金・見どころ・参加方法まとめ
国内最大手仮想通貨メディアCoinPostによる「WebX 2025」の特集ページ(公式ガイド)。SBIの北尾会長、平 将明デジタル大臣、小池都知事、ホリエモン、オードリー・タン、アーサー・ヘイズなど豪華な注目スピーカーをはじめ、お得な割引情報を含むチケット料金、会場アクセス、サイドイベント情報を詳しく解説。
13:15
イーサリアムトレジャリー企業が市場に与える影響は? クリプトクアント分析
クリプトクアントが仮想通貨イーサリアム・トレジャリー企業の台頭を分析した。16社以上がETH財務戦略を採用する中、そのメリットや問題点を解説している。
13:00
J-CAMのWebXブースは「体験型エンタメ空間」遊び心と近未来を彷彿とさせる仕掛け|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、株式会社J-CAMの新津俊之CEOへインタビュー。BitLendingやIoliteを通じた暗号資産レンディングサービスの展望ついて聞いた。
11:45
JPYC、日本円ステーブルコイン発行へ 新サービス「JPYC EX」とは?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11:25
岐路に立つビットコイン、次の上昇はいつから? 専門家の見解
仮想通貨ビットコインが11万4000~11万5000ドルで調整継続中。アナリストは9-10月回復予測する。バーンスタインは2027年まで強気相場継続と分析。
10:30
スカイブリッジ、アバランチで440億円の資産トークン化
米投資運用会社スカイブリッジが主力ヘッジファンドを仮想通貨アバランチのブロックチェーンでトークン化する。RWA市場が成長し機関投資家のトークン化参入が本格化している。
10:20
テゾスエコシステム at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
WebX 2025でテゾス共同創設者Arthur Breitman氏が登壇。そのエコシステムについて、ハードフォーク不要でアップグレードできるブロックチェーン技術と100万TPS対応のレイヤー2、世界初ウラントークン化など最新動向を解説。日本限定グッズ抽選やフォトブース体験も。
10:15
ロビンフッド、NFLと大学のアメフトの予測市場を提供へ
仮想通貨などの取引サービスを提供するロビンフッドは、米国のプロと大学のフットボールの試合結果に賭けることができる予測市場のローンチを発表。ロビンフッドのアプリから直接使用できる。
08:12
ワイオミング州、米国初の州発行ステーブルコイン「FRNT」をローンチ
ワイオミング州が米国初の州政府発行ステーブルコイン「フロンティア・ステーブル・トークン(FRNT)」を正式リリース。7つのブロックチェーンに対応。
07:00
カインドリーMD、5744BTCを購入 ナカモト合併後初の大型投資
医療企業カインドリーMDが5744BTCの仮想通貨ビットコインを約679億円で購入。ナカモト・ホールディングスとの合併完了後初の大型投資で総保有量は5765BTCに拡大。
06:35
米SEC・FRBトップ、仮想通貨規制方針転換を宣言
米SECアトキンス委員長とFRBボウマン副議長がワイオミング・ブロックチェーン・シンポジウムで仮想通貨規制の抜本的方針転換を発表。イノベーション重視の新時代開幕。
05:55
テザー、トランプ政権仮想通貨評議会の元高官を戦略顧問に起用
世界最大のステーブルコイン発行会社テザーが、トランプ政権でホワイトハウス仮想通貨評議会を率いたボー・ハインズ氏を米国戦略担当の戦略顧問に任命。
05:45
シャープリンク、イーサリアム保有量74万ETHに拡大
米上場のシャープリンク・ゲーミングが8月17日時点でイーサリアム保有量を74万760ETHまで拡大。前週は新たに14万3593ETHを購入した。
05:30
仮想通貨取引所Bullish、IPO調達資金全額をステーブルコインで受領
仮想通貨取引所ブリッシュがIPO調達資金11.5億ドルを全てステーブルコインで受け取り、米国IPO史上初の事例を達成。ソラナネットワークを活用しコインベースが保管。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧