CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨テザー(USDT)に関する厳格な監査結果、数ヶ月以内に公開か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨USDTの監査

暗号資産(仮想通貨)のステーブルコイン「USDT(テザー)」について、今後数ヶ月以内に監査結果が出ることが分かった。

USDTは今年5月、それまで不透明な状況にあった裏付け資産の内訳が公開されたが、今回言及された「監査」は、この時の調査よりも厳格に行われるという。USDTが全て資産に裏付けられているかどうかは、仮想通貨業界で長期に渡って議論されてきた問題であるため、監査の結果に対する注目度が高まっている。

テザー社のPaolo Ardoino最高技術責任者(CTO)とStuart Hoegner顧問弁護士は21日、米CNBCの「TechCheck」という番組に出演。その際Hoegner氏が、監査の結果が出るのは数ヶ月先だと語った。USDTについては2017年に、監査を行うことが発表されたが、そのまま結果が公開されていない。

USDTは現在、ステーブルコインの中では時価総額が1番高い仮想通貨。米ドルに連動したステーブルコインであり、ドルとの1:1の等価交換を保証していることが大前提であるが、過去には発行されているUSDTの26%は裏付け資産がないと報じられたこともあり、市場の懸念材料にもなっていた。

関連テザー社、仮想通貨USDTは100%の裏付け資産を持つと改めて説明

一方で今年3月には、監査企業Moore Caymanが「テザー社とグループ企業が保有する資産は、発行したデジタルトークンを償還するために必要な額を上回っている」と証明。

その時は裏付け資産がどのように保管されているか、報告書に詳細が記されていなかったが、今年5月には裏付け資産の裏付けまで公開された。しかし、その際Hoegner氏は、準備資産の約半分を占めるコマーシャルペーパーついて、「標準的な商習慣に従う」として契約先企業の詳細を明かすことを避けたり、社債やファンド、貴金属についての詳細についても明らかにしなかったりして、不透明な点が残されている。

コマーシャルペーパーとは

企業が短期で資金調達するために発行する無担保の約束手形のこと。

▶️仮想通貨用語集

関連謎に包まれていた「仮想通貨USDTの裏付け資産」 内訳をテザー社が初公開

今回のCNBCの番組では、「USDTは監査を受ける初めてのステーブルコインになる」との発言に対し、それはいつなのかと問われ、Hoegner氏は「数ヶ月で結果が出る」と回答。この発言で、USDTの裏付け資産などについて、さらなる詳細が明らかになるか関心を集めている。

Hoegner氏はこの番組で改めて、「現金だけではないが、USDTは全て準備資産に裏付けられている」と語り、「一番重要なのは、顧客からの償還を今まで一度も拒否したことがないことだ」と強調した。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/05 土曜日
14:30
Ubisoft新作「Captain Laserhawk: The G.A.M.E.」、アービトラムでNFTリリースへ
新ゲーム「Captain Laserhawk」 フランスの大手ゲーム会社Ubisoftは、近日中にイーサリアムレイヤー2のアービトラム上で1万体のNFTコレクションを発売する計…
13:00
26000以上のBTC保有 米マラソン、ビットコインHODL戦略を継続
米マイニング大手マラソンがビットコインHODL戦略を継続。9月に売却を行わず26,842BTCを保有している。9月の採掘実績も発表した。
11:30
ビットワイズ、ビットコインとイーサリアム先物ETFで戦略変更 米国債ローテーションを採用
ビットワイズが3つの仮想通貨先物ETFの戦略変更をSECに申請。独自の「トレンドワイズ」戦略で市場下落時に米国債へローテーション。
10:45
EigenLayer、8億円の仮想通貨EIGENが不正売却 公式側が調査
イーサリアムのリステーキングプロジェクトEigenLayerで約8億円相当のEIGENトークンが不正売却。投資家のメールが侵害され、攻撃者がトークンを売却。
07:40
IMF「エルサルバドルはBTC投資に制限を」
仮想通貨ビットコインへの公的な投資に制限を課すことなどをIMFはエルサルバドルに勧告。IMFの報道官が会見で、同国のビットコイン政策に言及した。
07:15
コインベース、欧州でUSDTなどのステーブルコイン廃止へ MiCA法準拠で
大手仮想通貨取引所コインベースは10月4日、年末までに欧州連合(EU)域内で規制に準拠していない「ステーブルコイン」の上場廃止を行うと発表した。
06:45
ビットコインクジラ、2009年採掘のBTCを5億円分取引所へ送金
古参のビットコインクジラが5日、5億円相当のビットコインを米仮想通貨取引所クラーケンに送金したことが明らかになった。
10/04 金曜日
23:26
Sanctum(サンクタム)でソラナのステーキング利益最大化
仮想通貨ソラナ(SOL)のブロックチェーン上のDeFiプロトコル「Sanctum(サンクタム)」を詳しく解説。LSTの仕組みやCLOUDトークン、具体的な使用方法、将来展望まで。SOLのステーキングなど、投資利益を最適化したい方向け。
17:30
Bunzz Audit、AI搭載監査でWeb3事業のセキュリティを強化【独自取材】
Web3時代のセキュリティ課題に挑むAI駆動スマートコントラクト監査サービス「Bunzz Audit」を解説。従来の監査の問題点と革新的解決策を探る。DeFi、NFT事業者向け。
16:38
バイナンス、4種類の仮想通貨取引ペアを取扱い中止
海外の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは4種類の現物通貨ペアの取扱いを中止した。流動性向上を目的とした戦略の一環で、他の通貨ペアは引き続き利用可能。
15:00
ソラナの猫系ミームコイン「MEW」、米クラーケンに新規上場
米大手仮想通貨取引所クラーケンは8日にソラナ(SOL)基盤の猫をモチーフにしたミームコイン「MEW」を新規上場する予定だ。
14:30
リップル社、ラテンアメリカ大手仮想通貨取引所と協業
仮想通貨を活用した国際送金を変革するため、リップル社がラテンアメリカ大手取引所Mercado Bitcoinと協業。今後のユースケースなどを発表した。
13:00
ビットコイン発明者「サトシ・ナカモト」の正体に迫るHBOドキュメンタリー公開へ
ビットコイン考案者サトシ・ナカモトの正体を追うドキュメンタリーが近日公開。関係者へのインタビューなどで開発状況に迫る。
12:29
ビットコイン6万ドルの節目で下げ渋る、SEC控訴でXRPは急落
暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインが6万ドルの節目で下げ渋り反発した。SECのリップル控訴を受け、XRPは急落している。
12:00
おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング
コインチェック、bitFlyer、bitbank、GMOコインなど、国内大手のおすすめ暗号資産(仮想通貨)取引所のメリット・デメリットについて個人投資家の口コミ評価を集め、比較ランキングにしたページです。優先して口座開設すべき取引所探しに役立てて下さい。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア