米大手銀ウェルズ・ファーゴ、富裕層向けに仮想通貨投資商品を提供開始=報道

ウェルズ・ファーゴ、仮想通貨投資提供を開始

米金融大手ウェルズ・ファーゴが富裕層向けに暗号資産(仮想通貨)投資商品の提供を開始したことがわかった。Business Insiderが関係筋の話として報道した。

ウェルズ・ファーゴの投資運用部門は2兆ドル(220兆円)の運用資産を誇る大手金融機関。5月にも仮想通貨への投資を検討していることを示唆していた。

関連:「仮想通貨市場は成熟してきた」──米大手銀Wells Fargo、新たな投資戦略を検討へ

SEC(証券取引委員会)がまだ仮想通貨ETFを承認していないため、ウェルズ・ファーゴはデジタル資産への投資のための私募債(投資信託等)のみを提供する見込み。

また、参加条件はグレースケールのビットコイン投信などと同様、年間総収入が20万ドル(2,200万円)以上、または純資産が100万ドル(1億1,000万円)以上の適格投資家に限られる。

同社の仮想通貨投資商品の提供にあたり、仮想通貨戦略の調査やデューディリジェンスを行ったのは同行の完全子会社で、投資顧問業を行うWells Fargo Investment Institute(WFII)。WFIIのDarrell Cronk会長は以下のようにコメントした。

我々は、この商品を独自の資産クラスとして、すべてのポートフォリオに戦略的に配分することを提案しているわけではない。

しかし、関心を持つ適格投資家にとっては、ポートフォリオの保有資産を分散させる効果があることを示唆する、優れた研究結果がある。

このように仮想通貨が成熟している点を認めつつ、まだ「代替資産」から戦略的な資産配分に値する資産には達していないと評した。

適格投資家に限られている要因としては、技術的なリスク、運用リスク、規制面での懸念や環境への負荷となる高いエネルギーコストなどが挙げられた。

5月時点にも、Cronk会長は消費者保護や規制の観点からまだ成長の余地(リスク)はあると述べつつ、関心を示す顧客には投資可能な選択肢を提供する姿勢を示していた経緯がある。

機関投資家向け商品の拡大

2021年に入り、機関投資家向けの仮想通貨投資商品が提供する大手金融機関が増え続けている。

7月下旬には金融大手JPモルガンが富裕層の顧客向けに仮想通貨投資信託の提供を開始。モルガン・スタンレーもビットコイン関連のファンドへのエクスポージャーを提供するファンドへの投資を可能にしており、ウォール街の大型金融機関も仮想通貨の導入を徐々に進めている。

関連:ビットコイン関連サービスに続々参入、注目の「機関投資家」動向まとめ

著者:Noah Sakamaki
参考:Business Insider

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します