ビットコインETF誕生か
米ブルームバーグの上場投資信託(ETF)のシニアアナリストは24日、早ければ10月末までに暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のETFがローンチされる可能性があるとの見解を示した。
「ビットコインの先物に連動したETF」が、10月末までにローンチする可能性があると予想。ビットコインのETFも申請しているVanEckとProSharesが先週、書類提出から2日でイーサリアム(ETH)の先物に連動するETFの申請を取り下げたのは、米証券取引委員会(SEC)がビットコインETFの方の承認に動き始めたからだと見ているという。
ETFとは
「Exchange Traded Fund (上場投資信託)」の略。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。ビットコインやイーサリアムのETFがローンチされている国もあるが、米国では申請が承認された事例はない。
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今回の見解は、ブルームバーグのETFシニアアナリストEric Balchunas氏が、もう1人のアナリストJames Seyffart氏と連名で公開した資料や両氏のツイートに書かれている。
New note out today from @JSeyff re how the Ether ETF withdrawals adds to likelihood that a bitcoin futures ETF will be launched by end of October with ProShares as favorite, altho it could (and arguably should) be a group to avoid first mover advantage. pic.twitter.com/zXFFgmEHw6
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) August 24, 2021
先週VanEckとProSharesがイーサリアムのETFの申請を取り下げた理由は明確になっていない。Balchunas氏は先週に「おそらくSECは会議で、イーサリアムETFへ反対意見を示したかもしれない」とコメントしていた。
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また、Seyffart氏は自身のツイッターアカウントで、ビットコインやイーサリアムのETFの申請状況をまとめた画像を公開。Balchunas氏も述べているが、SECの他の事例を照らし合わせ、75日後にローンチが可能になると予想されることから、早ければ10月にもビットコインETFが米国で誕生する可能性があるとしている。
Gonna add some additional color from our piece: We've seen a slew of 1940 Act Bitcoin Futures ETF products and if they follow the relatively standard 75-day launch window we will could see a launch in October. but we think SEC should hold back and launch a handful at once. https://t.co/qaAFIRIW60 pic.twitter.com/Kg6NpYDsJ0
— James Seyffart (@JSeyff) August 24, 2021
なお、Seyffart氏は、早ければ10月に誕生する可能性があるとしながらも、ビットコインETFのローンチ時期は2021年4Q(10月から12月)と予想した。
SECのGensler委員長は8月のシンポジウムで、「CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)で取引されているビットコイン先物に限定したETFであれば、職員による申請の審査を期待している」と発言。先物に限定したETFに好意的な考えを持っていることを示唆したこの発言以来、複数の投資企業は相次いでビットコイン先物に連動するETFの申請をし始めている。
イーサリアムのETFについて
Seyffart氏は、「イーサリアムの先物の出来高とOI(未決済建玉)が増加し、ビットコインETFが問題なく取引されていけば、イーサリアムのETFが誕生するまでも長くはかからないだろう」とも予想。
「ビットコインのETFが予想通り2021年4Qにローンチされれば、2022年前半にはイーサリアムのETFが誕生する可能性もある」とした。