はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

G20の合意で韓国が政策軟化へ|金融資産として認める方針

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

G20による決定
G20の金融政策機関は、仮想通貨を”金融資産”として認めることに同意し、その発展途上の業界の規制を延期しました。G20は各国に対し、仮想通貨業界におけるグローバルスタンダードとなる”統一された規制”の提出期限を7月までに定めています。
韓国の対応
G20の合意を受け韓国は、自国が定義する非金融資産ではなく、仮想通貨を金融資産として受け入れる方針です。仮想通貨における税制、ICO問題など、さまざまな側面での見直しが検討されています。
G20とは

G20(ジートゥエンティ)は、”Group of Twenty”の略。

主要国首脳会議(G7)に加盟する7ヶ国(アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)に加え、EU(欧州連合)、ロシア、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、オーストラリア、韓国、インドネシア、サウジアラビア、トルコ、アルゼンチンといった新興国を含めた、計20ヶ国(地域)で構成される。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

G20による決定

世界経済の主要20ヶ国で構成される「G20」の各々の金融政策機関は、仮想通貨を”金融資産”として認めることに同意、発展途上である業界規制の施行を延期しました。

さらに、仮想通貨におけるグローバルスタンダード(世界標準)となる、最初の『統一された規制』の提言提出期限を(次のG20開催月となる)7月までに定めています。

G20は、仮想通貨が世界GDPにおいて、現時点では”1%以下の市場規模”であることから、「金融市場に影響を与えるには、まだまだ限定的である。」ことを主張しています。

韓国の対応

一方で、韓国の金融規制機関や税務署は、その投機的な側面から仮想通貨を非金融資産に分類していることからも、G20による”仮の合意”は悩みの種であると言えるでしょう。

G20での合意によって、仮想通貨の悪い側面ではなく、良い側面に焦点を当てていくことが、各国に求められています。

韓国は先日、多国政府間で機能する「資金洗浄や、テロ資金支援の廃止を目指す金融活動作業部会 (FATF)の基準」に従うことに同意しました。

FATFは、多種多様な業界に適応すべく、グローバルスタンダード(世界標準)の構築に取り組んでいます。

韓国の金融監視機関「金融監視院(FSS)」も、自国が政策を変更する必要があると認めており、これに関連する問題を解決するため、韓国金融委員会(FSC)と共同で取り組んでいく意向を示しています。

「仮想通貨が、金融資産として定義・分類されるのは、確実な情勢だ。」

「G20の国々によって合意される”統一された枠組み”の中で、どのように規制を行なっていくかが今後の主題になるだろう。」

と、FFSの代表者は回答しています。

韓国の政策立案機関は5月初頭にも、仮想通貨業界の新規デジタル通貨やICOを合法化する提案を提出しています。

現時点で韓国では、取引所などは所得税として税金を納めなければなりませんが、一般的な仮想通貨取引には非課税です。このような状況も、今後関連する法律が作成されれば、変更の可能性が出てくるのではないかと予想されています。

韓国の中央銀行である韓国銀行(BOK)も、1月から中央銀行によるデジタル通貨(CBDC)の発行を検討するため、独自の調査チームを結成しています。

5月15日にBOKは「仮想通貨に関連するBOKの提案は、早くて6月の終盤に発表できるのではないか。」と語っています。

CoinPostの関連記事

韓国:G20を受け仮想通貨課税方針を6月までに公表・世界統一税率の動きも
2018年3月に行われたG20財務相・中央銀行総裁会議では、仮想通貨規制案の発表は見送られた形となりましたが、仮想通貨へ対する課税ガイドライン策定が検討されており、その中でも統一した税制の枠組みの策定に取り組むことは、関心の高い事項となっています。
G20まとめ:具体的な仮想通貨規制強化案は提案されず・次は7月が争点か
G20の仮想通貨に対する考え方 G20は、仮想通貨には、未だ解決すべき多くの問題が残っているとした上で、その金...
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。
05:35
米SEC、BTCやXRP投資のグレースケール仮想通貨投信のETF転換承認を再検討
米証券取引委員会がグレースケールの仮想通貨信託「Digital Large Cap Fund」のETF転換承認決定を再検討。NYSE Arca上場承認が一時停止状態に。
04:24
仮想通貨のサイバー攻撃にどう備える?|実例から学ぶ取引所の対策と自己防衛法
暗号資産のサイバー攻撃リスクと、取引所のセキュリティ対策、個人で実践できる防衛策を初心者向けにわかりやすく解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧