WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨全面安の原因を探る|市場の重荷となっているもの

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場の重荷となる状況は何か?
ビットコインが再度USD建8000ドル、JPY建90万円を割り込む状況となり、仮想通貨投資家の不安感が募っています。このような状況の中で、市場の重荷となっているニュースを考察・解説しました。
51%攻撃とは
51%攻撃とは悪意のある特定のグループがハッシュレートの51%を支配することで、不当な取引を行うことです。この攻撃の対象とあるのは「Proof of Work」と呼ばれるビットコインも採用するアルゴリズムを利用している仮想通貨です。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

現在の仮想通貨市場は再び下落基調にあり、ビットコインが再度8,000ドルを割り込んだことで、投資家の不安が募っています。

仮想通貨ニュースメディアのコインポストとしては、仮想通貨のイノベーションに関する発言、実際のユースケースの発表、市場規模の拡大に繋がる大手金融機関参入など、ポジティブな報道も少なくないと感じています。

しかし実際の相場では、それ以上にいくつかのネガティブニュースが重しとなり、売りが先行する状況が続いているのが現状です。

5月12日にかけて記録した大幅下落の流れでは、マウントゴックスの破産管財人による大量売却の可能性や、当時世界の取引高ランキングで4位に位置していた韓国最大手Upbitの家宅捜索、韓国2番手bithumbに関する報道など、悪材料が重なったことによるマイナスの影響が指摘されています。

ただし、これらの問題はすでに終息し始めており、Upbitに関しては「調査の結果、問題なかった」とする報道が行われており、マウントゴックスの売却による取引高の急増も収まっています。

では、現時点で一体何が仮想通貨市場に”悪影響”を及ぼしているのでしょうか?

仮想通貨市場の重荷となるもの

順番に解説していきます。

悪徳商売の締め出し

仮想通貨自体はイノベーションとして期待されているものの、ボーダーレスで価値を移動させることができる利点を悪用したマネーロンダリングや、世界中から比較的容易に資金を集めることができる利点を悪用した、詐欺前提の悪質なICOなどが横行しています。

各国政府は、これら悪意のある不正業者やプロジェクトへの対応を最優先課題の一つとして位置付けており、国民の顧客保護優先の動きが目立つ状況になっています。

直近の大きな動きとしては、、アメリカ及び、カナダの40以上の規制機関が一丸となって、「仮想通貨関連詐欺の排除」を目的とした活動を開始したことが挙げられます。

これは、詐欺などが横行した「ITバブル」時にも同様に行われましたが、仮想通貨に関する詐欺排除の動きとしては、過去最大級の取り組みとなります。

指揮をとる北米証券監督官協会(NASAA)によると、すでに70以上のプロジェクトに捜査が行われており、35のプロジェクトに業務停止命令などの法的措置を施行しています。

また、FacebookやGoogle、twitterなど、仮想通貨関係の広告が禁止される流れが続いたことで、仮想通貨の価格に影響を及ぼしたことは記憶に新しいですが、今回のような政府主導の動きは一般的なメディアへの報道も含め、投資家心理が悪化した可能性も否めません。

このような、詐欺プロジェクトに集まった資金や仮想通貨の悪用に対する規制強化は、一定の”需要減”をもたらしている可能性も考えられます。

Vergeへの”51%攻撃”

仮想通貨Vergeが、4月以来の2度目の51%攻撃を受け、約2億円分のXVGが不正に攻撃者の元へ渡りました。

51%攻撃とは、悪意のある特定のグループがハッシュレートの51%を支配することで、不当な取引を行う行為です。

簡単に言えば、マイニングの計算能力の過半数を”悪意あるグループが占有”する事で、本来複数のマイナーで監視して正しい事を証明している「ブロックチェーン」の状況が、崩壊しかねないリスクが生じるようになります。

  • 不正取引の正当化
  • 正しい取引を拒否する
  • マイニングの独占

など、中央集権的な状況が危惧されます。

今回の攻撃方法

今回の51%攻撃では、Vergeブロックチェーンのフォークとコードバグを利用したブロックのタイムスタンプを偽造することで、圧倒的な有利な状況でのマイニングを実行しました。

51%攻撃が行われると、対象のブロックチェーンの安全性が担保できなくなってしまう事で、通貨の価値が失われる可能性があるため、(自身の損失になるため)ハッシュレートを握っている企業などが仕掛けてくることはないとされていました。

過去の歴史では、Bitcoinのハッシュレートが実際に51%を超えかけた状況も報告されていますが、その時は通貨価格も危険性を察知する形で下落しています。

51%攻撃では、過去の取引などは改善できない上、Verge以外のブロックチェーンには状況は波及しないため、全通貨への直接的な影響はありません。

しかし、複数のマイナーによってハッシュレートが分散され、非中央集権化を成り立たせる「Proof of work(PoW)」のシステムの根本を揺るがす事件として、警戒感が高まっています。

狙われやすいとされる、低ハッシュレートの通貨や、ブロック承認時間が短い通貨を取り巻く状況が変化しつつあります。

そんな中Bitcoinは、圧倒的なハッシュレートの上、下記の様に分散されていることで、同様なPOWのシステムの状況下で、高い安全性を誇っています。

出典:blockchain.info

このような状況が続けば、”ビットコインネットワークの価値を再認識させる”状況につながる可能性も考えられます。

CoinPostの関連記事

モナコインに対する攻撃|史上最大級のブロックチェーン攻撃事件
今回のモナコインの事件は被害額だけでは計ることができない重大事件です。PoWの特性上生じているリスクであるため、この手法を模倣する人が続出すると、他のPoW通貨にも影響が出る可能性があります。
Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09:30
ネタニヤフ首相、制裁リスクに備え仮想通貨・ブロックチェーン活用の計画の準備を要請
イスラエルのネタニヤフ首相は23日、銀行取引の制限を含む制裁に備え、ブロックチェーンを活用する計画の準備を求めたと述べた。担当者や時期は明らかにしておらず、野党などから批判が出ている。
07:55
中国、『情報化5カ年計画』で国家ブロックチェーンを2030年までに基本完成へ
中国は2030年までに国家ブロックチェーンネットワークを基本的に完成させる目標を、情報化5カ年計画で示した。中央基幹網の建設を急ぐ一方、仮想通貨の禁止は続く。
07:35
メタプラネット開示、キャピタル・リサーチが議決権11%超の主要株主に
ビットコイン保有大手のメタプラネットは23日、米投資顧問会社キャピタル・リサーチが議決権11.11%で主要株主に該当したと発表した。モルガン・スタンレー系やバンク・オブ・アメリカ系も5%超を報告している。
07:30
グレースケール、10種の仮想通貨投資商品で現物拠出による申し込みを開始
米仮想通貨運用大手グレースケールは21日、10種類の仮想通貨ETFで現物拠出による申し込みを開始した。保有する仮想通貨を直接拠出し、商品の株式を取得できる仕組みだ。
06:40
ビットコインコア、AIで容易に発見する脆弱性は修正版を最短で公開する方針
仮想通貨ビットコインのソフトウェア、ビットコインコアが22日、人工知能で容易に見つかる脆弱性の修正版を最短で公開する方針を新たにセキュリティポリシーに加えた。開発者は、AIで再発見しやすい脆弱性の報告が増え、長い公表猶予は効果が乏しいと指摘。
06:05
米OCC、ジーニアス法の最終規則を発表 ステーブルコイン利息の原則違反規定を削除
米通貨監督庁(OCC)は21日、ジーニアス法の最終規則を発表した。ステーブルコインの利息について、関連企業経由の提供を違反と推定するルールを規則案から削除した。
05:55
イーサリアム、『グラムスターダム』のフーディ稼働延期 コントラクトへの影響調査
イーサリアム財団は、次期アップグレード「グラムスターダム」のフーディ・テストネットでの稼働を延期すると発表した。メインネット上のスマートコントラクトとの相互作用を追加で調べるため、新たな稼働予定日は決まっていない。
05:45
米SEC、トークン化とスーパーインテリジェンスのリスクを2027年の検査優先分野に
米SECの検査部門は23日、2027会計年度の検査優先事項を公表した。資産トークン化を追加し、量子コンピュータも重点に挙げた一方、仮想通貨は独立項目に含まれなかった。
05:00
モルガン・スタンレー系とバンカメ系数社、メタプラネット株を大量保有 目的は?
モルガン・スタンレー系3社が22日、メタプラネット株を5.25%共同保有したとする大量保有報告書を提出した。BofA系4社も5.31%を報告しており、外資系金融大手の保有状況が明らかになった。
10/23 金曜日
21:55
バンク・オブ・アメリカ傘下4社、メタプラネット株5.31%保有
バンク・オブ・アメリカ傘下の4社は22日、ビットコインを財務資産として保有するメタプラネット株の大量保有報告書を提出した。保有割合は合計5.31%で、新規報告にあたるものだ。
21:45
JPモルガン、クラリティー法案が前進しなかった悪影響を規制当局が一部相殺と分析 今後の課題は?
JPモルガンのアナリストは22日のリポートで、クラリティー法案が上院で頓挫した悪影響を、規制当局の最近の措置が一部相殺しているとの見方を示した。ただ、仮想通貨の市場構造法がなければ政治・法的リスクは残るという。
19:20
「国債の性質は変えず」トークン化へ Progmat齊藤氏が詳説
Progmatの齊藤達哉代表がnoteで、DCCがまとめたトークン化国債の中間整理を詳説した。主案は国債の性質を変えずにオンチェーン管理口座で扱い、権利移転の正本を24時間稼働の新システムに置く設計だ。
18:05
ビットコイン8万1000ドル台に下落、米メタ決算でAI株安
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは一時8万1000ドルを割り込んだ。米半導体指数が6.7%下落し、日経平均は一時1445円安。米10年債利回りが5%を割るなかでBTCが売られた背景と、今後の注目点をまとめる。
12:00
国債トークン化、実機で「経済合理性」検証へ Progmat齊藤氏
Progmat主催のDCCが、トークン化国債とオンチェーンレポの中間整理を公表。国債の法的性質を変えずに管理をオンチェーン化する方式を主案とし、11月の開始を目標にカントン・ネットワーク上で実機検証に移る。
10:30
自民党、「サイバー有事前夜」と提言 暗号資産の追跡や耐量子暗号を明記
自民党の国家サイバーセキュリティ戦略本部による提言が22日、党政調審議会で了承された。官邸主導の対処本部設置を柱に、不正取得された仮想通貨の追跡や、ビットコインにも関わる耐量子計算機暗号(PQC)への移行加速を盛り込んだ。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧